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ごま油香る「ねぎ塩エリンギ」はホクッと帆立のような食感!旨味を引き出す焼き方も解説【ちょこっと漬け#121】

料理研究家の沼津りえさんが、手軽に漬ける「ちょこっと漬け」を動画で楽しく紹介する連載企画。

今回は「エリンギ」を使ったボリューム満点のおかずにもなる一品を紹介します。旨味を凝縮しながら焼いたエリンギを長ねぎのごま油漬けと和えて、食欲をそそるヤミツキ必至の味わいに。きのこのおいしい焼き方も懇切に教えます!

エリンギは輪切りにするとホクホクした食感に!

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秋に向けて、きのこがおいしい季節の到来です。今回は手軽に買いやすい「エリンギ」を、ねぎ塩だれで漬け込みます。ねぎ塩だれは、kufuraの動画記事で大人気の「長ねぎのごま油漬け」が基本。一度食べたら後引く味わいで、YouTubeでは10万回以上再生されています。

「きのこの旨味に長ねぎとごま油の風味が加わってベストマッチ。おいしく作るポイントは、エリンギの切り方と焼き方にあります。エリンギは縦に切ると食べる時に繊維が気になるので、私はいつも繊維を断つように輪切りにしています。こうするとホクッとした食感に仕上がるんですよ。きのこは強火で焼くと旨味をギュッと凝縮でき、きのこ本来のおいしさを余すところなく味わえます」

それでは、詳しい作り方を早速チェックしてみましょう。

【材料】(作りやすい分量)

エリンギ・・・中3〜4本(200g)

長ねぎ・・・1/3本

塩・・・小さじ1/2

ごま油・・・大さじ1

【作り方】

(1)エリンギを切る

エリンギは輪切りにして、かさの部分だけ縦に切ります。石突きは気になる部分があれば、切り落としてください。

「エリンギは縦に繊維が入っているので、縦に切ると筋があって食べにくい。なので、繊維を断ち切るように輪切りにします。こうするとホクッとした食感に仕上がっておいしいですよ!」

(2)長ねぎを切る

長ねぎは縦に切ってから、端から細かく切って、みじん切りにします。

(3)ねぎ塩だれを作る

ボウルに長ねぎを入れ、塩、ごま油を加えてよく混ぜ合わせます。

(4)エリンギを炒める

フライパンを強火で熱し、ごま油小さじ1(分量外)をひき、断面を下にしてエリンギを並べます。

「きのこ類は、弱火で焼くと無駄な水分が出てきてしまうので、強火で水分を飛ばしながら焼くのがポイント。途中で触ると温度が下がって水分が出やすくなり、焦げ目もつきにくいので、香りが立つまであまりいじらず、グッと我慢……。強火で焼いて旨味をギュッと凝縮させましょう」

途中で中強火くらいの火加減にして、きのこの香りが立ってきたらひっくり返します。表面にツヤが出たら、焼き上がりのサイン。火を止めましょう。

(5)ねぎ塩だれを加える

火を止め、先に作っておいたねぎ塩だれを加え、余熱で混ぜ合わせるだけでOK。

「炒めると長ねぎが甘くなり過ぎてしまうので火はつけず、余熱でさっと熱を加えて長ねぎの辛味を和らげます」

(6)冷蔵庫で30分以上置く

火が通り過ぎないようバットにあけます。粗熱が取れたら保存容器に入れ、冷蔵庫で30分以上置きます。

(7)できあがり!

しっかり漬け込むと、エリンギがたれの旨味をギュッと吸っておいしさアップ。冷蔵で4〜5日保存可能です。

ちなみに、今回はフライパンで作りましたが、電子レンジでも調理可能です。耐熱容器に切ったエリンギを入れてごま油小さじ1を混ぜ、ラップをして600Wで1分ほど加熱します。温かいうちにねぎ塩だれを全体に絡めたら完成です。

早速、食べてみると、エリンギがホクッとした食感で弾力があり、まるで帆立貝を食べているよう! 食べ応えがあって、これはごはんのおかずにもなりそうです。焼いた肉にのせてサンチュで巻いて食べれば、ねぎ塩だれで焼き肉気分に。ごま油のコクが食欲をそそり、クセになるおいしさ!

 「今回はエリンギで作りましたが、好みのきのこをミックスすれば旨味アップ。帆立貝やえび、刺身、崩し豆腐などと和えてもいいですね。ごま油の風味がごはんやうどんにもよく合います。卵焼きに混ぜたり、卵かけごはんにのせたりすれば、食べ応え満点。アレンジも自由自在です!」

この作り方を教えてもらってから、今まではエリンギは縦に切っていましたが、我が家では輪切り一択になりました。家族にも「この切り方、食べやすい!」と好評です。きのこの炒め方もグッと我慢するようになったら、水が出過ぎずきのこの旨味がギュッと凝縮されて、きのこの味が濃くなったみたい。ちなみに、ねぎ塩だれは何にでも使える万能選手なので、作り置きしておくと便利ですよ。

 秋はきのこのおいしい季節。ぜひ、いろいろなきのこで試してみてください!

 取材・文/岸綾香

沼津りえ
沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『マンガでわかった! ラクしておいしい作りおき』(主婦の友社)、『からだとこころがととのう滋養菓子』(日東書院本社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu  YouTube  管理栄養士  沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」

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