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【アイディア活用編】「アルミホイル」の使い方10選!災害時や旅行時、ネイルケアにも…驚きのアイディア満載!

全5回でお届けしている「アルミホイルの徹底活用法」。これまで、「基礎知識」や「正しい使い方」、「キッチンでお料理をするときに便利な使い方」「掃除のときに便利な使い方」を紹介してきましたが、実はほかにも、さまざまな場面で使えるんです。最終回となる今回は、意外なアイディアが詰まった“目からうろこ”の活用法を紹介します。

今回も教えてくれたのは、東洋アルミエコープロダクツ株式会社 広報担当の和田美香さんです!

旅行時や美容ケアなどで大活躍!

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水分の蒸発を防げるからこんな使い方も!

旅行や外出先に持っていきたいけれど、荷物になるから迷うものに、おしぼりや化粧品があると思います。そんなときも、便利なのがアルミホイル。

「アルミホイルは保形性にすぐれ、さまざまな形に変えられるうえ、防湿性、遮蔽性もあるので液体や水分が含まれたものでも、中身を乾燥させることなく持ち運びできます」(以下「」内、和田さん)

たとえば、おしぼり。ミニタオルを湿らせ、アルミホイルで包んで外出時に持っていくのもいいですが、こんな使い方も。

「暑い時期なら、濡らしたタオルを凍らせてアルミホイルで包めば、保冷剤代わりになりますし、溶けたらおしぼりになります。寒い季節なら湯で濡らしたタオルをアルミホイルで包んでおけば、温かさが長持ちします。また、タオルではなくキッチンペーパーを濡らして絞ったものを包めば、使用後に捨てて帰れるので便利ですよ」

湿った状態や冷たい、熱いといった温度も長続きさせられる特性を生かした使い方ですね。さらに、こんな裏技もあるといいます。

(1)化粧水などのスキンケア用品を持ち運べる!

メイク落とし、化粧水、乳液などをコットンに含ませてから包めば、中身を乾燥させることなく、旅行先などに持っていけます。

「これはアルミホイルが保形性、耐油性、防湿性にすぐれているからこそできること。使い終わったら捨てて帰れるので、荷物も減らせますよ」

(2)ジェルネイルをオフするときに!

ジェルネイルをオフするとき、コットンに浸したリムーバーを指に巻き、薬剤がジェルネイルに浸透するまでしばらく待つ。その際、薬剤が蒸発してしまわないようにガードするのに、アルミホイルが便利です。

「アルミホイルなら、どんな大きさの指もピッタリと包め、効率よくリムーバーを浸透させられます」

(3)美容オイル+ラップ+ホイルでホームエステ!

美容オイルやクリームなどをひじや足のかかと、ひざにたっぷり塗ります。

その後、ラップをまき、さらにアルミホイルをまいたら、毛布でおおって30分置けば、足のむくみや肌の角質が取れてツルツルに。

保温効果もあるので、脚全体に施せば体中がポカポカになります。

非常用袋に常備しておきたい理由とは

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電池や皿、毛布の代用品になる

防災用の非常袋に入れられるものは限られていますから、何を入れて備えるべきか迷うもの。でも、アルミホイルを1本入れておくと、さまざまなものの代用品となって便利だと、和田さんは言います。

(1)非常時の電池の代用に!

写真提供:東洋アルミエコープロダクツ

乾電池が1本足りないとき、アルミホイルを折りたたんでぎゅっと丸めて詰めることで、乾電池代わりになるといいます。

「これは、アルミホイルの電気伝導性を生かしてのこと。ただし、効果は一時的。ほかの電池のパワーが弱っていると難しい場合もあるのですが、知っておくと便利です」

(2)ホイルを敷いて断熱効果UP!

アルミホイルは熱伝導性が高いので、上着の裏に張り付けたり、足元をスッポリ包むと、保温性&熱効率がアップし、体を早く温められます。

防災時だけでなく、普段でも、こたつ敷きやカーペットの下に敷いておけば、効率よく温められますよ。電気代の節約にも貢献できるかも!?

(3)皿や容器の代わりに!

