炒め物のようで漬け物という新感覚がクセに!
null鍋料理などに欠かせない「白菜」。一株買った方がお財布にも優しいけれど、結局使い切れなかった……なんてことはありませんか? 今回ご紹介するのは、そんな時にもお役立ちな、新感覚の箸休めレシピです。
「白菜に焦げ目をつけたり、しょうゆをひと煮立ちさせたりすることで、ただのしょうゆ漬けよりも断然香ばしく仕上がります! しかも、塩を使わない漬け物レシピなので減塩にも。ヘルシーでおいしい一品です」(以下「」内、沼津さん)
塩分控えめとカラダにもうれしい漬け物レシピ。早速、作り方を見ていきましょう!
【材料】(作りやすい分量)
白菜・・・1/4株
ごま油・・・小さじ2
しょうゆ・・・大さじ1
みりん・・・小さじ2
<仕上げ用>
しょうゆ・・・大さじ1
赤唐辛子(輪切り)・・・適量
【作り方】
(1)白菜を半分に割る
根元に切り込みを入れ、手で縦半分に割きます。
「手で割くことで細かな葉が散らばりにくくなりますよ」
(2)フライパンで白菜を焼き、焦げ目をつける
熱したフライパンにごま油を引き、しっかり水気を拭いた白菜の切り口を下に向け、互い違いにして入れます。まずは、中火で約3分、蓋をせずに焼きましょう。焦げ目がついたら白菜をひっくり返し、今度は蓋をして約3分蒸し焼きにします。※白菜の大きさにもよるので、焼き時間は目安です。
「まずは蓋をせずに焼いて白菜の水分をしっかり飛ばします。焼くことで白菜の甘みが増し、かつ、味が染み込みやすくなります。白菜が汗をかいて火が通ったら、味付けの頃合いです」
(3)味付けする
しょうゆ大さじ1とみりんを回しかけたら、やや火を強め、フライパンをゆすりながら白菜になじむよう加熱していきます。
「ここは、しょうゆを沸騰させて煮詰めるイメージで。しょうゆの香ばしさと旨味をギュッと白菜に染み込ませましょう。もし、白菜の火の通りが弱いようなら、加熱時間を長めに」
しょうゆの香りがたってきたら火を止め、保存容器に白菜だけを取り出します。調味液はフライパンに残したままにしておきます。
(4)フライパンに残った調味液を煮詰める
再び火をつけ、フライパンに残った調味液に<仕上げ用>の材料を加えてひと煮立ちさせます。
「唐辛子の辛味をしょうゆに移していきます。煮立たせることでしょうゆの香ばしさもアップしますよ。ごまやニンニク、しょうがなどを加えて味変するのもおすすめ!」
(5)保存容器に移した白菜に回しかける
調味液を白菜に回しかけます。
(6)粗熱を取り、冷蔵庫で1時間漬ける
粗熱が取れたらラップをかけて、冷蔵庫で1時間ほど漬け込みます。
「生の白菜を使うと漬け込みに半日は必要ですが、食材を加熱すると旨みをよく吸うので、漬け込み時間の短縮というメリットも!」
(7)できあがり!
お好みの大きさにカットし、器に盛り付けたらできあがり! 冷蔵で2~3日以内を目安に食べ切ってください。
撮影中、焦がししょうゆのいい香りが漂い、ゴクリと生唾を飲みました(笑)。食べてみると、ひと噛みごとに白菜の甘みと香ばしさがジュワ~っと口にあふれ出てきておいしい!
白菜自体に焦げ目をつけているので、どことなく“炒め物”のようでもあり、でも食感は“漬け物”という、いいとこどりな味わいが新感覚でクセになります。
もちろん、沼津さんおすすめの味変も試してみましたよ。炒りごまを入れると粒感が加わって食感がさらに楽しく、ニンニクを入れると味にパンチが効いていっそうご飯に合いました! 幾通りもの楽しみ方ができて、飽き知らずなのもうれしいところ。
わが家ではあっという間に食べ切ってしまい、1株使い切りに大成功! 工程もシンプルで作りやすいので、ぜひお試しくださいね。
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『米粉があれば!パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)、『母から娘に伝えるはじめてのLINEレシピ』(ART NEXT)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」