あらかじめ「収納スペースを確保」しておけばよかった…
null「引っ越し後、実際に物を入れてみると思ったよりもスペースがない。しっかり内見をしておくべきだった」(50歳/主婦)
「夏物と冬物。服を分けられるクローゼットを作ればよかった」(47歳/営業・販売)
「家を建てるときに、たくさん収納出来るように、ウォークインクローゼットを作っておけばよかった」(56歳/主婦)
「キッチンにユーティリティルームを作りたかったんですが、予算が合わなくて断念。キッチンに収納が少なくて、すごく後悔しています。無理してでも作ればよかったな、と」(55歳/主婦)
「作り付けの本棚が小さくて、すぐにいっぱいになった。もっと大きくすればよかった」(41歳/主婦)
今回のアンケートでまず噴出したのは、家を建てるときや引っ越しの際に、収納スペースをもっと確保しておけばよかったとの声。特に、衣類が容量オーパーで、クローゼットやタンスに入りきらないという悩みが続出しました。見栄えは二の次で、やむなくダンボール箱などに詰め込んでいる……なんて人もいるようです。
もっとも、収納スペースが豊富であれば万事解決かというと、後ほどご紹介するとおり、それはそれで別の弊害が発生するおそれも。収納場所を増やす・広げることを検討するよりも、今あるスペースに収まるように持ち物を厳選するのが得策かもしれません。
収納スペースが「広くても」問題が…
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「ウォークインクローゼットは無駄な空間が多くていまいち収納しづらい」(31歳/主婦)
「クローゼットの奥行きはハンガーのサイズよりもプラス10㎝くらいでよかった。奥行きが大きいと奥のものが取り出しにくい」(62歳/主婦)
「収納できるスペースはたくさんあるはずだが、衝動買いをしてしまいものがあふれてしまう」(29歳/パート・アルバイト)
「収納が多いがゆえに、色々な物を残してしまって物が捨てられない」(60歳/主婦)
「収納はたっぷりあるので後悔はないが何をどこにしまったかたまにわからなくなる」(62歳/デザイン関係)
衣類の収納に苦慮する人たちが憧れるウォークインクローゼットですが、通路がある分、場所をとる割には収納できなかったり、使い勝手がよくないように感じられたり……。また、ウォークインクローゼットに限らず、収納スペースが広いと、ものをためこんでしまったり、奥のものが取り出しにくかったりするという弊害もあるようです。
家族構成やライフスタイルによって、生活に必要なものの量も変わってきますし、収納スペースをどれくらい確保すべきなのかはなかなか悩ましい問題ですよね。
実はあの「収納アイテム」は不要!?
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「洋服の収納をタンスにしていること。服にシワがつくのが嫌なので、引っ越しなどのタイミングでクローゼットに変えればよかったと後悔している」(29歳/その他)
「タンスを買ったのが失敗。高級なタンスは畳1枚分場所をとるし、重いから床がへこむ」(50歳/主婦)
「和室の押し入れは不要。昔のように布団を収納する必要もないし無駄な収納スペース。特に上段は天井が高いので一度収納したら生涯取り出すことはなさそう」(68歳/総務・人事・事務)
昔ながらの収納手段であるタンスや押し入れが、今回のアンケートでは不評。たしかに、タンスだと“たたむ”のが面倒でクローゼットなどに“吊るす”ほうが楽ちん。また、何でも収納できる押し入れは一見すると便利そうだけれど、奥にしまったものが取り出しづらく、ためこみ癖を助長しかねないという点で、不要なアイテムかもしれません。
「収納アイテム」に対するこんな後悔も…
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「茶色の布でできた収納ケースを何個か買い、ベッド下などに置いてるが、中に何が入ってるか見えないため、探すのに苦労する」(50歳/その他)
「収納ボックスの大きさが揃っていないので、見た目がガタガタ。クローゼットにすっきり収まらなくて気持ち悪い」(56歳/主婦)
「収納グッズをお揃いでたくさん買ってしまったのに、サイズが微妙に小さくA4書類が入らなかった。ショック!」(55歳/その他)
「軽いだけで選び、段ボールタイプの引き出しを収納ボックスとして利用していたら、月日が経つにつれ傾いてきました。結局プラのボックスを買い直しました」(53歳/その他)
「デザインにこだわってキッチン収納家具を購入したが、使用してみると収納力がイマイチでデザインより機能性を重視して購入すればよかったと後悔した」(50歳/主婦)
収納アイテムを購入する際、サイズなどをしっかり確認しなかったのを後悔する声も。どんなものが自宅の構造や自分のライフスタイルにフィットするのかは実際に使ってみないとわからない面もありますし、手頃な価格のものを試して合わなければ処分する……というスタンスでもよいかもしれません。
その他、こんな後悔も…
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「工務店が収納に扉を付けてくれず中身が丸見え」(36歳/主婦)
「収納を二階に作ったので必要なときに二階に行かなくてはならず面倒くさいです」(63歳/主婦)
「リフォームの際、家の収納が足りないからとロフトを作ったが、はしごで登る仕様で怖くて上がれなくい。使い物にならない収納スペースを作ってしまった(53歳/主婦)
「台所に備え付けの食器棚を作ってもらったが、作る位置が悪かったのか、湿気でカビ臭がしてきて失敗したと思った」(68歳/主婦)
ちなみに、コメントにもある“ロフト”は筆者自身も苦い経験があります。引っ越し当初は「置き場所に困ったものはここに入れよーっと」とホクホクしていたものの、コメントにもあるようにハシゴが不便だわ埃がたまりやすいわ……。収納スペースとしてほとんど機能せず、掃除の手間が増えるばかりでした。
収納のことで悩んでいるのは、きっとあなただけじゃないはず! どうするのが正解と一概にはいえませんが、結局は“ものを減らす”ことに尽きるのかもしれません。今回ご紹介したみなさんのコメントもぜひご参考にしてみてくださいね。

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。