災害時は水が不足するため、食器洗いは控えたいもの。そんなとき、アルミホイルがあれば、使い捨ての皿やコップ、容器の代わりとして使えます。そのまま包めば、食品の保存もできて一石二鳥。

人に言いたくなる使いこなし術

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実験してわかったアルミホイルの意外な“顔”

さてここからは、そのほかの活用方法について紹介します。

たとえば、アルミホイルを使うと、アイロンを上手にかけられる、という話を聞いたことはありませんか? それはなぜなのか……。

ほかにもさまざまある、アルミホイルの意外な使い道に関する疑問ついて、実験をして“効果”を立証したという和田さんに、その“原理”を聞きました。

(1)アイロンがけの時、しわが伸びやすくなる⁉

スチームアイロンをかける際、アルミホイルをアイロン台の上に敷き、その上に衣類などをのせてアイロンをかけると、蒸気を逃がさずシワが伸びやすくなるそうです。

「これは、アルミホイルの水分を通さない性質と耐熱性を活かした活用法といえます。アルミホイルを下に敷くだけで、スチームアイロンが直接当たる生地の表面だけでなく、裏面の生地にも水蒸気を逃がさず伝えられるため、シワが伸びやすくなるのです」

これなら、効率よくアイロンがけができ、家事の時短になるうえ、電気代の節約にも。電気代が上がり続けているいま、試さない手はありません!

ちなみに、洗濯にまつわる活用法も。

緻密な装飾が施されたデザインボタンが付いた服をそのまま洗濯機にかけてしまうと、塗装が剥げたり割れたりしてしまう可能性も。そんなときは、保形性があるアルミホイルで包んでから洗濯をすると、摩擦や内部に水分が入るのを防ぎ、ボタンをしっかりと守ってくれるのでおすすめですよ。

(2)はさみの切れ味を復活させられる!?

切れ味が落ちたはさみは、アルミホイルを数回切ることで切れ味が改善させられるといいます。

「はさみが切れにくくなるのは、刃に付着した接着剤などの汚れが原因の場合があります。

実験の結果、アルミホイルを数回切ることで、付着した汚れがとれるため、切れ味が回復することがわかりました。表面の汚れを削ぎ落せるアルミホイルの適度な硬さを活かした方法です」

(3)アルミホイルに描いた絵が水に浮く!?

写真提供:東洋アルミエコープロダクツ

アルミホイルを適当なサイズに切り(おすすめは6cm×5cmくらい)、その上に、1色のマーカーペンで絵を描いてしっかり塗りつぶし、それを水にさらすと絵がアルミホイルから離れて水に浮かぶといいます。これは一体どういうことなのでしょうか?

「絵はしっかり塗りつぶし、上から何度も重ねて塗らないようにしましょう。描いたあと少し乾かしてから、水にさらします。このとき、完全に乾かさないのがポイントです。アルミホイルを後ろにそっと引くと、絵だけが水に浮かぶ現象が起こります。

これは、マーカーペンに剥離剤という金属からはがれる成分が含まれているから。これにより、アルミホイルと描いた絵の間に水が入ってインクがはがれ、絵だけが水面に浮かびあがるのです」

お子さんの自由研究にもぴったり! ただし、マーカーペンの種類により、アルミホイルからうまく剥がれないこともあるのだそう。写真の例はホワイトボード用のマーカーペンで実験したもの。いろいろな色や種類のマーカーペンで試してみてください。

(4)スマホなどのタッチペン代わりになる!?

写真提供:東洋アルミエコープロダクツ

スマホにタッチしても、なぜかうまく反応しない。そんなときもアルミホイルを活用してみてください。

「スマホなどの画面を指で操作できるのは、人体に軽く電流が流れているせいだとされています。そのため、ペンなどの先端に、電気伝導性の高いアルミホイルをまき、アルミホイル部分に指が触れた状態でスマホにタッチすると、タッチペンの代わりになります」

とはいえ、指で直接触れた方が操作はしやすかも!?  画面に直接触れたくない時などに活用してみては?

さて、いかがでしたか? アルミホイルといえば、料理の際にキッチンで使うもの、といったイメージが強かった人も、考え方が変わったのではないでしょうか?

覚えておくと、防災時など“いざ”というときに役立ちます。日常生活の中で少しずつ取り入れてみてください。

【取材協力】

東洋アルミエコープロダクツ株式会社

嶋田久美子
嶋田久美子

エディター/ライター。大学卒業後、出版社に勤務し、その後、フリーの記者として主に週刊誌の編集・執筆に携わる。歴史や美術をはじめ、マネー・車・健康・ペット・スピリチュアル・夫婦関係・シニアライフスタイルといった多岐にわたる女性向け実用情報を手掛ける。1児を持つシングルマザーで、趣味は漫画・アニメ鑑賞、神社巡り。

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