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長年愛されるレトロなコスメは、ビジュアルも素敵。あの頃にタイムスリップ!【中田ぷうのZAKKA道#4】

先日、ドラッグストアではなく“町の化粧品屋さん”に入ると『資生堂』の「ホネケーキ」が販売されていてびっくり! 思わず「まだあったんだ!?」と声を上げてしまいました。お店の方によると長年のファンがいらっしゃり、根強い人気を誇っているそう。こうして長く愛される化粧品って、ビジュアルも素敵なんですよね! 今回は、レトロっぽく作ったものではなく、長い歴史を刻んできたうえで今、レトロな魅力を持つようになったコスメを雑貨としてご紹介させてください。

1958年発売の洗顔石鹸。今見ても心躍るデザイン!

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『資生堂』「ホネケーキ(クリスタルパープル)」770円「(エメラルド)」550円「(ルビーレッド)」440円(すべて税込/以下同)

『資生堂』の「ホネケーキ」、なんて懐かしいんでしょう! 私世代(50代)前後の人は、その昔、母親が使っていましたよね。“透明”で宝石を思わせる形をした石鹸だなんて、お姫さまが使う石鹸みたいで、こっそりこれで身体を洗ったりして母によく怒られていました(笑)。そしてまさか今も販売しているだなんて……! 大人になって再会できるとは思いませんでした。

「ホネケーキ」という商品名も、「HONEY CAKE」と書くことを今回初めて知りました。原材料にはちみつが使われているため「HONEY CAKE」という商品名になったんですね。子どもの頃はそれがわからず「『ホネケーキ』……“骨ケーキ”……。かわいくて夢みたいな商品なのに、なんでこんなひどい名前にしちゃったんだろう」と1人勝手に心を痛めておりました(笑)。

タカラジェンヌたちが愛用!とSNSでも話題になった「蜂乳クリーム石鹸」

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「特選 蜂乳クリーム石鹸(80ml)」473円(税込)

もう見るからにレトロな雰囲気を醸し出しているこちら。メイクも落とせるクリーム石鹸なのですが、数年前、タカラジェンヌたちがあの濃い舞台メイクをこれで落としているとSNS上で話題になりました。昭和38年(1963年)から販売されているそう。
私もかなり昔から使っているのですが、真冬でもこれで洗顔すると肌がつっぱらず、しっとり……! すごくいいんです。本当にする“はちみつの香り”もいいんですよね。

もはやガラス瓶に入った化粧水が、令和の今は希少!

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「ヘチマコロン® 化粧水 ピュア(120ml)」1,980円「資生堂オイデルミン(N)(200ml)」550円

大正4年(1915年)に発売された第一号の「ヘチマコロン」のボトルを復刻したこのガラス瓶。
へちまの葉や「ヘチマコロン」という文字がエンボス加工で施されていて、本当に素敵! 竹久夢二が生きていた時代にタイムスリップしたような感覚になるんです(笑)。

そして“レトロコスメ”の代表格と言ったら、『資生堂』の「オイデルミン」ですよね。このラベル! このピンク色! 明治30年(1897年)、日本初の洋風調剤薬局として『資生堂』を創業した福原有信が、初めてつくった化粧品が「オイデルミン」でした(※)。当時の最先端の西洋薬学技術で処方し、商品名はギリシャ語で「良い肌」を意味する言葉を用いたのも斬新ですよね。やはりこの色も当時衝撃的だったのでしょう。「資生堂の赤い水」と言われ、親しまれたと言います。明治ならではの“ロマンティック”が詰まったデザインです。

ナポレオンやゲーテが愛した、世界初のオーデコロン

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『4711』「オーデコロン(50ml)」2,200円

そしてここからは日本を離れ、ドイツに飛びます!

ナポレオンにゲーテ、ワーグナーが愛用した、世界初、そして世界最古の香水とされる『4711』。私にとっては1990年代、高校生の頃、めちゃくちゃ流行ったコロンでした。

『4711』は、ドイツを代表する香水・化粧品メーカー『ミューレンス社』の創始者であるウィルヘルム・ミューレンスが1792年、婚礼の祝福として修道士から一枚の羊皮紙を授かったことから始まりました。そこに記載されていた処方に従って製造したのが『4711』。出てくるワードが「修道士」に「羊皮紙」なんてすごいですよね(驚)。

『4711』はオレンジなどの柑橘類のエッセンスオイルに少量のローズマリー、ラベンダーなどをアルコールと水で調合して作られるのですが、今から230年以上前にこの香りのレシピがあったと思うとなんだか感慨深くなりませんか。

“床屋さんの香り”とも言われる『4711』ですが、柑橘系のいい香りなんですよ~! でも確かに少し年齢を重ねた人の方が似合う香りかもしれません。

長年愛されてきたコスメは品質はもちろんのこと、使うたびに気分が上がるようなデザインなんですよね。日常生活をちょっとだけ彩ってくれる、古き良きコスメ、久しぶりに使ってみませんか。

 

【参考】
資生堂企業資料館

HISTORY4711

中田ぷう
中田ぷう

編集者・フードジャーナリスト。多くの料理本や暮らしの本、キャンプ本を手がける。自著に子どものごはん作りの闘いを描いた『闘う!母ごはん』、『素晴らしきお菓子缶の世界』(共に光文社)がある。 プライベートでは猫2匹&犬1匹と小学生、大学生の女の子の母。ハワイじゃなくてグアムラバー/スターウォーズマニア/アダム・ドライバーファン。Instagram

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