“包丁いらず”で、3分間蒸すだけ。シャキッとした食感に!
null生で1玉丸ごと消費するのが難しいレタス。新鮮なうちに食べきりたいですよね。そんな時におすすめのレシピを沼津さんが教えてくれました。
「これは暑い夏の我が家の定番料理。できるだけパパッと済ませたいので、レタスは包丁を使わずに手でパリパリちぎって使います。お肉は薄切りの豚しゃぶしゃぶ肉なら、切らずに広げるだけでOK。梅の酸味でさっぱりと食べられるので、レタス1玉をペロリと消費できますよ!」(以下「」内、沼津さん)
さらに、フライパンひとつでとっても簡単! 早速チェックしてみましょう。
【材料】(2〜3人分)
レタス・・・1玉
豚薄切り肉(しゃぶしゃぶ用)・・・150g
塩・・・少々
梅干し・・・1個
ごま油・・・小さじ1
【作り方】
(1)レタスを手でちぎる

芯をくり抜いて洗ったレタスを食べやすい大きさにちぎり、フライパンに並べます。
「今回はレタスが丸ごと1個分入る、26〜28cmのフライパンを使います。包丁を使わずに、食べやすい大きさに手でちぎって入れてください」
(2)豚肉をのせる

豚肉を重ならないように広げながら、レタスの上に並べ、塩(少々)を振ります。豚肉は重ならない方が火がムラなく通ります。
「薄切り肉を使うと、薄いのでレタスを包みながら食べられます。今回はしゃぶしゃぶ用の豚薄切り肉を使いますが、薄く削ぎ切りにした鶏むね肉や鶏ささみでもOKです」
(3)梅干しをのせる

梅干し(1個)をちぎりながら豚肉の上にのせていきます。
「今回は塩分15%の自家製梅干しを使用しています。お好みの梅干しを使ってくださいね。旨味が出るので、種も捨てずに入れてください」
(4)ごま油を加える

ごま油(小さじ1)を全体に回しかけます。
「ごま油を加えると、旨味や風味が加わり、ツヤよく仕上げてくれますよ」
(5)強火で3分加熱する

ふたをして強火にかけ、3分間加熱します。
「水や酒を入れなくても、レタスから水分がたっぷり! 弱火でじっくり加熱すると、余分な水分が出てしまいます。強めの火力で一気に加熱することで、無駄な水分を出さずに、レタス本来の旨味を凝縮できます。豚肉の厚みやコンロの火力で加熱時間は異なるので、3分で火の通りが甘い場合は、少し長めに加熱してください」
(6)できあがり!

3分加熱したら、ふたを開けて完成です。
ひと口食べると、レタスがシャキッ! あんなに丸ごと1個あったのに、かさが減ってグンと食べやすくなりました。梅干しとごま油の風味で、さっぱりした味付けながらお肉をモリモリ食べられてしまいます。食物繊維が豊富なレタスを、こんなにたっぷり食べられるのは嬉しいですね!
「お好みでポン酢やゆずこしょう、ごまだれで食べても美味しいですよ」
早速、我が家でも作ってみたところ、レタスをパリパリと手でちぎるだけだから、本当にとっても簡単! 余らせがちなレタスを大量消費できて冷蔵庫もスッキリ! これから夏に向けて大活躍してくれそうなさっぱりレシピです。
食欲が落ちた時に、豚肉や梅干しは疲労回復効果も期待できます。ぜひ夏を乗り切る定番おかずにいかがでしょうか?
取材・文/岸綾香
「ごま油本」が好評発売中です!
kufuraの連載でおなじみ、大ヒットレシピを連発している沼津りえさんの人気シリーズが書籍化しました! テーマはなんと“ごま油”! 忙しいkufura世代にこそ届けたい、ごま油があればいつもの“家ごはん”がもっと美味しく、ラクになる。そんな沼津さんの想いが詰まった一冊です。

『ごま油さえあれば さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』
著/沼津りえ 1,650円(税込)小学館
料理研究家・管理栄養士の沼津りえさんによる“ごま油で「いつものごはん」をもっと楽に、もっと美味しく”するレシピ集。パパッと作れる小鉢、メインになる肉や魚のおかずからごはんや麺まで、全98レシピを掲載。

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『ごま油さえあれば さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』(小学館)、『マンガでわかった! ラクしておいしい作りおき』(主婦の友社)、『からだとこころがととのう滋養菓子』(日東書院本社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」