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「ポリ袋とフライパンで作るもちふわパン」は完成までたったの55分!【沼津りえの焼きたてパン#1】

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kufuraでは「ちょこっと漬け」のシリーズでもおなじみ、料理研究家・沼津りえさんが、おうちで簡単にパンを焼く方法を1冊にまとめた書籍『55分で焼きたてパン』が大人気。

なんと作り方は、ポリ袋でこねて、フライパンで焼くだけというお手軽さ! フライパンひとつでたった55分でおうちでもちもちのパンが焼けるんです。今回特別に、動画で分かりやすく実演解説してくれました。

時間なし、場所なし、根性なしでもパンが焼ける!

20代の頃、東京代々木八幡にある洋食店『関口亭』で修業していたという沼津さん。その頃、お店で出すパンを焼いていました。パン好きが高じて、お店が休みの日もパンを焼き、休日限定のカフェをオープンするほど。さらに知識を深めるために、働きながらクッキングスクールのパンコースにも通い、師範科を首席で卒業しました。

そんなパン愛あふれる沼津さんは料理研究家になっても、おうちで誰でも簡単にパンを焼くことができたら……と思うように。長年、試行錯誤を繰り返し、完成したのが“ポリ袋でこねて、フライパンで焼くだけ”で作れる「55分パン」なんです。

「レンジで発酵させたり、オーブンを使ったり、いろいろなパンの作り方がありますが、パンの基礎をしっかり学んだからこそ、手軽におうちで誰でも簡単にできるパンをどうしても作りたかったんです。

これなら手も道具も汚さずに、おうちでパパッと作れます。分量もキリがよいので作りやすく、計量から焼き上がるまで作業すべてで55分です。お子さんと一緒に作っても楽しいですよ!」(以下「」内、沼津さん)

手を汚さずにたった55分でおうちでパンが焼けるなんて夢のよう! 早速作り方をチェックしてみましょう。

【材料】(2人分)

ぬるま湯(40℃くらい)・・・60g

ドライイースト・・・小さじ1/3(1g)

サラダ油・・・小さじ1強(5g)

強力粉・・・100g

塩・・・小さじ1/4弱(1g)

砂糖・・・小さじ1強(5g)

【作り方】

(1)材料を合わせる

まずは、それぞれの材料を混ぜ合わせます。ぬるま湯にドライイースト、サラダ油を入れて軽く混ぜます。ポリ袋に強力粉を入れ、塩、砂糖を加えて混ぜ合わせます。

ポリ袋の粉の中に、混ぜた液体を一気に加え、素早く封を閉じます。ポリ袋はパンパンにせず、少しゆるめておきましょう。

「ぬるま湯の温度は40℃くらいが目安。50℃以上だと、イースト菌の働きが悪くなるので注意してください。今回は粉が少ないため、水の量が変わるとベタベタしたり、硬くなったりしてしまうので、ぬるま湯はきっちり60gを計ってくださいね」

(2)シャカシャカと1分振る

ポリ袋を持って、1分間思いっきりシャカシャカ振ります。このとき、ポリ袋の両角を親指と中指で押さえると振りやすいですよ。

「これは水分と粉を“水和”させる作業。おいしいパンを作るための大切なプロセスです。実際にボウルで行うとかなり大変な作業なのですが、ポリ袋の中でできるのでとっても簡単! 楽しくシャカシャカ振ってくださいね」

最初は中身がドロドロしていますが、ポリ袋の表面がツルツルになり、粉がまとまってきたら、水和が成功したサインです。

(3)両手で1分もむ

次は両手で生地を1分間もみます。全体をムラなくよくもみ、生地が上がってきたら、ポリ袋の中に押し込んでもんでください。

「これは生地を“こねる”作業。ポリ袋を使うので手も汚れませんよ」

(4)手をグーにして1分こねる

さらにポリ袋の中身を平らにし、手をグーにして、生地を押さえるようにして上からグイグイ押します。生地が広がってきたら、生地を折りたたみ、1分間しっかりこねてください。

