はちみつ&レモン汁でさわやかな甘さに
null「にんじんを無限に食べられるレシピが知りたい!」という編集部のリクエストに応えて、沼津さんが教えてくれたのが今回紹介する「キャロットラペ」。
「ゆでたり、熱湯をかけたりしなくても、漬ける前に塩もみすれば、にんじんの青臭さが解消されて、甘くていくらでも食べられます。白ワインなどのお酒にもぴったり。自然な甘さで子どもも大好きな味ですよ」(以下「」内、沼津さん)
【材料】(作りやすい分量)
にんじん・・・大1本(200g)
塩・・・小さじ1/2
オリーブオイル・・・大さじ2
レモン汁・・・大さじ1
はちみつ・・・大さじ1
こしょう・・・少量
オレンジ・・・1個
アーモンド・・・10粒
【作り方】
(1)にんじんを切る
にんじんは皮をむき、両端を切り落としたら、第2関節くらいの長さに揃えて切ります。にんじんを立てて薄切りにし、横にスライドさせて並べたら、端から千切りにしていきます。
「これはにんじんのコリコリした食感を残す切り方で、繊維に沿って切るのがポイントです。生のまま食べるので、できるだけ薄く切るとおいしく仕上がります」
(2)にんじんに塩を振る
切り終わったにんじんをボウルに入れ、塩を振って全体になじませ、しんなりするまで10分以上置きましょう。
(3)調味料をポリ袋に入れる
ポリ袋にオリーブオイル、レモン汁、はちみつ、こしょうを入れます。レモン汁は好みの酢、はちみつは砂糖でもOKです。
(4)にんじんをポリ袋に入れる
にんじんがしんなりしたら、水気を軽く絞り、ポリ袋に入れていきます。
「にんじんに振った塩で味付けするので、絞りすぎると塩味が薄くなってしまいます。余分な水分を絞りながら、塩味は残すイメージで軽く絞ってください。これでにんじんの青臭さも取れます」
(5)冷蔵室で15分以上置く
全体をなじませたら、空気を抜いてポリ袋の口を結び、冷蔵室で15分以上置きます。
(6)オレンジをむく
オレンジは上下を切り落として皮をむき、房に沿って包丁を入れ、果実を取り出します。下→上の順で房に包丁を入れると切りやすいですよ。
(7)保存容器に入れる
保存容器に漬け汁ごとにんじんを入れ、オレンジを加えて全体をなじませます。さらに粗く刻んだアーモンドを加えます。
「オレンジやアーモンドを入れずに、そのままでもOKです。グレープフルーツ、くるみ、レーズンなど、好みでアレンジしてみてください」
(8)できあがり!
全体に味がなじんだら完成です。冷蔵で3〜4日を目安に食べましょう。
食べるとにんじんが甘くてびっくり! レモンとオレンジがさわやかで、酸味のバランスもちょうどいい。にんじんは生ですが、食べにくさが全然なくて、いくらでも食べられます。
「パンの上にラペとカマンベールチーズをのせてオードブルにしたり、挟んでサンドイッチにしたり。白ワインのおつまみにもぴったりです」
我が家で新年会をした際に作ってみたところ、友人の子どもたちがモリモリ食べてくれて感動!(はちみつが入っているので1歳未満の子どもには食べさせないでください)。大人たちはワインのお供に好評で、何度も作る定番レシピになりました!
作りおきできるので、まとめて作っておいても便利です。にんじんを切るのが大変な人は、スライサーを使ってもいいですね。にんじんをたくさん食べられるので、ぜひ試してみてください。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分で焼きたてパン』(主婦の友社)、『野菜丸ごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」