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【キッチン編】「アルミホイルの活用法」驚きの24選!ホイル焼き、根菜の皮むき、落とし蓋と使い道いろいろ

全5回でお届けしている「アルミホイルの徹底活用法」。これまで、「基礎知識」や「正しい使い方」をご紹介してきましたが、第3回では、キッチンでお料理をするときに便利な使い方を具体的に取り上げます。

「こんな風に使えるの?」と、目からうろこの裏技を、東洋アルミエコープロダクツ株式会社 広報担当の和田美香さんに教えてもらいました。

食品を保存するならアルミホイルが最適

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使い勝手がいいのにはこんな理由が!まずは、アルミホイルの特性をおさらい

第1回でも紹介しましたが、アルミホイルには主に9つの特性があります。それが、

  1. 作り上げた形状を保つ「保形性」
  2. 光(紫外線、赤外線等)を遮る「遮光性」
  3. 水分の透過を防ぐ「防湿性」
  4. 油分と接触しても変化を起こさず、透過を防ぐ「耐油性」
  5. 高温状態において、その物性を維持し続ける「耐熱性」
  6. 熱を早く伝える「熱伝導性」
  7. 酸素や水蒸気、ガスなどの気体を通しにくい「遮蔽性」
  8. 電気を通せる「電気伝導性」
  9. 包んだものの香りを逃さない「保香性」

です。

「なかでも、保形性、遮光性、防湿性、熱伝導性、遮蔽性、保香性といった特性を生かせば、食品を包んで保存するのに最適です」(以下「」内、和田さん)

たとえば、おにぎり。アルミホイルで包むとべたつかず、米の口ほどけがよいまま保てるといいます。

「食品用ラップフィルム、アルミホイルで、それぞれおにぎりを包み、水分のつきかたを比べてみたところ、前者は、おにぎりと食品用ラップフィルムがピッタリと密着するため、おにぎりから出た水蒸気が表面にたまり、水っぽくなります。

一方後者は、アルミホイルとおにぎりとの間に隙間(アルミホイルのしわの部分)ができるため、水蒸気はアルミホイルのしわにたまっておにぎりの表面にくっつかず、水っぽくなりません。

加えて保形性が高いため、おにぎりの形を維持しやすく、持ち運びにも重宝します」

また、高い防湿性のおかげで、おにぎりの水分が外に蒸発することなく、乾燥してパサつかないというメリットもあるそう。しそなど、香りのある具材を混ぜても、保香性があるため、作り立てに近い香りを維持してくれます。

ほかにも、以下のようなものを包んで保存するのはアルミホイルが最適だと言います。

(1)パンを冷凍保存しても霜がつかない 

「パンをアルミホイルで包んで冷凍保存すると、食品用ラップフィルムで包んで保存した場合と違い、霜をつけずに保存できます」

アルミホイルは熱伝導性に優れているため、素早くパンを凍らせることができ、さらに、防湿性のおかげで、パンの水分を逃さず保存できるのだそう。そのため、トースターで再加熱しても、サックリふわっとした仕上がりになります。

食品用ラップフィルムで包んで保存したパンは、水分がパンの裏面に残っており、焼いてもややべっとりした感じに。

「冷凍保存していたパンをオーブントースターで再加熱する際は、外側だけが早く焼けるのを防ぐため、パンをアルミホイルでコの字型に包んで焼くのがおすすめです」
※パンの下、上にアルミホイルがくるようにコの字型にする。

(2)肉や魚の急速冷凍保存

「アルミホイルの熱伝導性を活用し、刺身のさくや生肉などをピッタリ包んで冷凍すれば、食品用ラップフィルムで包んで保存するよりも、冷凍速度を速められることが実験で分かっています。

さらに、遮蔽性や水分を通さない防湿性により冷凍焼け変色が起こりにくく、劣化が軽減されます」

常温や冷蔵庫で解凍する際も、アルミホイルで包んでおいた方が、食品用ラップフィルムなどで包んだものと比べて速く解凍ができるといいます。

(3)ケーキなど柔らかい食品の保存

アルミホイルは保形性に優れているため、ケーキなどの柔らかい食品を包んで保存するとき、きれいな形を保てます。

お皿に乗せたケーキを保存する場合は、ドーム状のカバーを作ってケーキに触れないようにかぶせ、冷蔵庫で保存しましょう。

(4)桃やショウガなど香りの強い食材の保存

遮蔽性、保香性のおかげで、食材の香りを保てるのも特徴。

「残ったショウガを食品用ラップフィルムなどに包んで保存すると、乾燥してカチカチになりがちです。防湿性の高いアルミホイルで包んでおくと、香りと瑞々しさが長持ちします」

果物の保存にも最適。傷みやすい桃もアルミホイルで包んで保存しておくと、劣化しにくくなります。リンゴなど変色しやすいものを包んでみると実感できます。

「桃をアルミホイルで包んで3週間ほど保存してみたところ、風味は多少落ちましたが、外観はほとんど変わらずに保てました」

(5)揚げ物は保存した状態で温め直しできる

揚げ物をアルミホイルで包んで保存すると、別の皿などに移し替えることなく、そのままオーブントースターなどで温め直しができて便利。

これも、耐熱性に優れたアルミホイルだからこそできること!

