とろとろ食感の秘密は、隠し包丁のひと手間!
null生のままだと辛みがあるのに、加熱すると嘘のように甘くなる長ねぎ。今回は、そんな長ねぎをとろっとした食感にしながら漬けていきます。
「とろとろ食感に仕上げるポイントは、長ねぎに切り込みを入れること。あとはレンチンして冷やすだけととっても簡単なので、もう一品ほしい時の副菜にお役立ちですよ」(以下「」内、沼津さん)
オイル煮やコンソメ煮といった洋風レシピも見かけますが、今回は和風仕上げなのでごはんにもよく合います。では早速、作り方を見ていきましょう。
【材料】(作りやすい分量)
長ねぎ(白い部分)・・・2本(約150g)
水・・・150ml
かつおぶし・・・約2g
しょうゆ・・・大さじ1
みりん・・・大さじ1
塩・・・少々
赤唐辛子(輪切り)・・・適量
【作り方】
(1)長ねぎに切り込みを入れる
根の部分を切り落としたら、斜めに7~8mm幅の切り込みを入れます。片側が終わったら長ねぎを回転させ、裏側にも同じ方向に切り込みを入れます。
「切り込みを入れることで筋っぽさがなくなり、歯切れがよくなります。食感もとろっと仕上がりますよ」
(2)長ねぎを4-5cm幅に切り、耐熱容器に並べる
長ねぎを4~5cmに切り、耐熱容器に並べます。
「このあと電子レンジで加熱していくのですが、容器が浅いと吹きこぼれやすいので深めの容器だと安心ですよ」
(3)調味料を入れる
容器に水、かつおぶし、しょうゆ、みりんを入れ、塩少々を振ります。輪切りの赤唐辛子をちらしたら、ふんわりとラップをかけます。
「塩は味を引き締めるために振ります。なお、ラップの代わりにフタを使う場合は、少しずらすようにしてください」
(4)レンジで加熱する
600wの電子レンジで5分加熱します。
(5)冷蔵庫で1時間以上置く
電子レンジから取り出したら、そのまま置いて粗熱を取りましょう。粗熱が取れたら、冷蔵庫で1時間以上寝かせます。
(6)できあがり!
飴色に染まった長ねぎのとろとろ漬けの完成です! 冷蔵で4~5日以内を目安に食べ切ってください。
ひと口いただくと、長ねぎは芯までとろっとろ! 漬け汁が長ねぎの甘さとともにジュワ~っと口に広がり、赤唐辛子のピリ辛さがいいアクセントになっています。
また、隠し包丁のひと手間がしっかりときいていて、長ねぎの筋っぽさはなく食べやすさも抜群。
オイル煮とはまた一味違い、しょうゆベースでさっぱりとした味わいに仕上がっているので、飽きずにいくらでも食べてしまう美味しさです。
「とろとろの長ねぎを味わったら、ぜひ漬け汁も活用しましょう。かつおぶしの旨味と長ねぎの風味がついた漬け汁は、そうめんの“めんつゆ”や、“卵とじ”などに使うのがおすすめですよ」と沼津さん。
早速試してみたところ、ほんのり移った長ねぎの香りでどこかお上品な風味に。漬け汁も無駄なくおいしくいただけるなんて、一石二鳥では!? これから旬を迎えて一層甘みが増す長ねぎ。ぜひお試しください!
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『米粉があれば!パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」