塩抜きをして、自分で数の子を漬けてみよう!
nullおせち料理の楽しみのひとつである「数の子」。味付けで売っているものもありますが、自分で塩抜きをして作るとおいしさもひとしおです。塩抜きの方法から、沼津さんの料理教室でも大好評という、かつおぶしを使って手軽に漬ける方法まで、一気に紹介します。
「数の子はにしんの卵で、おせち料理では子孫繁栄を意味します。塩漬けの数の子はしょっぱいので、必ず事前に塩抜きをしてから漬けてください。
漬け込み液は、調味料を混ぜ合わせて電子レンジで加熱するだけ。とっても簡単でおいしいので、毎年リピートして作ってくれるかたがたくさんいるんですよ!」(以下「」内、沼津さん)
【材料】(作りやすい分量)
数の子・・・4本(200g)
水・・・各500ml
塩・・・各小さじ1/2
【作り方】
(1)薄めの塩水を作る
保存容器に塩と水を入れ、薄めの塩水を作ります。塩はよく溶かしてください。
(2)塩水に数の子を入れて3時間置く
塩漬けの数の子を塩水に入れ、冷蔵室で3時間置きます。
(3)薄皮を優しく落とす
3時間経ったら、塩水の中で薄皮を優しく落とします。
(4)塩水に数の子を入れて3時間置く
途中で一度水を変えたら、最初と同様に保存容器に水と塩を入れ、薄めの塩水を作ります。皮をむいた数の子を入れ、さらに冷蔵室で3時間置いてください。
(5)できあがり!
味見をしてちょうどいい塩味になっていれば完成です。味見をしてしょっぱい場合はさらに30分ほど置いてください。
「数の子によってどれくらいの塩分で塩漬けされているかは様々なので、必ず味見をして、塩抜きできたかどうかを確認してください。塩抜きといってもまったく塩味がなくなるわけではないので、ほんのり塩味を感じるくらいでOKですよ」
レンジで簡単! 数の子のかつおぶし漬け
null数の子の塩抜きができたら、早速手軽に漬けてみましょう。
「これは私の料理教室でも大好評! 漬け込み液はレンジで手軽に作るので、とっても簡単にできますよ」
【材料】(作りやすい分量)
水・・・100ml
しょうゆ・・・大さじ2
みりん・・・大さじ2
かつおぶし・・・1パック(2g)
(1)漬け込み液を作る
耐熱容器に水、しょうゆ、みりん、かつおぶしを入れ、600Wの電子レンジで1分間加熱します。
(2)数の子を漬け込み液に入れる
塩抜きした数の子の水気をしっかり拭き、漬け込み液に入れます。全体に液をかけたら、冷蔵室で半日以上置きましょう。
(3)できあがり!
冷蔵室で半日以上置いたら完成です。保存期間は冷蔵で1週間が目安です。
食べてみるとかつおぶしの香りがフワッと華やかに香り、かつおの風味も想像以上にしっかり。漬け込み液をレンジで作ったとは思えない上品な味わいです。プチプチとした数の子の食感が後引くおいしさで、塩抜きもいい塩梅にできています。
「だしをとって作るのが面倒なときは、かつおぶしで代用すればとってもスピーディー。みりんを使っているので、必ず加熱してくださいね」
自分で漬けた数の子は、ひと味違ったおいしさで、新しい年を気持ちよく迎えられそうです。余計な調味料が入っていないので、安心して食べられるのも嬉しいですね。ぜひ今年は手作りしてみてください!
次回は、おうちで作れる「松前漬け」を紹介します。
取材・文/岸綾香
【取材協力】
沼津りえ
料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『55分で焼きたてパン』(主婦の友社)、『野菜丸ごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu