縫い目がガタつく…曲線での失敗はなぜ起こる?
nullカーブを縫う時に、縫い目がガタついてしまった経験はありませんか? あるいは、縫い目が膨らんだり布端近くに寄ったりして、縫い代にムラが……なんてことも。こうした失敗はなぜ起きるのでしょうか? たま先生に聞いてみました。
原因1:縫うスピードが速い
「直線を縫うスピード感のままカーブを縫う方が多いのですが、これは失敗の大きな原因に。速いスピードでカーブを縫うのは、初心者にはなかなか難しいのです」(以下「」内、たま先生)
原因2:力任せに方向転換する
「“曲がらなきゃ”と、布を無理に引っ張るなどして方向を変えてしまうのも、縫い目がガタつく原因となります。縫い目はどうしても真っすぐなので、急に方向を変えると縫い目がカクカクして、ガタつきが悪目立ちしてしまいます」
この2つが主な原因なんですね。では、どのように縫っていけばよいのでしょうか?
ミシンで曲線をきれいに縫う方法
null縫う時は、“急がず・こまかく”作業していくことがなにより大切!
しっかり減速したら、次の(1)~(3)のステップを繰り返してカーブを縫っていきましょう。
(1)針が布に刺さった状態で、ミシンの押さえを上げる
(2)左手で布を少し動かして向きを変える
(3)押さえを下げて、ひと針縫う
この一連の動きを繰り返して縫います。
「こうすることで、急なカーブでも滑らかに縫えて、失敗するリスクがなくなりますよ」
お手本と比べると、その滑らかさは一目瞭然!
「それでも心配な方は、縫っていくところに印付け用ペンなどであらかじめ線を引いておくと安心です」
曲線をきれいに縫うためには、ミシンを止めながら、ひと針ひと針地道に縫っていく“急がば回れ”の精神が大切なんですね。これでもう失敗しらず! ぜひ試してみてくださいね。
構成/kufura編集部
洋裁講師。
文化女子大学(現・文化学園大学)服装学部服装造形学科を卒業後、伊勢丹新宿店にて、紳士服のお直しの仕事に携わる。自身主宰の裁縫教室での講師のほか、ミシンメーカーでのワークショップの開催、出版物へのレシピ提供などで活躍中。現在は、毎月大人・子ども合わせて約40名以上の生徒をレッスン中。
『裁縫の楽しさを一人でも多くの人に』を目標に、Instagram(@nuinui.tamama)などで生徒作品や裁縫のちょっとしたテクニックを発信中。