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「たらこ豚と豆苗ごはん弁当」たらこ&塩昆布で味付けに悩まない!【スヌ子さんのシンプル弁当#2】

忙しい朝のお弁当作りは、シンプルが一番! おかずを何品も作らずに、食べ応えがあって見栄えする美味しいお弁当を、料理家のスヌ子さん(稲葉ゆきえさん)に教えてもらう連載企画の第2回目。

フライパンひとつで作れる「たらこ豚と豆苗ごはんのお弁当」をご紹介します。スヌ子さんの解説が付いた動画もチェックしてみてください!

豚肉のおかずに変化球「たらこ豚」&サラダ感覚の豆苗ごはん

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「たらこ+こんぶ」で「ぶた(豚肉)」を調味して焼く「たらこ豚」。

豚肉を一枚一枚広げずに、そのままフライパンにのっけるだけなので手間がなく、手頃な価格の切り落とし肉で作れるのも嬉しい一品です。サラダ感覚の軽やかな味わいの「豆苗ごはん」にのっけるだけで完成。

作り方をみていきましょう。

【材料】(1人分)

豚切り落とし肉・・・150g

塩昆布・・・大さじ1

たらこ・・・1本

酒・・・大さじ1

豆苗・・・約1/6パック

ごはん・・・適量

※豚肉は脂身の少ない部位を。形や大きさは揃っていなくてOK。

※たらこは、切れ子(家庭用に切られて売られているもの)や、チューブ入りなどを利用しても。

 

副菜:きゅうりとみょうがのゆかり和え(作りやすい分量)

きゅうり・・・1本

みょうが・・・1本

ゆかり・・・小さじ1

ごま油・・・小さじ1

【作り方】

(1)豚肉に酒をもみ込む

フライパンに直接、豚肉を入れ、酒を振りよくもみ込みます。

「お肉がふっくらとして、クセがなくなります。水分が周りにはみ出ないよう、お肉にお酒をよく吸わせるのがコツ」(以下「」内、スヌ子さん)