(6)お弁当箱の“仕切り”にも!

アルミホイルは形を自由に変えられ、その形のまま保持できるので、お弁当箱の形に合わせて上手に仕切れます。

「プチ包み焼きをそのまま入れれば、お弁当作りが時短にもなって便利ですよ」

(7)炭酸飲料の蓋代わりに!

アルミホイルの遮蔽性を生かせば、炭酸飲料の蓋としてもピッタリ。炭酸ガスが漏れるのを防ぎつつ、保存できます。

たとえば、一度コルクをあけたスパークリングワイン。食品用ラップを巻いて保存するより、アルミホイルを瓶の口にしっかり巻いて保存した方が炭酸がぬけにくくなります。飲み切れない時などに重宝しますよ。

焼く・煮るといった調理にも便利!

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最も特性を生かせるのはオーブン調理!

「アルミホイルは発売当初、欧米で主流の調理方法だったオーブン調理や食材を覆ったりするなどの用途がメインでした。ですから、オーブン調理の際に活用するのが向いていますが、耐熱性、耐油性、熱伝導性に優れているので、焼く・煮るといった調理にもおすすめです」

一方、連載第2回で紹介した通り、電子レンジや魚焼きグリル、直火での調理には向いていないので要注意!

では、具体的にどう活用するのでしょうか。

(1)包み焼き

食材をアルミホイルで包んでオーブントースターで焼く包み焼き。熱が素早く食材に伝わり、うまみや香り、水分、肉汁、栄養成分を逃すことなく焼けるのが特徴です。

「包み方はさまざまありますが、基本は、アルミホイルに食材をのせたら二つ折りにします。その後3辺を2回ほど折れば、食材をしっかり包めますよ。

折ることで密閉されて、蒸し焼き状態となります。パンパンに膨らんできたら“できあがり”の目安になります」

(2)ゴマやピーナッツを香ばしく煎る

写真提供:東洋アルミエコープロダクツ

「ゴマやピーナッツをアルミホイルで包み、コンロの火から少し離してあぶります。香りがしてくるまで、20~30秒振ってみてください。手軽に香ばしく煎ることができます」

アルミホイルの耐火性は約660℃。直火にかけると溶ける可能性もあるので、火から少し離し、短時間で仕上げるのがポイント。

(3)アクとりや落とし蓋に!

「ホイルをくしゃくしゃにしてしわを作り、落とし蓋として煮物などにふんわりかぶせると、しわにアクがくっついてくれます。自由に形を変えられるので、鍋の形にも合わせやすいのが便利な点です」

ただし、調理後は必ず取り除きましょう。長い時間、酸や塩分に触れると腐食して黒くなるからです。

「黒くなることがありますが、アルミホイルの酸化によるもので食品に影響はありませんので、安心してください」

(4)ハンバーグなどお肉をしっとりジューシーに

ローストビーフなどのお肉を焼いた後、アルミホイルで包んで休め、余熱で保温することで、じっくり火を入れつつも肉汁の流出を防いでくれます。

「私がよく活用するのはハンバーグを焼くときです。フライパンにハンバーグを並べ、肉の上にだけアルミホイルをふんわりのせて蓋をします。少し隙間を作っておくのがポイントで、これにより、適度な蒸し焼き状態となり、熱効率がよくなります。ベチャっとせずに焼き上げられますよ」

(5)煮魚の型崩れが防げる!

写真提供:東洋アルミエコープロダクツ

魚を煮るときなど、鍋底にアルミホイルを敷いておくと、こびりつかないだけでなく、煮崩れも防げます。

粗熱が取れた魚は、アルミホイルごと持ち上げてお皿に移せば、楽ちん。ただし調理後は、腐食して黒くなるのを防ぐため、必ず取り除きましょう。

アルミホイルの特性をもっと生かす!

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アイディア次第で使い方は無限にある!?

最初に紹介したアルミニウムの特性を知っておけば、ほかにもさまざまなキッチンでの活用法があるといいます。

(1)根菜の皮がむける! 

