まっすぐ縫ったはずが曲がった…原因は?
nullミシン作業において多くのシーンで必要となる「直線縫い」。まっすぐ縫うだけとシンプルなはずなのに、縫い目がガタついたり、ゆるくカーブしてしまった……なんて経験をされた方もいらっしゃるのでは? そうなってしまう原因とは、いったい何なのでしょうか?
原因1:無意識に布を動かしている
「よくあるのは、布に添えている手のブレや、止まった時に無意識に布を動かしてしまうこと。いずれも手に力が入っていたり布を引っぱったりすると起きやすくなります」(以下「」内、たま先生)
原因2:針先ばかりを見てしまう
「縫っている時はつい針の動きを目で追ってしまいがち。ですが、針先ばかりを見ていると、曲がっていることに気づきにくくなってしまうんです」
無意識にやってしまうことを防ぐのは難しそうですが……。引き続き、上手に縫うコツを聞きました。
ミシンで直線をきれいに縫う方法
nullポイントは2つ。“ガイド”を活用することと、スピードです。
(1)針板にある縦線に布端を合わせる
お手持ちのミシンの針板に、縦線が刻まれていませんか? 10、20とある数字は、針からの距離をミリメートルで表したものです。
例えば縫い代1cmで縫う場合、「10」と数字の書かれた縦線に布端を沿わせてセット。あとは、この縦線をガイドとして布を送っていけばOKというわけです。
ただし、針板の仕様はメーカーや機種によって異なります。もし、目盛りがない場合は作ってしまいましょう!
まず、針の横にマスキングテープを貼ります。次に、針から縫い代の幅をはかって印をつけ、縦線を引いたら即席目盛りの完成です。
(2)速いスピードでなるべく止まらずに縫う
「縫う時はスピードも大切です」と、たま先生。
スピードが速いほど縫い目が安定し、また、なるべく止まらないことで無意識に布を動かすこともなく、きれいにまっすぐ縫えるのだそう。気になるスピード感については、ぜひ動画中のたま先生によるお手本を参考ください。
「目線は、ガイドに沿って縫えているかを確かめるように、針の横の布端あたりを見てみてくださいね」
仕上がりを見比べてみると、その差は一目瞭然!
ゆっくり縫えばきれいに仕上がると思いきや、じつは逆だったんですね。思い切りのよさも必要!とわかったところで、ぜひ試してみてくださいね。
構成/kufura編集部
洋裁講師。
文化女子大学(現・文化学園大学)服装学部服装造形学科を卒業後、伊勢丹新宿店にて、紳士服のお直しの仕事に携わる。自身主宰の裁縫教室での講師のほか、ミシンメーカーでのワークショップの開催、出版物へのレシピ提供などで活躍中。現在は、毎月大人・子ども合わせて約40名以上の生徒をレッスン中。
『裁縫の楽しさを一人でも多くの人に』を目標に、Instagram(@nuinui.tamama)などで生徒作品や裁縫のちょっとしたテクニックを発信中。