ここに注意!カビや虫食いを防ぐ衣類の保管方法
null普段の収納はもちろん、長期間しまったままになる衣替えのときは特に気を配らないと、あとあと後悔することになるかも……! まずは正しい洋服の保管方法について見ていきましょう。
(1)衣類はきれいな状態でしまうことを習慣に。特に衣替えのときは、残った汚れが数カ月後に黄ばみやシミになって浮き出てくることも! 虫食いも、衣類に残った皮脂や汗などの汚れが一因です。虫にえさを与えないよう、衣替えのときは特にしっかりと洗濯をしましょう。
(2)クリーニング後の洋服にかかっているビニールカバーは、運搬の際の保護目的でつけているもの。そのままだとカバー内に湿気がたまり、カビ・変色の原因になります。ホコリ除けには不織布のカバーなどがおすすめです。
(3)かさばる衣類を小さくまとめてくれる衣類圧縮袋。スペースを節約できて便利ですが、密封されるので衣類に湿気が残っているとカビなどの原因に。中に乾燥材を入れて湿気対策を。
(4)クローゼットの中に物を詰めすぎると、空気が滞留して高温多湿な環境が発生しやすくなります。クローゼット内の洋服は極力減らすようにし、扉を開ける時間を長くするなど、風通しの良い状態を保ちましょう。扇風機の風を向けて換気するのも有効です。
(5)クローゼットや押し入れ内のホコリと湿気が結びつくとカビの原因に。ホコリは小まめに取り除き、衣替えの際は中のものを全部出して隅々まで掃除をしましょう。
(6)部屋干しなどで室内の湿度が高い状態が続くと衣類にも影響が。風通しを良くする、エアコンの除湿機能を活用するなど、湿気がこもりにくい環境を保つことを意識しましょう。
さらに、湿度の高い時期の室内干しのコツについても教えてもらいました。
室内干しをすると気になる洗濯物のニオイ…
null室内干しの洗濯物からする嫌なニオイは、洗濯物に残った汚れや洗剤をえさとして繁殖した雑菌が原因。できるだけ雑菌が繁殖しないよう、短時間で乾燥させることがポイントとなります。
晴れた日に室外干しをすると、短時間で乾く上に、日光の殺菌効果により雑菌が減少します。また、乾燥機を使用しても高温による殺菌効果が見込めます。
室内干しの場合は日光が当たらないことに加え、雑菌が繁殖しやすい温度帯であること、乾くまでに時間がかかることなどから、ニオイなどが発生しやすい環境と言えます。それを防ぐためのポイントをお伝えします。
ニオイを発生させないためのポイント3つ
null(1)汚れた洗濯物の置き場所に注意
汗や皮脂などの汚れが付いた洗濯物を通気性の悪い入れ物に入れておくと、洗濯までの間に雑菌が繁殖してニオイの原因になります。スペース節約のために洗濯機の中に入れておく人もいますが、洗濯機と洗濯物の両方に雑菌やカビの繁殖をもたらすので避けましょう。
適しているのは通気性の良い 洗濯カゴ。 洗濯カゴも汚れるので、定期的に拭いたり洗ったりしてください。
(2)酸素系漂白剤のつけ置きで洗濯物を除菌!
普段の洗濯では取り切れない雑菌対策には、つけ置き除菌がおすすめ。酸素系漂白剤を40℃くらいのお湯に溶かして、洗濯物を10分~15分ほどつけ置くと、ニオイの原因を減らすことができます(漂白剤を使用できるかどうかは洗濯表示を確認してください)。
洗濯物のニオイが気になったときだけでなく、衣替えなど長期間しまっておく予定のときも、あらかじめ除菌しておくと安心です。
(3)洗濯物は「アーチ干し」で
洗濯物を干す際は、風通しの良い「アーチ干し」を実践しましょう。 「アーチ干し」とは、中心から外側にむけて短い洗濯物から長い洗濯物の 順に干していく方法のこと。
洗濯物の端がアーチ状に見えるように干すことで風通しが良くなり、洗濯物の乾きが早くなります。干す際は10cm程度の間隔をあけましょう。
湿度の高い時期はいつも以上に衣類のお手入れに気を配りたいもの。梅雨の晴れ間も上手に活用して、大切な衣類をカビや雑菌から守りましょう。
【取材協力】メリーメイド
株式会社ダスキンが展開する家事代行サービス。掃除をはじめ、整理・収納・洗濯など各種家事サービスを提供。「手にしてほしいのは あなたの時間です」をコンセプトに、日本全国で事業を展開する。