キャンバス、スエード、レザー…スニーカーのお手入れは「素材」がキモ
nullスニーカーの汚れ、いつもはどんな風に対処していますか? 消しゴムで擦ったり、軽く拭き取ったり、それでも落ちない汚れがある場合は、丸洗いしてしまう!という人も多いのでは。
スニーカーのお手入れをするには、スニーカーの“素材”が大事だと大場さんは言います。
「素材によって、汚れのつき方も落とし方も変わってくるので、素材ごとにお手入れの方法を変えることをおすすめします。キャンバス、スエード、合成皮革やレザーなど、スニーカーにはさまざまな種類の素材が使われていますので、まずはそれを調べていただくといいですね。買うときに店員さんに聞くのもよいでしょう。
また、たとえばキャンバス地ならキャンバス地専用のクリーナー、スエードならスエード用のクリーナーなど、それぞれの素材ごとに専用のクリーナーがありますので、なるべく専用のものを使っていただきたいです。異素材ミックスの場合も、部位にあわせてクリーナーを使い分けたほうがよいでしょう。でないと、お手入れで生地を傷めてしまう原因になります」(大場さん、以下「」内大場さん)
せっかくお手入れしても、それが靴を傷める原因になってしまっては元も子もありませんよね。また、ついやってしまいがちな“丸洗い”も、必ずしも正解というわけではないそう。
「靴にはたくさんの素材が使われています。見える範囲は布で覆ってあっても、たとえば中敷きの下の中底という部分は紙でできていたり、クッション性をもたせるためにスポンジやウレタンが使われていることもあります。こうした素材を水で洗ってしまうと、やはり傷みの原因になります。
また、たとえば白いキャンバススニーカーを洗う場合、洗剤が残っていると、生地の黄ばみの原因になることがあります。服と違って靴はすすぎが難しく、洗剤が残りやすいので、そういった意味でもあまりおすすめはできません」
白いスニーカーは特に汚れが目立つので、つい洗ってしまいたくなりますが、黄ばみや傷みの原因になってしまうこともあるそう。黄ばみやくすみが出てくると、せっかくの白スニーカーの魅力が半減してしまいますよね。
そこで今回は、これをすれば美しさが取り戻せるという、スニーカーの日頃のお手入れについて伺いました。
素材別スニーカーのお手入れ:キャンバス
nullカジュアルコーデの中心として人気の、キャンバススニーカー。こちらをお手入れするには……?
「キャンバス地のスニーカーの汚れを落とすには、消しゴムタイプのクリーナーを使用します。特殊な樹脂の配合により、キャンパス素材を傷めずしっかり汚れを落とすことができます。消しゴムタイプなので、部分使いも可能。キャンバス地専用ですが、同時にソールの汚れも落とすことができます」
キャンバス地であれば使うことができるので、デッキシューズやトートバッグなども同じようにお手入れすることが可能です。
「キャンバスやスエードは、雨水とともに汚れが染み込みやすい素材なので、履き下ろす前に防水スプレーをかけることをおすすめします」
というアドバイスも。
今回使用したのは・・・「ジュエル キャンバススニーカークリーナー/324円(税込)」
素材別スニーカーのお手入れ:スエード
nullブーツやパンプスなどにも使われる、スエード素材のお手入れは……?
「スエードにも、消しゴムタイプのクリーナーを使用します。キャンバス地用のクリーナーがプラスチック消しゴムのような質感なのに対し、スエード専用のクリーナーは砂消しゴムのような質感。きめ細かな粒子が繊維の奥に入り込んで、汚れを吸着して落とします」
こちらももちろん、スニーカー以外の、スエード素材のブーツやバッグにも使用できます。
「スエードは毛足が長いので、クリーナーを使用した後は、毛の流れを整えるとよりきれいに仕上げることができます。その際もやはり、専用のブラシを使用するとよいでしょう」
今回使用したのは・・・「ジュエル スエードヌバッククリーナー/324円(税込)」
素材別スニーカーのお手入れ:レザー・合成皮革(合皮)
null最後に、レザーや合成皮革のお手入れは……?
「レザーには、スプレータイプのクリーナーを使用します。スプレーすると発泡し、泡が汚れを浮かして落とします」
靴全体にまんべんなくスプレーし、10~15秒経ってからきれいな布で拭き取ります。頑固な汚れやステッチに入り込んだ汚れは、もう一度スプレーしてからブラシで軽くこすり、布で拭き取るときれいになります。
クリーナーが流れ落ちるので、新聞紙やビニールなどを敷いて行うとよいでしょう。
今回使用したのは・・・「ホーキンス スニーカークリーナー/1,080円(税込)」
いつの間にかついてしまっている靴の汚れ。こうしたお手入れをこまめにしておけば、靴をきれいなまま保てそう。
お気に入りのスニーカーはピカピカで履きたいもの。ぜひ普段のお手入れの方法を見直してみてくださいね。