トマトの酸味と豆板醤の刺激がクセになる
nullボウルひとつと電子レンジで作れるピリ辛春雨を、ごはんに添えたお弁当。春雨を水で戻す手間いらず、味付けのポイントは塩麹です。作り方をみていきましょう。
【材料】(1人分)
A:トマト・・・1/2個、鶏むねひき肉・・・50g、水・・・大さじ3、塩麹・・・大さじ2、豆板醤・・・小さじ1/2
春雨・・・20g
ごま油・・・小さじ1
青ねぎ・・・少々
ごはん・・・1膳分
付け合わせ:ザーサイ、えごまの葉(青じそ、レタスなどでも)
【作り方】
(1)具材と調味料を合わせてレンチンする
耐熱容器に鶏ひき肉を入れ、2センチ角に切ったトマトを加えます。
「トマトは小さいものなら1個使いましょう。電子レンジにかけると小さくなるので、少し大きいかな、と思うくらいの切り方で大丈夫です」(以下「」内、スヌ子さん)
水、塩麴、豆板醤も加え、よく混ぜます。
「豆板醤は種類によって辛さが異なるので、少なめに加えて、あとから味を見て追加するのがおすすめです」
ラップかふたをして600Wの電子レンジで2分加熱します。
(2)軽く混ぜて、再度レンチンする
電子レンジから取り出して、軽く全体を混ぜ合わせ、さらに2分加熱します。
「こうすることで、熱の通り方のムラがなくなり、まんべんなく熱が入ります」
(3)春雨、ごま油、青ねぎを加える
電子レンジからボウルを取り出したら、春雨を加えます。
「水分に浸すように、よく汁気を吸わせましょう」
やわらかくなったら、キッチンばさみで食べやすく切り、香りづけのごま油、彩りに青ねぎを加えます。
(4)さらにレンジで加熱する
さらに30秒レンジで加熱します。春雨がかたければ、追加で加熱しましょう。
「お弁当箱の中で冷めていくあいだにも、春雨が汁気を吸ってやわらかくなるので、汁気が残っていても大丈夫です」
(5)できあがり!
弁当箱にごはんを詰め、えごまの葉を敷き、その上に春雨をのせていきます。ごはんの上にザーサイをのせたら完成です。
鶏ひき肉から出るだしとトマトの旨味を、プリプリの春雨がたっぷりと吸っています。
豆板醤の刺激がピリッと効きながら、塩麴が全体をやわらかにまとめ、レンチンで作ったとは思えない、奥深い味わいに感激です。
ピリ辛のスープが染みたごはんも美味。トマトの酸味が程よく、暑い日でも食欲をそそるお弁当です。
作る人も食べる人も、夏バテしそうな日こそ、ぜひ作ってみてくださいね。
※ 持ち歩くときには、保冷剤を添えたり、保冷バッグを活用したりするのがおすすめです。
今回のお弁当箱は「セリア」のタッパータイプ
null撮影で使用したのは、スヌ子さんがセレクトしたセリアのお弁当箱。
半透明のふたに可愛らしいチューリップのイラストがあしらわれた、タッパータイプです。
「100均では、さまざまなタイプのお弁当箱が揃います。ちょっと気分を変えたり、お子さんの食べる量を様子見したりしたいときに、活用するのもおすすめです」とのことでした。
幅広く使える!複雑な旨味の「塩麴」
null肉や魚の旨味を引き出し、料理に深いコクが生まれる塩麴。手軽で、お弁当にも活用したい調味料ですね。
スヌ子さんが愛用するのは、マルコメの「プラス糀(こうじ) 生塩糀」。
スタンディングパウチタイプで、少量使いたいときにも便利です。
取材・文/新井円
料理家。出版社で雑誌編集に携わった後、二児を出産。育児休暇中に始めた料理ブログが好評で、2009年に自宅で料理教室を始める。翌年、東京都・日本橋に『ギャラリーキッチンKIWI』を開設。その後、料理家として独立。スヌーピーが大好きで、顔が似ていると言われることから、「スヌ子さん」の愛称で親しまれる。昨年より予約制のレシピ付きレストランもスタート。 https://kiwi-lab.com