ボリュームも満足!アジアンテイストの味付けごはん
nullお米は前の晩から浸水させておき、朝、味付けし、具材をのせて炊き上げます。味わいに変化を出す、付け合わせもポイント。作り方をみていきましょう。
【材料】(1人分)
米・・・2合(2〜3人分。作りやすい量)
鶏もも肉・・・大1枚(約350g)
ピーナッツ・・・約20粒
塩・砂糖・・・各小さじ1/2
A: おろしにんにく・おろししょうが・・・各小さじ1/2、ごま油・・・小さじ1、オイスターソース・・・大さじ2、酒・・・大さじ1
※ピーナッツのかわりに、カシューナッツなど好みのナッツを使っても。
付け合わせ:スライスしたきゅうり、さらし玉ねぎ、パクチー、青じそ、ミント、すだち(レモン、ライム)など・・・各適宜
※今回は彩りのよい紫玉ねぎを使用。普通の玉ねぎでもOK。
【作り方】
(1)(下ごしらえ)米を浸水させる
米は前の晩から浸水させ、夏場は雑菌の繁殖を防ぐために冷蔵庫に入れておきます。
炊き込みご飯やピラフは、吸水が十分でないと、お米が生炊けになりやすいので気を付けましょう。
あとで調味料を加えるので、水の量は2合の目盛りよりも、やや少なめにします。
(2)鶏肉に塩と砂糖を揉み込む
鶏肉の余分な脂肪を包丁やキッチンばさみで取り除きます。皮を下にして置き、表面に塩と砂糖を振ります。
「塩を振ることで、下味を付けるとともに、お肉の臭みが取れます。砂糖は、お肉をしっとりとやわらかくする効果があります」(以下「」内、スヌ子さん)
素手だと雑菌が繁殖しやすいので、手袋やビニール袋などを使って、よく揉み込みます。肉を裏返し、手袋やビニール袋に付いた塩と砂糖を、皮の面にも揉み込んでいきます。
(3)米を調味し、かき混ぜる
浸水させた米にAを順に加え、味を付けます。
「お酒を加えると、鶏肉の臭みが取れ、風味がよくなります。浸水させるときに一緒に調味料を加えてしまうと、お米が割れる原因となるので、味付けは炊く前におこないましょう」
よくかき混ぜ、足りなければ、内釜の2合の目盛りまで水を足します。
(4)具材をのせてごはんを炊く
(3)にピーナッツを散らし、鶏肉の皮を上にしてのせ、炊飯器のスイッチを押して炊き上げます。
「生炊けの原因となるので、具材をのせたあとは、混ぜないように注意しましょう」
(5)炊き上がったチキンライスを詰める
チキンライスが炊き上がったら、鶏肉を取り出して、食べやすい大きさに切ります。
ごはんを混ぜて、弁当箱に薄く平らに詰め、その上に、付け合わせをのせるスペースを空けて、鶏肉をのせます。
(6)付け合わせをのせる
今回は、スライスしたきゅうりと玉ねぎ、パクチー、青じそ、すだちを用意しました。
「玉ねぎは辛さを和らげるために、水にさらし、よく水気を切っておいてください。パクチー、青じそ、ミントなど、好みのハーブを添えると、味に変化が出るので、おすすめです」
すだちは、絞りやすいようにカットしておきます。
「レモン、ライムなど手に入りやすい柑橘類を使ってください。仕上げに添えて、絞りながら味わうと、さっぱりして美味しいですよ」
ごはんの上に、すべてのせます。
(7)できあがり!
「アジア風キチンライス弁当」の完成です。
鶏肉は箸でホロリと崩れるほどやわらかく、中までしっとりと風味良く仕上がっています。ごはんは鶏肉やオイスターソースの旨味をたっぷり吸い込んで、かみしめるほどに美味です。
また、ごはんと一緒に炊いたピーナッツや、付け合わせの玉ねぎ、きゅうりのシャキシャキとした食感もよく、パクチーや青じそ、すだちは爽やかな夏らしい風味を添えてくれて、最後まで飽きずに楽しめます。
アジアの屋台にいるような気分にさせてくれる「アジア風チキンライス弁当」は、お弁当のマンネリ打破にも最適です。ぜひ作ってみてくださいね。
※ 持ち歩くときには、保冷剤を添えたり、保冷バッグを活用したりするのがおすすめです。
今回のお弁当箱は「メパル」の「ランチボックス キャンパス」
null今回、スヌ子さんがセレクトしたお弁当箱は、「MEPAL(メパル)」の「ランチボックス キャンパス」(容量750ml、プラスチック製) 。
オランダのキッチンツールメーカーの製品で、通販サイトなどで購入できます。
写真のレッドのほか、ブルー、グリーン、ライムなど、ビビッドカラーを中心とした展開で、ランチタイムを楽しく彩ってくれそう。
シンプルで機能的なデザインは、年齢や性別を問わず使い勝手がよく、たっぷり入るのも魅力です。
取材・文/新井円
料理家。出版社で雑誌編集に携わった後、二児を出産。育児休暇中に始めた料理ブログが好評で、2009年に自宅で料理教室を始める。翌年、東京都・日本橋に『ギャラリーキッチンKIWI』を開設。その後、料理家として独立。スヌーピーが大好きで、顔が似ていると言われることから、「スヌ子さん」の愛称で親しまれる。昨年より予約制のレシピ付きレストランもスタート。 https://kiwi-lab.com