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「ドライキーマカレー弁当」中濃ソースで簡単コク出し!【スヌ子さんのシンプル弁当#5】

忙しい朝のお弁当作りは、シンプルが一番! おかずを何品も作らずに、食べ応えがあって美味しく、見栄えするお弁当を、料理家のスヌ子さん(稲葉ゆきえさん)に教えてもらう連載企画の第5回目。

簡単なのに香味野菜とスパイスが香る本格派「ドライキーマカレー弁当」を紹介。スヌ子さんの解説付き動画も、ぜひチェックしてみてください!

短時間で芳醇な味わい!お弁当カレーの決定版

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お弁当にも大人気のカレーは、汁もれの心配の少ないドライキーマタイプが嬉しいですね。

じっくり炒めた香味野菜と調味料の絶妙なバランスが、短時間でコクのある風味を生み出します。

作り方をみていきましょう。

【材料】(1人分)

合いびき肉・・・100g

たまねぎ・・・1/4個

にんじん・・・1/4本

ホールコーン・・・大さじ1

プチトマト・・・4個

カレー粉・・・小さじ1~(好みで調節)

A :おろしにんにく、おろししょうが、クミンシード(あれば)・・・各小さじ1/2、サラダ油・・・大さじ1

B: 中濃ソース・・・大さじ1、ケチャップ・・・小さじ2、しょうゆ・・・小さじ1

玄米ごはん・・・適量

※Aの油はオリーブオイルでも。

※甘口にしたいときは、カレー粉を控え、Bのケチャップを大さじ1程度に増やす。辛口にしたいときは、カレー粉を多めに加える。

副菜:茹で卵、たまねぎピクルス(3時間以上置く必要があるので、作り置きがおすすめ)

卵・・・1個

たまねぎ・・・適量

塩・・・少々

酢・・・同量の水と合わせてたまねぎが浸る分量

スパイスやハーブ(あれば)・・・適量

※紫たまねぎで作ると彩りが良い。

※酢は穀物酢、ワインビネガーなど好みのものを。

※クミン、ローリエ、ディルなど、好みのスパイスやハーブを加えると風味良く仕上がる。

【作り方】

(1)香味野菜を炒める

フライパンにAを入れて弱火にかけます(※1)

水分を飛ばすように加熱します。焦げやすいので、ジューッと音がしたら、ごく弱火にしましょう。

「にんにくとしょうがにしっかり火を通すことで、香りのいい油を作ります。ここで火の通し方が足りないと、仕上がりが生っぽい味になるので注意しましょう。

あればクミンシードを加えると、より本格的な味わいになりますよ」(以下「」内、スヌ子さん)

