今回は、20~60代の男女を対象に行ったアンケートで「かつてミニマリストだったが、今はミニマリストをやめている」と回答した人の声のなかから、ミニマリストをやめたことで得られた良い変化についてご紹介します。
心に余裕がうまれた
null「ミニマリストの時は、何でもかんでも物欲が無くなり、気持ちまでこじんまりしていた気がします。今は気持ちが楽になった気がします」(56歳男性/その他)
「ミニマリストの時はちょっと無理していたと思う」(39歳男性/営業・販売)
「できるだけものを少なくしようとしたが疲れた」(60歳男性/その他)
「穏やかになった」(33歳男性/総務・人事・事務)
ミニマリストとして物を減らそうとするあまり、無理をしていたという人は少なくないようです。好きなものに囲まれることで、心の豊かさを感じられるようになったという意見が目立ちました。ミニマリスト生活では、物を厳選することに集中しすぎて、心の余裕や楽しみを見失ってしまうことも。好きなものや趣味に関連するアイテムを再び増やすことで、生活が充実するようになったという声もありました。
ストレスが減った
null「ミニマリストのときは趣味のものをなるべく買わないようにしていたのでストレスがたまったが、やめて好きなものに囲まれている部屋は居心地がよい」(53歳女性/その他)
「物を減らすにも限界を感じたので、ストレスがなくなった」(58歳男性/学生・フリーター)
「こだわりすぎると余計にお金がかかる。テレビ番組でときめかないものは捨てないさしと言われて実行したら、後で必要になり買いなおしたものが多い。スノーボードのウエアは防水加工されているので大雨や災害の時に使うことができたので後悔している」(61歳男性/営業・販売)
ミニマリズムを極めることが、逆にストレスになったという人も。「物を持ちすぎていないか」「もっと減らさなければならないのではないか」といったプレッシャーを感じることもあるようです。必要に応じて物を所有するという柔軟な姿勢に変えたことで、気持ちにゆとりができたという声もありました。自分にとって本当に必要で心地よいものを選ぶことで、ストレスが軽減し、生活のバランスを取り戻せたのですね。
生活が便利になった
null「物があって便利になった」(46歳男性/その他)
「完全にミニマリストをやめたわけではないのですが、行きすぎるとかえって生活が不便になるので少し緩和した程度です。適度に快適になり、他人も呼べるようになりました」(68歳男性/その他)
「断捨離を徹底しすぎて生活感が空虚にそまった」(60歳男性/営業・販売)
ミニマリズムを追求するあまり、物を最低限しか持たないことで、逆に不便を感じていたというケースもありました。必要な家具や日用品を揃えることで、家がより快適な空間になり、生活の質が向上したという良い変化を実感した人が多くいました。
趣味や楽しみの再発見
null「好きな事が出来るから」(68歳男性/その他)
「節制してお金を貯めていたがヤメた、お金をまわす事で自分にも返ってくる事を肌で実感したので必要な物と感じたら買うようにした」(52歳男性/その他)
「色々なものを自分の自由に選べる」(41歳男性/その他)
「極力物を減らしたが今は適度に買っている」(52歳男性/営業・販売)
「ミニマリストのときは必要最低限の暮らしをして、それなりに良かったのですが、いつしか同じ毎日を過ごしているように感じ色々な服やゲームソフトなどを増やしたら何だか心が豊かになった感じがしました」(48歳男性/その他)
ミニマリスト生活では、ときには趣味や娯楽も「不要なもの」として排除されることもありますが、それをやめたことで再び趣味や楽しみの時間が生まれたというう意見もありました。手芸、DIYなど、物が必要な趣味に再度取り組むことで、日常生活に彩りが戻るケースもあるようです。自分の好きなようにお金を使うことで、心が楽になったという声もありました。
ミニマリズムは、心地よいシンプルな生活に繋がりますが、限度を超えると生活が窮屈になり、楽しみや豊かさを失うことも。物を所有することに対する柔軟な姿勢を持つことで、生活の質が向上し、ストレスが減ったり、自己表現や趣味の広がりを感じることができたという経験談からは、物を減らすことを目的とするだけでなく、自分にとってのベストバランスを見つけることが大切であることを再確認できますね。
マキシマリストの筆者、物を減らしたいと日々奮闘中ですが、アンケートの声を参考に片付けと向き合っていきたいなと思います。みなさんはいかがでしょうか?
エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。