荷物は軽い方がいい！「ジェットボイル スタッシュ」は評判通り、最速で湯を沸かす【本日のお気に入り】

防災用にも使えて、山でも使えるもの……これが選択の基準でした。ちょっと欲張って、冬に鍋をする際にも使えるといいかも？と考えたこともあったのですが、それだとやはりかさばってしまうので、“軽量”“省スペース”を最優先に考えて、とにかく早く湯が沸くと評判の『ジェットボイル』シリーズを熱い目で見ていました。

これまでに『ジェットボイル』シリーズは数種類販売されていて、バーナーとクッカーが一体型になったモデルがスタンダードです。お湯を沸かすことにかけては『ジェットボイル』は最強、と山仲間からおすすめされていました。今回、筆者はあえて一体型ではないタイプの「スタッシュ」というモデルを選びました。

この「スタッシュ」のみ電子式着火装置が無いためライターで火をつける必要がありますが、山で使う場合は電子式着火装置でも風でうまくつかないこともあるため大概皆さんライターを持参するので、そこまで不便さは感じません。

「スタッシュ」の最大の魅力は軽さ、クッカー含めて200gです。そして、バーナーとクッカ―が非一体型になったことにより、直径20cm、容量1.5Lまでのサイズなら他のクッカーを使用することもできるのです。防災時にはお湯だけでなく、調理をすることがあるかもしれない……そう考えて選びましたが、山の頂上で簡単な調理をするのもいいかも？

早速、山に行き、使ってみることにしました。

まずはOD缶にスタビライザーを設置し、チタン製のヘッドを装着します。が、この段階で非力な筆者はもたつきました。スタビライザーはかなり力を入れてグイっとやらないと、スタビライズしなかったです。これは慣れもありますね。メーカーさんによると、爪はひとつずつはめる、スタビライザー底部とガス缶の肩を挟むように持ち、垂直に力を加えると軽い力でも装着ができるそうです。

そしてチタン製ヘッドをOD缶に装着します。水平なところにガスを置き、缶を手で固定しながらバーナー側を時計回りで素早く回します。途中で「プシュー」とガスが出る音が聞こえましたが、この段階で点火してはいけません。最後までヘッドが入っていない場合があるので、しっかりとヘッドを設置するのがポイントです。また、ヘッドを装着する前には、必ず火力調節部分を回しておきましょう。

「スタッシュ」はゴトクを広げてから装着するのが、重心がとれて簡単なようです。

お湯なら熱湯を真空断熱ボトルに入れて、それを使って山頂で調理するという手もあります。が、しかし防災グッズとしての活用を考えて、OD缶とシングルバーナーの組み合わせを選びました。

すべてがコンパクトに収納できるところも気に入っています。重い荷物を背負うと、時間が経つにつれダメージが積み重なるのですが、この軽さは本当に助かります。

次は飲み物ではなく、何か調理をしてみようかな……今年は久しぶりに山小屋泊もしようかな？なんて夢が広がりました。

『ジェットボイル　スタッシュ』

おまけで登山時に愛用している袋ものを2つ、ご紹介します。

1つ目は『山と道』のサコッシュ。

もう一つは、『モンベル』の「U.L.トート」です。こちらは、軽量で引き裂きに強い素材「シリコナイズド・バリスティック® ナイロン」を採用しており、強度もばっちり。2Lボトルを3本入れることができます。収納時は手のひらサイズになるポケッタブル仕様で、カラビナをつけられるループ付。登山の帰りに温泉に立ち寄った時や、道の駅で野菜を購入した際に役立っています。

どのアイテムにも共通しているのは“軽量”という点。U.L（ウルトラライト）は筆者の選択基準で最優先なのだなあ……と原稿を書きながら再認識したところです。山道も人生も、重荷は背負いたくないものですよね。