フィリピンの名物“豚肉+お酢”料理で夏バテを解消!
null今回ご紹介するのは、かつて松田さんがフィリピンへ旅をした際、「あまりのおいしさに、ハマってしまいました」という「アドボ」(Adobo)。お酢と調味料につけ込んだ豚肉や鶏肉を、野菜などと一緒に煮込んだ料理で、フィリピンの代表的家庭料理であり国民食でもあります。「アドボ」にすっかり惚れ込んだ松田さん、松田流アレンジを加え、一度食べたらやみつき確定!の「アドボ」が完成。アレンジメニューとして「アドボの唐揚げ」も紹介してくれました。
「今回は400gの豚バラかたまり肉を使いましたが、4人家族なら1kg使ってもペロリ!を保証します。
煮込みの最後に“締めじょうゆ”をするのですが、もし余裕があれば、締めじょうゆをする前に火から下ろし、粗熱を取って一晩冷蔵庫で寝かせると、味わい深く、肉も柔らかく仕上がります。また、固まった脂もまとめて取り除けるので一石二鳥。ふたたび火にかけて、締めじょうゆをしてできあがりです。
そのままいただくのはもちろん、私の大好きな唐揚げもおすすめ。これはね、もうビールのおともに最強です。もしも残ったら、翌日にはさらに味がしみてさらにやわらかくなっていますから、煮汁と一緒にご飯にのせてほぐしながら食べても幸せになれます」(松田さん)
豚バラ肉の全面をしっかり焼くのがポイント!「アドボ」の作り方
null材料(4人分)
豚バラかたまり肉 400g
ペコロス 6個
【つけ汁】
しょうゆ 大さじ2
白ワイン 大さじ2
黒こしょう(ホール) 少量
薄力粉 適量
ごま油 大さじ1
にんにく 1片
黒こしょう(ホール) 小さじ1
鷹の爪 1/2本
チキンスープ 2と1/2カップ
白ワイン大さじ1
米酢 1/4カップ
しょうゆ 大さじ1
マリネのつけ汁 大さじ1
香菜 適量
豚バラかたまり肉は7cm角に切り分け、バットに合わせた【つけ汁】につけて30分おく。途中で上下を返す。キッチンペーパーで汁気をおさえる。
薄力粉を茶こしなどで漉しながら、薄く豚バラ肉全体に振る。
厚手の鍋でごま油を中火で熱し、豚バラ肉を脂身が下になるように並べて、いったん蓋をする。こんがりした焦げ目がついたら返し、側面もしっかり焼いて、全面に香ばしい焼き目をつける。
にんにく、くろこしょう、鷹の爪を加え、チキンスープと白ワインを注いで蓋をし、中弱火でときどきアクと脂をすくい取りながら約30分煮る。
豚バラ肉を煮ている間に、ペコロスの皮をむく。ペコロスををボウルの水に皮付きのまま放し、水の中でペコロスを2個ずつ握って軽くこすり合わせる。そうすることで、皮と実の間に水が入ってむきやすくなる。
鍋の蓋をとり、浮いてきた脂を丁寧にすくい、マリネのつけ汁、ペコロスを加える。味を見て米酢としょうゆを加えて10分煮、最後にもう一度、少し締めじょうゆ(分量外)をたらして味を調える。
器に盛り、香菜をあしらう。
松田美智子さんオススメ!「アドボの唐揚げ」の作り方
nullアドボに片栗粉適量を薄くまぶす。揚げ油適量を熱し(170℃)、菜箸を入れてみて箸の先に細かい気泡が付いたら、アドボを順に入れる。
菜箸で返しながらカリッとしたら油を切り、香菜とともに器に盛る。熱々を召し上がれ!
動画・撮影/鍋島徳恭
1955年東京生まれ。女子美術大学卒業後、料理研究家のホルトハウス房子さんに師事、各国の家庭料理や日本料理を学ぶ。1993年から「松田美智子料理教室」を主宰。テーブルコーディネーター、女子美術大学講師、日本雑穀協会理事も務める。使いやすさにこだわったオリジナル調理ブランド「松田美智子の自在道具」も好評。http://www.m-cooking.com/