使いづらいクローゼットを客観視するテクはコレ!
null第1回は、セミナーで学んだ「“持ち方”を考える」についてご紹介します。
講師を勤めたインテリア・アドバイザーの安達祥伊さんは「このステップは、つまり“服を整理する”ということです。ココでつまづくと、その後の収納の仕方を考えたり、しまい方を考えたりというステップに進めません!」と力説。思わず、話を聞く姿勢も前のめりに……。
整理のコツは「現状を把握する」こと
「服の持ち方を考えるためのコツは、『現状を把握する』ことです。
そのために、写真を撮ってみましょう。その写真を見て、使いづらい、変えたいと思っている場所にバツ印をつけてみてください。
“脱いだ服が出しっぱなし!”、とか“収納がバラバラ……”など、問題点を発見しやすくなりますよ」
安達さんのお話に、会場の皆さんと同じくうなずきが止まらない筆者。なるほど~! 「どうしてこんなに散らかっちゃうんだろう……」と思いつつ目をそらしていた惨状を、勇気を出してスマホでパシャッと撮ってしまえばいいんですね。
すっきりした暮らしを手に入れる“本当に必要なもの”の選び方
null「現状を把握する」に続くのは「選別する」ためのコツ。現状を把握できたら、とっておきたいもの=収納すべきものと、手放してよいものの選別を行います。
でも、「これ高かったから……」とか、「また流行りが来るかも……」なんて思ってしまって、なかなか手放せない服ってありますよね。
そこで登場したのが、スタイリング・アドバイザーの鈴木理絵さん。
「クローゼットはいっぱいなのに、いつも同じ服を着ている……という方はいませんか?」という問いかけにどきっ! 心当たりがありすぎます!
「自分で管理できる服の量は、冠婚葬祭用も含めおよそ100着といわれています。
それを春夏秋冬の4シーズンに分けると25着、同じアイテムを着回して複数回使うことも考えると、1シーズンにつきトップス、ボトムス、アウター(夏ならワンピースやカーディガン)が各5着もあれば十分なんですよ」
必要最低限の服の枚数なんて、考えたこともありませんでした。ダラダラと増え続けた服とお別れしようと思ったとき、こんな風にゴールを数値化してくれるとスタートが切りやすくなりますね。
セミナー終了後、kufuraの読者に向けて
「この“持ち方を考える”というファーストステップは、お客様ご自身にぜひ頑張っていただきたいのです。収納に関してはお手伝いできますが、私たちがお客様のものを“この服、いりませんよね!?”とは言えないですから(笑)。
ステップ2の“収納のかたちを考える”、ステップ3の“しまい方を考える”については、私たちがしっかりお手伝いさせていただきます!」
と話してくれた安達さん。
「家に帰ったら、早速やるぞーっ!」と、クローゼットの整理に燃えて、収納セミナーを後にした筆者でした。
次回は、セミナーで教わった洋服の畳み方を紹介します。このテクニックを身に付けると洋服がコンパクトになって収納力がぐっとアップしますよ!
取材・文/駿河真理子