みそ床を塗るだけでコク旨!おつまみにも最適
nullふんわりとした食感と、魚のすり身による淡白な味わいが特徴のはんぺん。おでんの具にしたり、ナゲットやハンバーグのタネに混ぜてふわふわ感をアップさせたりと、使い道はたくさんありますが、“漬ける”というのはなんとも斬新ですよね!
「はんぺんは、淡白ながらもしっかりと味がついているので、香りをつけるという程度のみその量でも味わい深く仕上がるんですよ。漬けたあとのはんぺんの“食感”も楽しんでくださいね」(以下「」内、沼津さん)
用意する材料は“3つだけ”と食材はいたってシンプルで、作り方も驚くほど簡単です。早速、チェックしていきましょう。
【材料】(作りやすい分量)
はんぺん・・・1枚
みそ・・・小さじ2
はちみつ・・・小さじ1弱
【作り方】
(1)はんぺんを切る
はんぺんをサイコロ状に切ります。
「今回は5×4列の計20個にカットし、ひと口大の大きさにしました。何等分するかは、はんぺんの大きさに応じて変えてくださいね」
(2)みそ床を作る
みそとはちみつを混ぜ合わせて、みそ床を作ります。
「みそとはちみつの割合は基本2:1です。ただし、はんぺん自体にしっかり味があるので、今回は甘さ控えめの分量(小さじ1ではなく小さじ1弱)としました。甘めがお好きな方は、基本の分量2:1で試してみてくださいね。
なお、はちみつの代わりに砂糖を使ってもOKですよ」
(3)保存容器の底にみそ床を塗る
みそ床の1/3量を、ゴムベラなどで保存容器の底に塗ります。
(4)はんぺんを入れ、残りのみそ床を塗る
はんぺんをランダムに入れて、残りのみそ床をはんぺんに塗ります。
「容器にはんぺんをキレイに並べてしまうと、断面にみそ床が塗りにくくなってしまうのでランダムに入れちゃいましょう。
はんぺんは崩れやすいので、残りのみそ床を塗る時は力加減にご注意を。
塗っていると、“あれ、みそ床が足りない?”と思われるかもしれませんが、ご安心ください。みその香りがつけば……くらいのイメージで大丈夫なので、はんぺんにまんべんなく塗ろうとしなくてもOKです。ほどほどの量でも充分味わいよく仕上がるんですよ」
(5)冷蔵庫で1時間以上置く
なんとなくはんぺんを並べたら、ラップなどをして冷蔵庫で1時間以上漬けます。
(6)できあがり!
お好みで七味唐辛子をふりかけたら完成です! 冷蔵で4~5日以内を目安に食べ切りましょう。
まばらに塗られていたみそが、しっとりとして全体に広がっているように見えます。サイコロ状の見た目もかわいらしいですよね。
一口いただいてみると、得も言われぬ食感にびっくり! 漬ける前はふわふわでエアリーだったはんぺんが、柔らかさはそのままに、ほどよくみそ床のうまみという水分を含んで、“もしゅ”っとした食感になっているんです。これがなんだかクセになる……!
なにより、みその風味が淡白なはんぺんとマッチして味わいがグッと増し、1つでも食べ応えがあってご飯が進みます。
「七味をまぶすと大人向きのいいアクセントになりますよ。ごはんのお供はもちろん、コク旨なので、お酒のアテにもぴったりです! みそ床を作る時に、にんにくやごま油などをちょこっと足してアレンジしてくのもおすすめですよ」
家で作った時にちょうど七味を切らしてしまい、代わりにラー油をひと垂らししてみたのですが、これも絶品でした。
沼津流のはんぺんの新しい楽しみ方を、ぜひ試してみてくださいね。
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分焼きたてパン 粉100gの食べきりレシピ。手も道具も汚さずパパッとかんたん』(主婦の友社)、『米粉があれば!パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」