全体に、こんがり色づいたら火を止めます。

※1・・・にんにく、しょうがはフライパンの上ですりおろすとラク。記事の最後に、スヌ子さん愛用のおろし金を紹介しています。

(2)たまねぎ、にんじんを切る

たまねぎ、にんじんは粗みじん切りにします。

「加熱するので、にんじんの皮をむく必要はなく、切り方もあまり細かくなくて大丈夫です。大量に作るときは、フードプロセッサーを使うと便利ですね」

(3)野菜を炒め、ひき肉、カレー粉をのせて蒸し煮にする

(1)のフライパンを再び火にかけ、(2)を加えて中火にします。

「全体に油が回るように炒めると、早く火が通ります」

ひき肉を野菜の上にのせ、ひき肉の上にカレー粉をまぶし、ふたをして弱めの中火で3分蒸し煮にします。

「ひき肉はあとでほぐすので、くっついた状態でのせます。冷凍保存したひき肉を使う場合は、凍ったままのせてOKです」

(4)コーン、プチトマトを加え、調味する

ふたを開けて、全体をざっと混ぜ、コーン、プチトマト、Bの調味料を加えます。

「プチトマトは、ちょっと潰れるくらいの仕上がりにすると旨味が出ます。初めから入れると小さくなってしまうので、このタイミングで。

コーンはシャキシャキとした食感と彩りがアクセントになりますよ」

グツグツと沸騰した状態で、かき混ぜながら中火で3分ほど加熱します。味見をして、味が足りなければ調味料を加えましょう。

(5)温めたごはんに盛り付ける

ごはんを温めてお弁当箱に入れ、キーマカレーを副菜とともに盛り付けます。

「カレーが主役のお弁当なので、ごはんを玄米にして変化をつけました。玄米や雑穀入りなど、パラッとした食感のごはんがカレーと相性抜群です」

※副菜の“たまねぎピクルス”は、時間のあるときや前日に作り置きしておきましょう。

<茹で卵の作り方>
沸騰した湯に、冷蔵庫から出したての卵を入れ、9分30秒茹で、冷水に取ります。黄身がしっとりした状態に仕上がります。

<たまねぎピクルスの作り方>
空き瓶か保存袋に、たまねぎの薄切りと塩少々を入れ振り混ぜてから、好みの酢と水を半々の割合で加え、あれば好みのスパイスやハーブを加えます。3時間以上置いて味をなじませます。

(6)できあがり!

「ドライキーマカレー弁当」の完成です。

 

カレー粉にたっぷり入ったスパイスとひき肉の旨味が溶け込んだ、まろやかで濃厚な味わいのキーマカレー。

「中濃ソース、ケチャップ、しょうゆの組み合わせは、どこかデミグラスっぽい風味になり、高級感のある味わいになります」とスヌ子さん。

さらに、トマトの酸味が複雑な風味を醸し、たった15分ほどで作れるとは思えない味わいに、スタッフ一同感激でした。

かみしめるほど味わい深い玄米ごはんとも、ぴったりの相性です。

手作りならではの温かみを感じつつ、お店のような高級感もあり、子どもから大人まで幅広く支持される味わい。お弁当ならずとも日常の定番料理に加えたいレシピです。

ぜひ作ってみてください。

今回のお弁当箱は「セリア」の「ボヌール」シリーズ

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シックなデザインが人気。セリアの「ボヌール」シリーズ。カラフルな食材が映えるブラックは、色移りが目立たないのも魅力。

今回、スヌ子さんがセレクトしてくれたのは、「セリア」のお弁当箱(容量500ml)110円(税込)。

おしゃれなデザインが大人気の「ボヌール」シリーズで、ブラックは大人っぽく使えて、食材の色がよく映えます。

100均にも、さまざまなデザインのお弁当箱が揃うので、手軽に気分を変えたいときにはピッタリですね。

 

おろし金はマイクロプレインの「フードグレーダー プロシリーズ 」

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マイクロプレインの「フードグレーダー プロシリーズ ミディアムゼスター」

にんにく、しょうがをすりおろすときに使用したのは、Microplane(マイクロプレイン)の「フードグレーダー プロシリーズ ミディアムゼスター」。

プロの愛用者も多いアメリカのブランドで、用途に合わせた様々なタイプのおろし金が揃います。切れ味がよく目詰まりしにくいのが特徴。

ミディアムゼスター(中細目) は、しょうがやにんにく、たまねぎをすりおろすのに最適。裏側からすりおろした食材が出てくるので、スピーディーに使えて便利だそう。

※写真はスヌ子さん私物。デザインが異なる場合もあります。

お弁当にも備蓄にも助かる!レトルトの玄米・雑穀ごはん

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カレーの味わいが引き立つ、玄米や雑穀入りごはんが今回のお弁当におすすめ。

「レトルトタイプはスーパーなどで手軽に買えるので、ストックしておくと便利です」

レンジで温めるだけなので、うっかりごはんを炊き忘れた場合の備えにも。

災害時の備蓄食品を食べながら買い足していく「ローリングストック」として買い置きしておけば、いざというときにも心強いですね。

取材・文/新井円

稲葉ゆきえ(スヌ子)
稲葉ゆきえ(スヌ子)

料理家。出版社で雑誌編集に携わった後、二児を出産。育児休暇中に始めた料理ブログが好評で、2009年に自宅で料理教室を始める。翌年、東京都・日本橋に『ギャラリーキッチンKIWI』を開設。その後、料理家として独立。スヌーピーが大好きで、顔が似ていると言われることから、「スヌ子さん」の愛称で親しまれる。昨年より予約制のレシピ付きレストランもスタート。 https://kiwi-lab.com

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