ごぼうやショウガなど、皮の薄い根菜類は、クシャクシャにしたホイルで包むようにしてゴシゴシこすると、皮が簡単にむけます。

そのまま捨てれば、ピーラーいらず。洗い物も減って一石二鳥です。

(2)おろし金にかぶせれば洗い物が減る!

薬味などを作る際は、おろし金にアルミホイルをかぶせて密着させ、その上からすりおろすと、繊維がおろし金の隙間に残らず、洗うのが楽になります。

おろした薬味もまとめやすく、洗い物が減って家事の時短に!

(3)魚の尾などを焦がさずきれいに焼ける

写真提供:東洋アルミエコープロダクツ

魚の尾まできれいに焼きたいなら、焦げやすい尾をアルミホイルでくるんで焼けば、焦がさずにきれいに仕上げられます。

(4)トーストに模様がつけられる

写真提供:東洋アルミエコープロダクツ

魚の尾を焦がさずに焼けるアルミホイルの特性を応用すれば、こんなことも!

好きな形に切ったアルミホイルをパンの上に置いて焼くと、焦げずに残った部分が白く仕上がり、きれいな模様に。

子どもウケも良さそうですし、ぜひお子さんと一緒に試してみて!

(5)容器にかぶせてあさりの砂抜きに

光を通さないアルミホイルの遮光性を生かせば、あさりが砂を出しやすい環境を作れます。

竹串などでアルミホイルに数か所の穴をあけ、あさりの入ったボウルにぴっちりとかぶせればOK。

ただ置いておくよりも早く砂をはいてくれます。

(6)やかんの注ぎ口にかぶせて蓋に

写真提供:東洋アルミエコープロダクツ

麦茶などをやかんで沸かし、そのまま冷ますときなど、注ぎ口にアルミホイルをかぶせて蓋をすると、蒸発やほこりなどの侵入を防げます。

(7)油や調味料などの容器に巻きつければ酸化を軽減

アルミホイルは空気や光を遮断する特性があるので、食用油などの瓶に巻き付けておけば、酸化などを軽減してくれます。

(8)手羽先などの持ち手に巻けば、手を汚さない

アルミホイルには油を通さない特性・耐油性があるため、肉などの持ち手に巻いておくと、手を汚さずに食べられます。

見栄えもよくなるので、パーティー料理の盛り付けにもおすすめです。

(9)即席油引きの取っ手に!

キッチンペーパーを筒状に丸め、持ち手部分をアルミホイルで包むと、即席の油引きとして使えます。

使い終えたら、油のついたキッチンペーパー部分をアルミホイルで包めば、周囲を汚すことなく、そのまま捨てられて衛生的。

(10)揚げカスを包んでポイッ!

揚げカスが余ったら冷まし、アルミホイルで包んで捨てると、バラバラにならず捨てやすいのでおすすめです。周囲に油汚れを広めることもありません。

(11)トレイ代わりにすればそのまま捨てられる

揚げ物を作る際、粉などを入れるトレイをアルミホイルで作れば、調理後に残った粉ごと捨てられて、片づけが楽に。洗い物も減って家事の時短になります。

(12)キャンプ時には即席のフライパンにも

キャンプなどでフライパンを忘れたり、荷物になるので持って行かなくてもアルミホイルがあれば、即席のフライパンがつくれます。

Y字の木の枝の上部にアルミホイルをはり、真ん中に少しゆとりをもたせるようにすれば完成。卵やウインナーくらいならしっかり焼けます。

ただし、焚火などの直火にあてると溶けたり黒ずむので、火からは少し離して使いましょう。

 

さて、いかがでしたか? 今日からすぐに取り入れられるような簡単なものばかりだったと思います。ぜひ、調理の際はアルミホイルを活用してみてください。

特に食品の保存、オーブンやオーブントースター焼きには最適です。「保存するならアルミホイルで」と覚えておきましょう!

まだまだ、アルミホイルの使い方はたくさんあります。第4回は「掃除」にまつわるアルミホイルの賢い活用法をご紹介しますので、お楽しみに。

 

【取材協力】

東洋アルミエコープロダクツ株式会社

嶋田久美子
嶋田久美子

エディター/ライター。大学卒業後、出版社に勤務し、その後、フリーの記者として主に週刊誌の編集・執筆に携わる。歴史や美術をはじめ、マネー・車・健康・ペット・スピリチュアル・夫婦関係・シニアライフスタイルといった多岐にわたる女性向け実用情報を手掛ける。1児を持つシングルマザーで、趣味は漫画・アニメ鑑賞、神社巡り。

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