一般的な「三つ折り」のやり方は?ありがちな失敗も…
nullまずは、一般的な「三つ折り」をおさらいしましょう。
線を引くかアイロン定規を使うかして、折り目にアイロンをかけながら布端を2回折り込みます(折り幅は作品によって異なります)。そのあと、ミシンで縫っていくというやり方がよく知られています。


しかし、折りながらアイロンをかけるという作業は意外と難しく、無意識に布を引っ張ってしまい折り幅にムラができてしまうことがあるのだそう。
また、ミシンで縫い終わった時に、布端が縫いズレてガタついていたなんてことも……。
アイロンなしでも「三つ折り」をきれいに縫う方法
null「もちろん一般的なやり方で三つ折りしても問題ありませんが、これから見ていくやり方は縫いズレしにくく、さらにはアイロンをかける手間も1回省けるんですよ」(以下「」内、たま先生)
というわけで、そのやり方を見ていきましょう!
(1)折り線を2本引く

布オモテに折り線を2本引きます。印つけ用ペンなど、必ずあとで消えるものを使いましょう。
(2)線で布を折りたたむ

折りたたむのは、最初に縫うあたりだけ(おおよその目安は15cmほど)でOKです。
(3)折り目をしっかり押さえながら縫う

折り目がゆるまないように押さえた指あたりまで縫います(縫い始めは返し縫いを!)。

「この時、手前の三つ折り部分を“指アイロン”でならしてあげると、布が浮きにくくなりますよ」
(4)針と押さえを下ろしたまま、手前の布を折りたたむ

あとは、自分が一気に縫える長さの布を折りたたむ→縫うを繰り返して、最後まで縫っていきます。
布を折りたたむ時は、必ず針と押さえを下げておくのを忘れないようにしましょう。
できあがり!

「最後に仕上げアイロンをかければ、見た目もきれいに整いますよ」
均一な折り幅で、折り目も縫い目もまっすぐきれいな仕上がりに! アイロン作業が減るのもありがたいですね。動画をチェックしながらぜひ試してみてください。
構成/kufura編集部

洋裁講師。
文化女子大学(現・文化学園大学)服装学部服装造形学科を卒業後、伊勢丹新宿店にて、紳士服のお直しの仕事に携わる。自身主宰の裁縫教室での講師のほか、ミシンメーカーでのワークショップの開催、出版物へのレシピ提供などで活躍中。現在は、毎月大人・子ども合わせて約40名以上の生徒をレッスン中。
『裁縫の楽しさを一人でも多くの人に』を目標に、Instagram(@nuinui.tamama)などで生徒作品や裁縫のちょっとしたテクニックを発信中。