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秋本番。美しき「ニューイングリッシュティー」の紅茶缶【お菓子缶の世界】#13

12万年ぶりと言われた今年の異常な暑さがやっと去り、紅茶のおいしい季節になってきました。今回はお菓子缶の世界から少し離れ、紅茶缶の世界にご招待します。

日本に続々と入荷され始めた「ニューイングリッシュティー」

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イギリスに行ったことのある人であれば、写真左のミントグリーンの缶を見たことがあるかと思います。しかし日本では、つい数年前まで百貨店の「英国展」などで見る程度。それがここ最近ではさまざまな雑貨店や『コストコ』、ネットでも気軽に買えるようになりました。

ブランドの名前は『ニューイングリッシュティー』。1985年創業のイギリスの紅茶ブランドです。ティーテイスターの先駆者として知られる、イギリスの老舗紅茶ブランド『ブルックボンド』の創業者直系の家族が立ち上げました。

代表的なのが、イギリスらしいクラシカルでエレガントなデザインのこの蝶番缶。「ヴィンテージヴィクトリアン」と言われるシリーズで、イギリスの伝統的な製缶技術によって作られています。

ミントグリーンをはじめ、ピンクやダークグリーンなどがあり、同じ絵柄でも背景の色が違うだけで大分印象が変わります。でもいちばん人気はミントグリーンの缶。本国でもそれは変わりません。

新たな「不思議の国のアリス」缶が登場

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『ニューイングリッシュティー』では、イギリスを代表する児童文学「不思議の国アリス」の中に出てくる“狂ったお茶会”のイラストを使用した缶が出されており、長い間、高い人気を誇っていました。そしてつい最近、アリスがフラミンゴでクロケーをやらされる場面の蝶番缶が仲間入り。缶の側面にはアリスのほか、ハートの女王、帽子屋が描かれています。

フタの部分がピンクになっているのが印象的でかわいらしい!

ロイヤルファミリーから、イギリスの名所までがそろう蝶番缶

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この蝶番缶にはさまざまなバリエーションがあり、ウタツグミとベリー、草木が描かれたイギリスらしいボタニカルなデザインのものや(写真左)、ビートルズの故郷であるリバプールの景色が描かれたもの(写真右)、エリザベス女王などロイヤルファミリーの写真がプリントされたものやユニオンジャックの柄のものなどもあるのです。でもどれも“非常にイギリスらしいデザイン”であることが特徴。

コンプリートできないほどさまざまなものがあるので、新たなデザインを見つけたときは喜びもひとしおです。

クラシカルな美しさを持つ、壺のような形の缶

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2019年には、壺のような形をした缶も登場。代表的なカラーであるミントグリーンのものもありますが、写真の赤やダークグリーンのほかホワイト、パープルなどもあります。

通常サイズは、写真左の赤い缶の方ですが、『コストコ』に行くと両手で抱えるようなビッグサイズ缶も販売されています(写真右)。大きさが想像できるよう、150~180cc入るティーカップを添えてみましたが、いかがでしょうか。こちらはなんと240包、ティーバッグが入っています!

ギフトに最適!かわいいミニサイズ缶

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最近見つけたのがミニ缶の3個セット。ネットなどで1,900円台~2,000円台で販売されています。手のひらサイズの「ヴィンテージヴィクトリアン」のミントグリーン缶(円筒形缶と四角缶)と、ロンドン名物である二階建てバス、電話ボックス、ビッグベンが缶になったものの2種類。小さいですが、缶の精巧なデザインは蝶番缶と変わらず。こちらは“ばらまきギフト”としてもおすすめです。

まだ創業38年と、紅茶ブランドとして新しい『ニューイングリッシュティー』ですが、その缶はイギリスらしさとクラシカルな美しさを兼ね備えています。お値段も、このご時世においてかなり良心的。中の紅茶もさわやかで軽やか。普段飲みにちょうどいいんです。日本に専門店や常設店はありませんが、百貨店の催事やオンラインストアで購入できるので、見つけたらぜひ本物の『ニューイングリッシュティー』の缶の美しさを堪能してみてください。

中田ぷう
中田ぷう

編集者・フードジャーナリスト。多くの料理本や暮らしの本、キャンプ本を手がける。自著に子どものごはん作りの闘いを描いた『闘う!母ごはん』、『素晴らしきお菓子缶の世界』(共に光文社)がある。 プライベートでは猫2匹&犬1匹と小学生、大学生の女の子の母。ハワイじゃなくてグアムラバー/スターウォーズマニア/アダム・ドライバーファン。Instagram

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