なるべく均等な厚さにならし、おおまかに形を整えます。

「あとで切り分けるので、丸でも四角でもいいので、切りやすい形にします」

(2)塩昆布、たらこを豚肉にまぶす

豚肉の上に塩昆布を均等にまぶします。

その上に、たらこを皮から押し出しながら、平らに広げます。

「豚肉全体に、ベタッと塗り付けるようにのせましょう」

(3)ふたをして蒸し焼きにする

ここで火をつけます。中火にかけ、シューッと音がしたら弱めの中火にし、ふたをして3、4分ほど蒸し焼きにします。

「たらこ豚」を焼いている間に、副菜を作ります。

(4)副菜を作る

洗って水気を拭いたきゅうりを縦半分に切って、スプーンで種を取り除き、乱切りにします。

「種から水分が出て、水っぽくなるのを防ぎ、時間が経ってもシャキシャキの歯ごたえが楽しめます。除いた種は、お味噌汁に入れても」

みょうがは縦半分に切れ目を入れてから小口切りに。スライサー(※)を使うと便利です。

ゆかりを加え、香りづけにごま油を加えてよく混ぜ、少し置いてなじませます。

「きゅうりの水分でゆかりの色が鮮やかになり、彩りも美しい副菜になります。ゆかりは袋の底のほうに塩がたまりやすいので、よく振ってから使いましょう」

※スライサーの詳しい説明は、記事の最後をご覧ください。

(5)たらこ豚の粗熱を取る

3分ほど経過したら、ふたを開けて様子を見てみましょう。

「表面が白くなって、浮いた肉汁が澄んでいたら、しっかり火が通っています」

必要なら、さらに火を通し、キッチンペーパーを敷いたまな板やお皿に取り出して、粗熱を取ります。

「熱いうちに切ると、バラバラになってしまいます。粗熱を取ってから切りましょう」

(6)豆苗ごはんを作る

「たらこ豚」の粗熱を取る間に、豆苗ごはんを作ります。

冷めているとなじみが悪いので、温かいごはんを用意します。1〜2cmの長さに切った豆苗と塩少々(分量外)を加えて混ぜ、弁当箱に詰めます。

「ごはんに対して豆苗をたっぷり使うと、軽やかな仕上がりに。独特の青臭い風味が、サラダごはんのような感覚で美味しいですよ。

使う分だけハサミで切り取って、ごはんの上で切ると、洗い物が少なくて済みます」

混ぜるうちに豆苗がしんなりしますが、なじみが悪ければ、サラダ油少々を加えても。

(7)たらこ豚を切り分ける

たらこ豚の粗熱が取れたら、包丁で押し切るように、ひと口大に切ります。

副菜をのせるスペースを開けて、豆苗ごはんの上に重ねてのせます。

「副菜にはお弁当用のカップを使ってもいいですが、水分が出にくいよう調理してあるので、直接のせて大丈夫です」

(8)できあがり!

「たらこ豚と豆苗ごはん弁当」の完成です!

 

たらこと塩昆布を調味料として使う「たらこ豚」。

スヌ子さんは、旅行先のシチリアで出会った、からすみを添えたお肉のソテーから、このレシピを着想したそう。

スタッフ一同、はじめての組み合わせでしたが、淡白な甘さの豚肉に、たらこの塩味と昆布の旨味が効いて、パクパク食べられてしまいます。

そこに豆苗ごはんの風味と食感が加わって、飽きの来ない絶妙なバランス。副菜は、ゆかりのさっぱりとした味わいに箸が進みます。

肉汁を閉じ込めて焼き上げた豚肉は、冷めてもやわらかく食べやすいのが、お弁当に嬉しいポイントですね。

次回は洋風メニュー「塩麴チキンのトマトパスタ弁当」をご紹介します。お楽しみに!

今回のお弁当箱は「セリア」のタッパータイプ

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ふたにチューリップのイラストが描かれた、セリアのお弁当箱(容量650ml)110円(税込)

撮影で使用したのは、スヌ子さんがセレクトしたセリアのお弁当箱。

半透明のふたに可愛らしいチューリップのイラストがあしらわれた、タッパータイプです。

「お弁当箱を選ぶとき、お子さんの食べる量に合ったサイズを見極めるのが、案外難しいもの。

100均でも様々なタイプが揃うので、はじめから高価なものを買わず、まずは手頃なもので様子を見るのがおすすめです」

お弁当生活がスタートしたばかりの人に、お役立ちのアドバイスをいただきました。

スライサーは厚み調節機能付が便利

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貝印「SELECT100 スライサー(厚み調節機能付)」1,760円(税込)

副菜を作るとき、みょうがの薄切りに使用したのは、貝印の「SELECT100 スライサー(厚み調節機能付)」(1,760円・税込)。

まな板を使わずに、すばやく均等な厚さに切れるスライサーは、お弁当作りにも大活躍します。

この製品は、裏側の目盛りで「厚切り・薄切り」(厚さ1.0mm〜2.5mm)など、プレートをスライドさせることで調節が可能。

「今回のみょうがや、たまねぎのスライスは“薄切り”、きゅうりは“厚切り”など、食材や調理法によって使い分けられ、汎用性の高いスグレモノです」

取材・文/新井円

稲葉ゆきえ(スヌ子)
稲葉ゆきえ(スヌ子)

料理家。出版社で雑誌編集に携わった後、二児を出産。育児休暇中に始めた料理ブログが好評で、2009年に自宅で料理教室を始める。翌年、東京都・日本橋に『ギャラリーキッチンKIWI』を開設。その後、料理家として独立。スヌーピーが大好きで、顔が似ていると言われることから、「スヌ子さん」の愛称で親しまれる。昨年より予約制のレシピ付きレストランもスタート。 https://kiwi-lab.com

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