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フライパンで簡単「ぺらぺら焼豚(チャーシュー)」の作り方。薄切り肉でも食べ応え満点!【沼津りえのとっておきレシピ】

kufuraの大人気連載「ちょこっと漬け」などでもおなじみの料理研究家の沼津りえさんが、「とっておきレシピ」を動画で楽しくお届け!

今回は、沼津家の家族みんなが大好きという定番おかず「ぺらぺら焼豚(チャーシュー)」を教えてもらいました。豚かたまり肉ではなく、豚薄切り肉で作るからパパッと完成! 甘じょっぱい味付けで、ごはんやラーメンにぴったりな一品です。

煮込み時間は12〜13分!濃厚な焼豚味がクセになる

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今回教えてもらった「ぺらぺら焼豚」は沼津家の定番メニュー。ぺらぺら=豚薄切り肉のことで、豚かたまり肉を使わずに作るから煮込み時間をグンと短縮できるのが、何といっても魅力的!

「時々、あの甘じょっぱいチャーシューの味が恋しくなることがありませんか? でも、かたまり肉を煮込むのはひと苦労……。そんな時に思いついたのが、この“ぺらぺら焼豚”です。豚薄切り肉だから、手軽に作れて価格もお手頃。ごはんやラーメンとの相性も抜群です。今回はゆで卵も一緒に煮絡めて、煮卵も同時に作っちゃいます!」(以下「」内、沼津さん)

焼豚は作るのに気合いも時間もかかるので、お正月やおもてなしの時など、ここぞという時に作ることが多く、普段の食事にはなかなか登場しにくいメニューですよね。それが手軽に食べられるとあって嬉しい限り! 早速、作り方を見てみましょう。

【材料】(作りやすい分量)

豚ロース薄切り肉・・・300g

しょうゆ・・・大さじ3

砂糖・・・大さじ2

みりん・・・大さじ2

酒・・・大さじ2

しょうが(薄切り)・・・2枚

長ねぎの青い部分・・・1本分

ゆで卵・・・3個

【作り方】

(1)漬けだれを作る

ポリ袋にしょうゆ、砂糖、みりん、酒、薄切りにしたしょうがを入れ、砂糖を溶かすようにして全体によくなじませます。

「今回は甘さをしっかり出したいので、上白糖で作りますが、好みの砂糖でOKです。少し甘めに仕上がるので、甘いのが苦手な人は砂糖を少し減らして、好みの甘さに調整してくださいね。また、黒糖で作るとよりコクが出て、食べ応えがアップ。我が家ではお正月は黒糖で作るんですよ」

ちなみに、黒糖で漬けだれを作りたい場合は分量が変わり、しょうゆ大さじ3、黒糖・酒各大さじ2となります。

(2)漬けだれに豚肉を入れる

ポリ袋に豚肉と漬けだれを入れてなじませます。全体になじんだら、空気を抜いて、ポリ袋の口を結んでください。

「今回は豚薄切り肉はロースを使い、脂身が多めの部分を選びました。もっとこってりさせたい時は豚バラ薄切り肉を使っても。漬け込むので、パサつきやすい豚こま切れ肉でもしっとり仕上がりますよ」

(3)冷蔵庫で30分以上置く

ポリ袋を冷蔵庫に入れ、30分以上置いて、豚肉にたれをたっぷり吸わせます。

(4)豚肉を煮る

フライパンに漬け込んだ豚肉を入れ、たれも残さず全部入れます。さらに、豚肉がひたひたに浸かるまで水適量(分量外)を加え、臭みを取るために長ねぎの青い部分を入れ、中火で加熱します。

「今回は、水は200mlほど入れました。水の量はフライパンの大きさに合わせて、ひたひたになるよう調整してください。長ねぎの青い部分はあればでOKですよ」

(5)ゆで卵を加える

沸騰したら、ゆで卵を端に入れ、途中でコロコロと返しながらたれを煮絡めます。

(6)汁がなくなるまで煮詰める

途中で豚肉の上下を返しながら、汁気がなくなるまで煮詰めます。今回は中弱火で12〜13分煮込みました。

(7)できあがり!

煮汁が少し残り、とろみがつくまで煮詰めたら完成です。保存する場合は、冷蔵で4〜5日を目安に食べ切ってください。

しょうゆのいい香りが漂うなか、熱々のごはんにのせて食べたら……最高! 薄切り肉なので食べやすく、甘めの味付けでごはんがどんどん進みます。手をかけて作るのはもちろんおいしいですが、こちらはもっと家庭的で普段使いにぴったり。最低でも30分、それ以上漬け込んでも問題ないとのことなので、事前に仕込んでおけば、帰ってきて煮るだけだから、忙しい日にも使えそう。2人の子どもの母でもある沼津さんならではの、日々のごはん作りにも寄り添ってくれる一品です。

「煮卵と一緒にごはんにのせてチャーシュー丼にしたり、ラーメンのトッピングにしたり、刻んで炒飯に入れてもおいしい。レタスと一緒にパンに挟んで、辛子を利かせて和風サンドにしてもGood。我が家ではみんな大好きなので、いろいろアレンジしながら楽しんでいます」

かたまり肉で作ると、1〜2時間煮込まなくてはなりませんが、これなら気軽に作れますね。私は朝出かける前に漬け込んでおき、夕方帰ってから煮たところ、ごはん作りがとってもラクでした! 冷蔵庫に豚バラ肉があったので、豚バラ肉で作ってみると、こってりしてますますごはんが進む味に。余ったニラがあったので一緒に炒めたら相性抜群でした!

ちなみに、多めに作って冷蔵保存する場合は、肉が硬くなったら少し水を足して温め直すとよいそうです。

とってもお手軽なので、チャーシュー味が恋しい時に、ぜひおうちで作ってみてください。

取材・文/岸綾香

沼津りえ
沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『米粉があれば!パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)、『母から娘に伝えるはじめてのLINEレシピ』(ART NEXT)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu  YouTube  管理栄養士  沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」

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