1928年の赤箱が缶になって復刻!
null今年の10月に数量限定で発売された、『牛乳石鹸』の“赤箱復刻缶”。こちら1928年に発売された、初代赤箱のデザインを缶にしたもの。今見ても素敵なデザインですよね。実は2018年に赤箱90周年を記念して、1度商品化したものを95周年を迎えた今年、改めて再販したものなのです。
皆さん、これを見ると「え!石けんが入っているの!?」と驚くのですが、そもそも昭和の昔は、石けんが缶に入って売られているのはめずらしいことではありませんでした。
最近、話題になったところで言えば、2021~2022年にかけて放送されたNHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』のある場面で、『カネカ』の「絹石鹸」の入った缶が写り込みました。
黒い缶に赤、白、黄色、緑のドットが施された缶。小道具として一瞬写り込んだだけだったようですが、缶マニアや昭和レトロ好きの間ではおおいに話題となり、ヤフオクなどでは値段が跳ね上がったんですよ(笑)。今もネット上で画像を見ることはできますので、気になる方はぜひ検索してみてください。
かくいう「牛乳石鹸」も昔は、今の紙箱がそのまま缶になったようなデザインの缶に入って販売していました。石けんの包み紙や紙箱も素敵ですが、缶に入っていると一気に華やかになりますよね! 今後、お中元やお歳暮時だけでもさまざまなメーカーから缶入り石けんが登場したらいいなと思っています。
毎年大人気!「イトーヨーカドー」×「メンソレータム」の「ナース缶」
null2020年12月に誕生した、スーパーマーケット『イトーヨーカドー』と『ロート製薬』のブランドである「メンソレータム」のコラボから生まれたナース缶。
シンプルな白い缶には、あのおなじみの“リトルナース”の姿がプリントされ、中にはハンドクリームやリップクリーム、おまけのマスキングテープが入っていました。当時、世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい、外に出て思いきり深呼吸することも、だれかと自由に会うこともできない状態でした。だからこそ気づくことができた、何気ない日常のありがたさや人と人とのつながり。
ヨーカドーとロート製薬では、またいつか人と自由に会うことができ、思いやりや優しいおせっかいに世界が満ち溢れる世の中になりますように、という願いを込めてこのナース缶を作ったと言います。
私のまわりの缶マニアたちの間でもこの「ナース缶」、まずは「かわいすぎる!」ということで話題となり、次に「使える商品しか入っていない!」ということでさらに話題となりました。2020年はあまりの人気に買えなかった!という人もいたほど。実は私も2020年と2021年は買えず、2022年になって初めて早めに予約して買うことができました。
そしてやはり人目を惹くデザインなんだと思います。
わが家には缶の取材に記者やライターの方がいらっしゃるのですが、居並ぶ缶の中、このナース缶に目がいくらしく、「何ですか、この『メンソレータム』のリトルナースが描かれた缶は? めちゃくちゃかわいいですね。お菓子が入っているんですか?」と必ず聞かれます(笑)。
説明をすると「え!? そんな商品が“ヨーカドー”にあるなんて知らなかった!」と驚かれ、「リップやハンドクリームが入っているなら、私も買おうっと!」とその場でさっそくポチっていらっしゃいます。
ほかにも今、パスタやインスタントスープが入って販売されており、もはやお菓子だけにとどまらない缶の世界。来年は“パトロール”しなければならない範囲がますます広がりそうです(笑)。