もやしを使えば、手軽に節約＆かさ増しできる！
null節約食材である「もやし」を使ったおすすめのおかずを沼津さんに聞いたところ、「いいレシピがありますよ！」と教えてくれたのが、こちらの「もやし焼売」です。
「普通、焼売にはみじん切りにした玉ねぎを使いますが、今回は玉ねぎの代わりにもやしを使います。もやしは手で簡単にポキポキ折れるので、玉ねぎをみじん切りにする手間いらず。さらに手軽にボリュームもアップ！ シャキシャキしたもやしの食感がいいアクセントになるんですよ」（以下「」内、沼津さん）
さらにフライパンで蒸すから、わざわざ湯を沸かしてせいろを使う必要もナシ。いつもの調理道具で気軽に作れるのもうれしいですね。早速、作り方を見てみましょう。
【材料】（24個分）
もやし・・・1袋（250g）
豚ひき肉・・・200g
ごま油・・・大さじ1
塩・・・小さじ1/2
しょうが（みじん切り）・・・小さじ2
こしょう・・・少々
オイスターソース・・・大さじ1
片栗粉・・・大さじ2
焼売の皮・・・24枚
水・・・100ml
【作り方】
（1）豚ひき肉を味付けする
まず初めに、豚ひき肉にしっかり味付けするのがポイント。ボウルに豚ひき肉、ごま油、塩、みじん切りにしたしょうが、こしょう、オイスターソースを入れ、粘り気が出るまでよく混ぜます。
「もやしを先に入れると水分が出てしまうので、先に豚ひき肉に味をしっかり染み込ませます。しょうがはチューブでもよいですが、生のしょうがを使った方がより本格的な味わいになりますよ」
（2）もやしを入れ、片栗粉を振る
もやしは肉だねには150gを使います。残った分はフライパンに敷いて蒸すので、そのまま残しておいてください。
よく洗って水気を拭いたもやしを豚ひき肉の上にのせ、片栗粉を振ります。
「もやしは1袋200〜250gありますよね。もやしは足が早いため、1度で使い切ってしまいたいので、肉だねに入れず残った分は、フライパンに敷いて蒸してしまいましょう。これで1袋、きれいに使い切れますよ！ もやしを混ぜる前に片栗粉をまぶしておくと、水分が出にくくなるので、このひと手間を忘れずに」
（3）もやしをポキポキ折りながら混ぜる
片栗粉をまぶしたら、手でポキポキ折りながら、豚ひき肉の中に混ぜていきます。全体にもやしが混ざったら肉だねの完成です！
「もやしは手で簡単に折れるので、作るのがラク。このポキポキと折れる感触も楽しい！（笑） シャキシャキした食感も味わいたいので、もやしは細かくしすぎないでOKです」
（4）フライパンに残りのもやしを広げる
フライパンに残ったもやしを広げておきます。
（5）肉だねを焼売の皮で包む
親指と人差し指で輪を作り、焼売の皮を広げてのせます。その丸い窪みに、スプーンで肉だねを適量取って入れ、形をキュッと整えてください。これを繰り返し、肉だねが無くなるまで作りましょう。今回は24個できました！
「初めは難しいかもしれませんが、慣れてくると包むだけなので餃子よりも簡単ですよ」
（6）焼売を並べて、水を入れる
フライパンに敷いたもやしの上に焼売をのせ、フライパンのふちから水を入れます。
「焼売に水がかかるとベチャベチャになるので、フライパンのふちから静かに入れてください。焼売を直接フライパンにのせて焼くと焦げ目がついてしまうので、野菜を敷くことで上手に蒸すことができます。もやし以外にもキャベツや白菜、レタスなど、家にある野菜でOKです」
（7）ふたをして中火で8分蒸す
ふつふつと沸騰してきたら、ふたをして、中火で8分ほど加熱してください。
「もし途中で水がなくなっていたら、少し水を足してください。焦げないように加熱時間は調整してくださいね」
（8）できあがり！
ふたを開けると、上手に蒸しあがった焼売が顔を見せました！
湯気に包まれ、フライパンにぎゅうぎゅうと並んだホカホカの焼売たち。もうこのビジュアルだけで幸せになりますね。1つ食べてみると、タレがいらないしっかりした味付けで、とってもジューシー！ そして、もやしのシャキシャキした食感がいいアクセントに。肉のシンプルな旨味を味わえて、市販品よりも重たくないので、パクパクと何個でも食べられてしまいます。
「うちの娘は“もやしの方が好きかも！”と言って、よく食べてくれました。もやしのシャキッとした食感がクセになりますよね」と沼津家でも大好評。
筆者も家で作ってみたところ、もやしで作ると本当に簡単で驚き！ 玉ねぎのみじん切りがないのは革命的です。そしてこのポキポキともやしを折るのが、密かに楽しい（笑）。包む作業も面白いので、子どものお手伝いにも良さそうですね。火力がちょっと強かったのか、少しだけ焼売の底が焦げそうになりましたが、敷いてあったもやしのおかげで救われました。家族もパクパクとよく食べてくれて、気付けばあっという間に完食！
豚ひき肉ともやしの2具材で作れるので、とってもお手軽。なのに食べ応えは満点！ 家族が喜ぶこと間違いなしなので、ぜひ試してみてください。
取材・文／岸綾香
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料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『ごま油さえあれば さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』（小学館）、『マンガでわかった！ ラクしておいしい作りおき』（主婦の友社）、『からだとこころがととのう滋養菓子』（日東書院本社）など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」
