収納するのは全体の7〜8割を基本に
null主婦は毎日使うキッチン。この場所が使いやすく整っているだけで、家事が随分とラクになりますよね。でも忙しいと、つい散らかっていってしまうもの……。そこで、矢澤さんはそれぞれのスペースに法則性を作り、整然とスッキリ収納。使いやすさを追求していました。
また、ギュウギュウに詰め込まないのもポイント。収納するのは全体の7〜8割まで。スペースに余裕をもつことで、物があふれて片付けられないとうことがなく、いつもスッキリと整えることができるそうです。
実際に拝見してみると、どこに何があるのか一目瞭然! 早速、矢澤さんのキッチンを動画でチェックしてみましょう。
テク1: ラベルは上から見た時に、よく見える位置に貼る
null矢澤さんのお宅のキッチンの戸棚を開けると、白いケースがピシッと美しく整列していて気持ちいい! 使用しているのは『IKEA』の『KUGGIS』。白一色で統一されて清々しく、素敵ですね。
でも、中に何が入っているのかすぐに分からないため、ラベリングは必須。その際、ついケースに貼りたくなってしまいますが、実は“棚に貼る”のが正解なんです。
「上から見た時にすぐ分かるように、棚の上面に貼っておけば、座って探す必要がありません。カップラーメンやレトルト食品などの保存食は、このケースに入るだけしか収納しないと割り切って、これ以上は買わないようにしています。軽いものは上に、重いものは下に入れるようにしています」
テク2:じゃがいもは黒い袋に入れて保存すると長持ち
null上記の白いケースの中には、じゃがいもや玉ねぎなど、日持ちする野菜も常備してあります。その際、ケースが汚れないように『セリア』の黒い不織布の袋を使用しています。
「じゃがいもは黒い袋に入れておくと光が当たらず、長持ちします。よく使う野菜は収納する場所を決めておくと、いつもストックしておけるので便利ですよ」
テク3:メーカーを揃えるより、素材を統一してスッキリ!
null矢澤さんの収納が美しい理由のひとつは、どんなスペースにも自分で選んだ市販の収納ケースがきっちりと収まっていること。なんでぴったり収まるのか……これ、ホント不思議ですよね!
「決められたスペースに1種類のケースだけをきれいに収めるのは、なかなか大変です。だから私は無理にメーカーで統一はしないんです。それよりも“素材”を統一することが大事です」
矢澤さんは、キッチンの引き出しの中にカトラリーや調理道具を収納していますが、『無印良品』と『セリア』の2種類のケースを使っていました。パッと見、メーカーが違っても全然気にならないですね!
「クリアなものやスモーキーなものなど、素材が似ていればメーカーが違っても統一感が出るので自然とまとまります。柄や色が違うとゴチャゴチャしてしまいますが、シンプルなので他メーカーでも揃えやすいのが、モノトーン収納の良いところでもあるんです」
テク4:いただいたお土産は、フリースペースへ
nullキッチンにもフリースペースは必須と矢澤さん。
「嬉しいお菓子のお土産など、突然のいただきものは、一時的に保管しておくフリースペースがあると便利です。テーブルの上に出しっ放しにならず、小分けにしていただきます」
テク5:DIYで戸棚の内側にコーヒーカプセルを賢く収納
null最近はコーヒーカプセルを使用するコーヒーメーカーが人気です。でも、このコーヒーカプセルの収納に悩んでいる人も実は多いのでは? 矢澤さんは戸棚の内側に自分で壁掛け収納を作り、デッドスペースを上手に活用していました。
「ホームセンターなどで売っているジョイント材を、カッターで好きな長さに切って、コーヒーカプセルの幅に合わせて両面テープで戸棚の内側に貼るだけで完成。コーヒーカプセルをスライドさせて、写真のように収納できます。私はホームセンターで『ホワイトジョイナー』という商品を130円くらいで購入しました。これならカプセルの置き場所に困らず、きれいに分類もできて、在庫の数もすぐ分かるんですよ」
幅を変えれば、ミルクのポーションなどにも使えますね!
テク6:お皿は立てて収納したほうが、取り出しやすい
null矢澤さんは、アクリル素材の『無印良品』の『アクリル収納スタンド』にお皿を立てて収納。重ねると下のお皿を取り出すのが面倒になりますが、これならワンアクションで1枚ずつラクに取り出せます。お子さんたちも取り出しやすいと気に入っているそうですよ。
以上、スッキリ使いやすいキッチンを作る6つのアイディアでした。
矢澤さんのテクを使えば、ちょっとした工夫次第で、使いやすさも見た目もグンとアップします。キッチン収納のコツはまだまだあるので、次回さらにご紹介します。ぜひ、試してみてくださいね!
※紹介したアイテムは矢澤さんの私物です。情報は2018年12月のものです。
整理収納アドバイザー・矢澤茜さん
矢澤茜・・・整理収納アドバイザー。インテリアコーディネーター。神奈川県厚木市で夫、子供2人と暮らす。「おうちも心もシンプルに!」をテーマに、スッキリと見せる効率的な整理収納やインテリアコーディネートのコツを教える。ブログ『A+organize』http://www.ameblo.jp/a-organaize/、インスタグラム@a.organizeが人気。
取材・文/岸綾香