かけるだけで味がキリッと引き締まる!
null料理上手な人が夏になると賢く使用しているのが青唐辛子。赤い唐辛子ほど辛味が強くなく、フレッシュでさわやかな風味が特徴です。今回は初心者でも簡単に作れて、とにかく万能に使える1品を教えてもらいました。
「青唐辛子はしょうゆに漬ければ、冷蔵で約1カ月ほど日持ちします。しょうゆに青唐辛子の風味と旨味がギュッと溶けこんで、ちょっと味にアクセントをつけたいときや、夏バテで食欲が落ちてきたときにおすすめです」(以下「」内、沼津さん)
【材料】(作りやすい分量)
青唐辛子・・・10本
しょうゆ・・・大さじ3
みりん・・・大さじ3
酒・・・大さじ1
にんにく・・・1/2片
しょうが・・・1/2片
白いりごま・・・大さじ1
【作り方】
(1)漬けだれを作る
しょうゆにみりんと酒を入れ、600Wの電子レンジでラップをしないで1分加熱します。
「みりんと酒が入っているので、加熱してアルコール分を飛ばしてください」
(2)にんにく、しょうがを切る
にんにくとしょうがはみじん切りにします。切り終わったら保存瓶に入れ、白いりごまを入れます。
「にんにくはできるだけ細かいみじん切りにしてください。チューブのものを使用してもいいですが、生の方が風味はアップします」
(3)青唐辛子を切る
青唐辛子はよく洗って、水気はしっかり拭いておくこと。水気が残っていると、保存期間が短くなってしまいます。
いよいよ青唐辛子を切りますが、「青唐辛子は素手で触ると危険!」と沼津さん。青唐辛子の辛味成分で皮膚がヒリヒリしてしまうので、ビニール手袋を使うと安心です。
まず、ヘタを手でポコッと外します。先を揃えて、薄めの輪切りにしていきます。切り終わったら保存瓶に加えます。
「包丁で切ると辛味成分が出てくるので、ヘタは手で外した方が安全です。薄くするほど辛味が出るので、辛党の人は薄く切ってください。逆に食感を楽しみたい人は5mm幅くらいのやや厚めに切るといいですよ」
(4)漬けだれを入れる
青唐辛子が入った保存瓶に、粗熱が取れた漬けだれを加えます。全体をなじませたら、冷蔵室で30分置きましょう。
(5)できあがり!
早ければ30分後〜半日ほど置いたら食べられますが、漬けるほど味がなじんで旨味もアップします。保存期間は冷蔵で約1カ月を目安に食べ切ってくださいね。
沼津さんが牛肉を焼いてくれたので、たっぷりかけて食べたら、ピリッと旨辛な和風ステーキに! さわやかな辛味が肉の脂を洗い流してくれるようで、さっぱり食べられます。これはおいしすぎる!
「食欲がないときに冷奴やサラダ、ご飯にのせて食べてもおいしいです。そうめんのトッピングや焼きそばや野菜を炒めるときに加えたり、炒飯に入れてもいいですね。餃子のつけだれにもおすすめです」
手軽にいつもの料理を味変できる万能調味料。さわやかな辛味で夏バテ気味のときにもぴったりです。とっても簡単なので、夏に常備してはいかがでしょうか?
取材・文/岸綾香
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分で焼きたてパン』(主婦の友社)、『野菜まるごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu YouTube 管理栄養士 沼津りえの「阿佐ヶ谷夫婦チャンネル」