「これは生地を“叩く”作業。猫の手のように手をグーにして、均一にムラなくグイグイ押してください」

(5)折りたたんで伸ばすを4回くり返す

ポリ袋を開き、折りたたむ→伸ばすを4回くり返します。まず、生地を半分に折りたたんで押します。さらに半分に折りたたんで押し…と4回くり返してください。

「これは生地を“丸める”作業。うまくいくと押すと生地が戻ってきます。こうなったらグルテンがしっかりできた証拠。4回くり返してもベタついて生地の弾力がない場合は、さらに1〜2回くり返してください」

ポリ袋の上で行うので、テーブルが汚れることもありません。ポリ袋からキレイに生地がはがれたらOKです。

(6)6つに分割する

生地を包丁などで6等分にします。好みで大きさは変えてもいいですよ。

(7)生地を丸め、フライパンに並べる

分割した生地の1つを平らにして、半分に折りたたみ、さらに何回か半分に折って、生地を中央に集めます。最後に中央をつまんで閉じて、丸く整えたら完成です。同様に6つすべて丸めてください。

丸めたら、フライパンに並べましょう。

「14cmくらいの小さいフライパンだと、隙間なくくっついてちぎりパンに。20cmくらいの普通のフライパンだと、隙間が空くのでコロコロしたパンに仕上がります」

(8)35分発酵させる

フライパンにパンを並べたら、ふたをして強火で10秒加熱します。10秒経ったら火を止めて、ふたをしたまま35分間発酵させましょう。IHの場合はフライパンを触って熱く感じるまで温めてください。

「発酵の温度を一定にするために最初に温め、さらにふたをして湿度を保ちます。ふたがない場合はアルミ箔でも◎。このまま35分間、ほったらかしでOK! もし室内が寒い場合は、温度が下がらないよう布などをかけ、ほんのり温かい状態をキープするのがベストです」

35分後、生地が上手にふくらみました!

(9)弱火で10分焼く

発酵が終わったら、ふたをしたまま強火で10秒加熱します。10秒経ったら弱火にして、5分焼き、ひっくり返してさらに5分焼きましょう。ひっくり返さない場合は、そのまま10分焼いてください。

「最初に強火で10秒加熱するのは“予熱”の作業。オーブンなどと同じです。さらに、焦げやすいので必ず弱火で焼くのがポイントです。IHの場合は火加減を調整してくださいね」

(10)できあがり!

10分焼いたら完成です。焼きたてがおいしいので、早速食べてみましょう。

ふたを開けると焼きたてパンのいい香りが漂ってきます。割ってみると、外はパリッと、中はふんわり。食べてみると生地がしっとりもちもちしていて、ほのかに甘くておいしい! コロンとしたサイズも愛らしく、子どもでも食べやすそう。たった55分とあっという間なのに、本格的なパンが焼けてビックリしました!

「我が家の子どもたちも大好き。お酒を飲みながら、ちょっとパンが欲しいなってときでもパパッとできます。チーズやオリーブを加えれば、おつまみにもぴったりですよ。

今回はベーシックなプレーンパンを紹介しましたが、ぬるま湯を牛乳にすればミルクパンに。干しぶどうやくるみ、コーンやハーブ、チョコや紅茶を混ぜ込んだりと、アレンジは自由自在。ぜひ好みの55分パンをみつけてくださいね」

55分の中にパンの基本をしっかり詰め込んであるので、誰でも失敗なく簡単にできて、いつでも食べたいときに気軽に作れるのも魅力的。書籍には他にもいろいろなパンのバリエーションが載っているので、ぜひおうちでパン作りを楽しんでみてくださいね!

 

取材・文/岸綾香

その他のレシピを知りたい人は『55分で焼きたてパン』(主婦の友社)を参考に!

 

【取材協力】

沼津りえ

料理研究家、管理栄養士、調理師。料理教室『cook会』主宰。バラエティー豊かなレッスン内容が好評で、東京・阿佐ヶ谷を中心に数多くの料理教室を開催。毎年、梅漬けの教室はリピーターが多く大人気に。手軽でシンプルなアイディア溢れるレシピに定評があり、雑誌などのメディアでも活躍。著書に『いろんな味で少しだけつくる ちょこっとだけ漬けもの』(学研プラス刊)、『野菜丸ごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など多数。HPはこちら。Instagram@rienumadu

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