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捨てようと思っていたのに「捨てられなかったもの」。大掃除でも無理だった!手放せないのには理由が…

2025年がスタートしてから、1カ月あまり経過しました。年末は大掃除でいらないものを処分した人も多いと思いますが、その状態はまだキープできているでしょうか? 中には年末に捨てようと思ったけれども捨てられないものがあり、現在もそのままで心残り……なんていう人もいるかもしれません。

そこで今回『kufura』では20代から50代の男女400人にアンケート調査を実施。「大掃除で捨てようと思っていたのに捨てられなかったもの」について伺いました。

半数以上の人が大掃除で捨てられなかったものアリ!

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そもそも、大掃除で「捨てようと思っていたのに捨てられなかったもの」がある人はどのくらいいるのでしょうか? アンケート調査では以下の結果となりました。

捨てられなかったものがある・・・52.0%(208人)

捨てられなかったものはない・・・48.0%(192人)

捨てられなかったものが「ある」と「ない」はほぼ半数。「ある」が若干上回る結果となり、多くの人が何かしら捨てられなかったと回答していました。

もちろん物を捨てることができるのは年末に限らず一年中有効。今からでも遅くはないのですが、皆さん一体どんなものが捨てられなかったのでしょうか?

いつかまた着るかも…そう思うと捨てられない「衣服」

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一番多かった意見は「衣服」。ファストファッション全盛の今の時代、リーズナブルに服が購入できるようになりましたが、その分手持ちが増える一方。定期的に処分しないと、家が服だらけになりかねません。

「もしかしたら着るかもしれない服。いつか着るかもと思い、そのとき捨てた事を後悔したくないから」(53歳/女性/主婦)

「たくさんの洋服。思い出があるので捨てられません」(46歳/男性/その他)

「あまり袖を通しておらず、かといってこれから着たいかもわからない服。購入時の金額を考えると、もったいなく感じてしまった」(35歳/女性/その他)

「あまり着てなくてもったいないので、フリマアプリで売ろうとしたが、なかなかできないでいる」(49歳/女性/その他)

服を捨てようとして躊躇してしまう理由として「売ればお金になる」という意見も多くみられました。現在はフリマアプリやリサイクルショップといったツールも充実していますが、実行に移さなければいつまでも服は捨てられないまま。衣類は一向に減りません。

思い出はプラスレス?処分に困る「子ども関連のグッズ」

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幼稚園や保育園、小中学校になると、子どもはありとあらゆる絵や工作を持ち帰ってきます。せっかく作ったものですが、これらをすべて保管しておくのは至難の業。「写真をとってから捨てる」という人も多いですが、子どもの気持ちを考えると、なかなか安易には捨てられません。

「子どもが小さいころに描いた絵や作品。いつかとっておけばよかったと後悔するかなと思って」(41歳/女性/主婦)

「子どもが学校で作ってきた工作の作品。邪魔になるが、子どもがせっかく作ったものなので、捨てるのに躊躇する」(55歳/男性/総務・人事・事務)

「子どものおもちゃの数々。子どもが“捨てないで”と言ったので捨てられません」(31歳/男性/その他)

「子どものおもちゃ。“思い出としてとっておいた方がいいかも”とか、“この先孫ができて、実家に遊びに来てくれた時の為に”と思ったら、捨てられなくなった」(56歳/女性/主婦)

自分の子どもが結婚して孫ができるまでのことを考えると、捨てられるのは当面先となりそう。でも自分の親が小さい頃に遊んでいたおもちゃで遊べるのは、孫にとってもいい経験となそうではあります。

ふと手にとって読み返したくなる「昔の本や漫画」

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保存しておくとかなりの重量と場所をとる漫画本や雑誌。お気に入りの本をズラリとそろえて、いつでも手に取れるようにするあの快感は、電子書籍では得られない良さがありますが……。

「昔の『週刊少年ジャンプ』。古いものだと価値がありそうなので」(48歳/男性/その他)

「マンガの単行本全巻セット。見ていたら処分できなくなった」(49歳/男性/総務・人事・事務)

「雑誌、本の類。売るところに売れば、それなりの値段で買い取ってくれるようなものだから」(50歳/男性/営業・販売)

「昔の漫画や雑誌。読み返すと捨てるのがもったいなくなる」(45歳/男性/総務・人事・事務)

雑誌はその時代の広告ページがあるなど、カルチャーも色濃く反映されている媒体です。その時代の空気感も楽しむことができるのが大きな魅力かもしれません。

他人にとっては無価値でも、自分にとってはプライスレス!「思い出の品」

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一昔前の写真はフィルムで撮影され、紙焼きでアルバムなどに収納されていました。そのため保存するには重量もかさばってしまいますが、捨てるのは寂しいものです。また偶然かもしれませんが、今回この回答を寄せてくれた人の多くは男性でした。男性のほうが女性よりも過去を大切にする傾向があるのでしょうか?

「子どもの頃のアルバム。思い出深いものだけ残して後は捨てようと思ったが、見ているうちに懐かしくなり、捨てられなかった」(54歳/男性/その他)

「昔の写真や文章。捨てる踏ん切りがつかなかった」(53歳/男性/その他)

「サッカーの切り抜きや昔のスポーツ新聞。自分にとっては大事な思い出です」(40歳/男性/営業・販売)

「昔の彼女の写真」(58歳/男性/営業・販売)

パートナーがいないならいいですが、もしいらっしゃるなら「昔の彼女の写真」は、決して見つからないよう厳重に管理してほしいものです……。

その他こんな「捨てられないもの」も!

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「よれよれになったパンツ。家から出ない休みの日にはけると思うと、捨てられず結構たまってしまっています」(42歳/男性/その他)

「きれいな紙袋や箱。全然使えませんが、きれいなので捨てられません」(21歳/女性/学生・フリーター)

「ハズレの宝くじ。記念になるから」(46歳/男性/企画・マーケティング)

「クレーンゲームで獲得したぬいぐるみ。多くの経費をつぎ込んだので、直前に捨てることをためらう」(54歳/男性/公務員)

「人からもらったこけし。捨てたら可哀想に思えた」(48歳/男性/営業・販売)

人形やぬいぐるみは持ち主の情や思いが込められていることが多く、なかなか捨てられないという人は少なくありません。寄付をしたり、神社やお寺で「人形供養」を依頼するという手もありますね。

 

さまざまなことにおける“無駄”が敬遠される時代ですが、すべてにおいて捨てることがいいことで、捨てられないことが必ずしも悪い事ばかりではありません。生活や人生には役に立たないかもしれないけれど、あればちょっと生活が豊かになる……。今回、さまざまな「捨てられないもの」の意見をみて、そんなことを感じました。

やはりどんなにテクノロジーの進化によって物事が効率化されても、思い出だけは捨てられない。それでいいのではないでしょうか?

高山恵
高山恵

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。

執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。

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