とうもろこし&コンビーフの旨味じわり
nullお米は前夜に準備。お米をといで規定の水を入れたら、冷蔵庫で浸水させておき、朝に味付けし、具材をのせて炊き上げます。電子レンジで作れる野菜の付け合わせも紹介します。作り方をみていきましょう。
【材料】(1人分)
米・・・2合(2〜3人分。作りやすい量)
とうもろこし・・・1本
枝豆(茹でたもの)・・・適量
コンビーフ・・・1個(80g)
ナンプラー・・・大さじ1
黒胡椒・・・お好みで
※ナンプラーがない場合は、薄口醤油大さじ1、または濃口醤油大さじ1+塩少々で代用。
付け合わせ:ブロッコリーとマッシュルームのドレッシングマリネ
ブロッコリー、マッシュルーム・・・各適量
好みのドレッシング・・・適量
【作り方】
(1)(下ごしらえ)米を浸水させる
米は前の晩から浸水させて、夏場は雑菌の繁殖を防ぐために冷蔵庫に入れておきます。炊き込みご飯やピラフは、吸水が十分でないと、お米が生炊けになりやすいので気を付けましょう。
(2)とうもろこしの実を外す
とうもろこしは包丁でガイドラインを入れ、手で半分の長さに折ります。
横に寝かせて、一面を包丁で削ぐように切り落とします。切り落とした面を下にして、回しながら実を削いでいきます。
「こうすると、安定して切ることができます。さらに一周させて、角の部分に残った実も、無駄なく削ぎ落としましょう」(以下「」内、スヌ子さん)
芯は捨てずにとっておきます。
(3)米を調味し、かき混ぜる
浸水させておいた米に、ナンプラーで下味をつけます。ナンプラーがない場合は、薄口醤油または濃口醤油と塩少々でも代用できます(材料欄参照)。
「ナンプラーを加えたら、よく混ぜましょう。浸水させるタイミングで調味料を加えてしまうと、お米が割れる原因となるので、味付けは炊く直前にします」
(4)具材をのせて炊く
米の上にとうもろこしをのせます。
「生炊けの原因となるので、具材をのせたあとは混ぜないのがポイント。お米を覆うように具材をのせていきます」
さやから出した枝豆(茹でたもの)、コンビーフものせます。
「コンビーフは崩さずそのまま加え、最後にとうもろこしの芯をのせます。芯から、とっても美味しいだしが出るので、一緒に炊きましょう」
炊飯器のスイッチを押して、ごはんを炊きます。
(5)付け合わせを作る
耐熱容器に、食べやすく切ったブロッコリーとマッシュルームを入れます。
「マッシュルームは加熱すると小さくなるので、大きめに切りましょう」
野菜全体に絡まる量のドレッシングを加え、よく混ぜます(ここでは大さじ1と1/2~大さじ2程度加えました)。
「ドレッシングはお好みのもので結構ですが、ノンオイルタイプは熱の通りが悪くなるので、オイル使用のものがおすすめです。野菜の表面にオイルがついた状態にすることで、均一に熱が通ります」
ラップやふたをして、600Wのレンジで1分半加熱します。取り出して、熱の通りが十分でなければ、さらに加熱します。
(6)ピラフを弁当箱に詰める
ピラフが炊けたら、とうもろこしの芯を除き、コンビーフをほぐすように、全体をよく混ぜ合わせていきます。
彩りよく弁当箱に詰め、黒胡椒を好みで振ります。
(7)できあがり!
ドレッシングマリネをピラフの上に盛り付けたら完成です。
「直接のせて大丈夫です。ドレッシングがピラフにしみても美味しいですよ」
試食してみると、たっぷり入ったとうもろこしのジュワッと弾けるような甘味に、コンビーフと枝豆の塩味が合わさって、絶妙な美味しさです。
コンビーフの油ととうもろこしのだしをたっぷり吸って、お米はツヤツヤふっくらと炊き上がり、隠し味のナンプラーとともに旨味が一粒一粒に染み込んでいます。
シャキシャキとしたとうもろこしの食感もアクセントに。黒胡椒をたっぷり振ると、とうもろこしの甘味が引き立って、さらに美味しさがアップします。
ドレッシングマリネは、電子レンジであっという間に作れるとは思えない味わい。酸味の効いた野菜の付け合わせが、箸休めにぴったりです。
調味料を計量する手間も少なく、具材の味を生かしたピラフ弁当は、簡単なのに感動的な味わいです。ぜひ作ってみてくださいね。
※ 持ち歩くときには、保冷剤を添えたり、保冷バッグを活用したりするのがおすすめです。
今回のお弁当箱は「セリア」の「ボヌール」シリーズ
null今回、スヌ子さんがセレクトしたのは、「セリア」のお弁当箱(容量500ml)110円(税込)。
おしゃれなデザインが大人気の「ボヌール」シリーズで、ブラックは大人っぽく使えて、食材の色がよく映えます。
100均では、さまざまなデザインのお弁当箱が揃うので、手軽に気分を変えたいときにはピッタリですね。
マリネに使ったドレッシングは「マコーミック」
null付け合わせのドレッシングマリネに使用したのは、ユウキ食品の「MC セパレートフレンチドレッシング」希望小売価格205円(税込)。
アメリカの大手スパイスメーカー「マコーミック」の商品で、フレンチドレッシングは1970年代初頭に日本で発売されて以来、50年以上も定番として愛されているロングセラー商品です。
酢・油・塩のバランスがちょうどよく、香辛料が効いた爽やかな風味で、合わせる食材を選びません。サラダに添えるほか、料理の味付けにも活躍。スヌ子さんも愛用しているそうです。
リーズナブルな価格も魅力。スーパーや量販店などで扱っているので、ぜひ探してみてくださいね。
取材・文/新井円
料理家。出版社で雑誌編集に携わった後、二児を出産。育児休暇中に始めた料理ブログが好評で、2009年に自宅で料理教室を始める。翌年、東京都・日本橋に『ギャラリーキッチンKIWI』を開設。その後、料理家として独立。スヌーピーが大好きで、顔が似ていると言われることから、「スヌ子さん」の愛称で親しまれる。昨年より予約制のレシピ付きレストランもスタート。 https://kiwi-lab.com