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「取扱説明書」どうやって保管してる?すぐ捨てる派は?男女435人に聞いた

家電などの購入直後に目を通すことはあっても、普段はなかなか使用する機会がない取扱説明書。皆さんはどのように保管しているでしょうか。

1冊1冊はさほどかさばりませんが、家中のものをかき集めると結構な分量に。最近では、ほとんどの製品の取説はネットでも確認できるし、紙媒体は捨ててしまっていいような気もするけれど、いざというときにないと何だか不安……。そんな微妙な存在感の取説の保管方法について、男女435人を対象にアンケート調査を実施しました。

「紙の取扱説明書をどのように保管していますか?」

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取説の保管方法について、6つの選択肢のなかから最も近いものを選んでもらったところ、結果は以下のように。

「クリアファイルに保管している」・・・197票(45.3%)

「本棚や戸棚に入れて保管している」・・・122票(28.0%)

「ボックスに入れて保管している」・・・71票(16.3%)

「ネット(PC・スマホ等)で見るため、保管していない」・・・19票(4.4%)

「保管していないし、ネットでも見ない」・・・21票(4.8%)

「その他」・・・5票(1.1%)

半数近くの人がクリアファイル派。その他、本棚・戸棚やボックスなど、何らかの方法で取説を保管している人が大多数を占め、紙を処分してしまう派は約1割という実態が明らかになりました。

紙の取扱説明書を「捨てずに保管」する理由は?

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製品の型番でネット検索すれば、今は大抵の取扱説明書が簡単に手に入る時代。それにもかかわらず、紙の取説を保管しておくことにどのようなメリットがあるのでしょうか?

「やっぱ紙でしょ。直ぐに見れるし洗濯機やテレビなど見ながら対応できるから」(56歳男性/その他)

「ネットで見られるようだが、細かいところは見えにくい。だから紙で保存する」(58歳女性/主婦)

「ネットで検索もできるが、古い商品になると消えている場合もある」(57歳男性/会社経営・役員)

「メーカーが同じでも型番が違ったりするのでネットで探すのが面倒」(57歳女性/コンピュータ関連以外の技術職)

「何かトラブル時に紙のほうがネットでチマチマ調べているよりも早く解決する。アナログタイプなのだろうが、一番確実」(50歳男性/その他)

「ネットでも見られると思っていたが、フリマで販売するときは説明書がある方が高く売れると知り、実物を綺麗に保管するようにしている」(30歳女性/営業・販売)

取説が必要になるのは、使用方法がわからなかったり、製品に不具合がでたりなど、何らかのトラブルが発生した場面。そういうテンパった状況では、スマホやパソコンの画面で取説を見るよりも、紙の取説が手元にあるほうが安心だという人が多いのではないでしょうか。

滅多に出番はないけれど、いざというときに頼りになるのはやはり紙の媒体かもしれません。

「クリアファイル」に保管している理由は?

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今回のアンケートで紙の取説の保管方法として、最も多くの人が選んだクリアファイル。クリアファイルで保管することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

「まとめて1カ所に保存できるから、何かあったらとりあえずそこを探してみればいい」(42歳女性/主婦)

「クリアファイルだと直ぐに中身が分かるので、見たい時に利便性がある」(56歳男性/金融関係)

「昔から他の書類もカテゴリー別にファイリングしている。 カテゴリー別にクリアポケットに、取説 ・保証書 ・レシート(領収書) を保管しているので、問い合わせや故障などで問い合わせする際に結局これが一番分かりやすい」(47歳女性/営業・販売)

「水に濡れるのを防止するため」(25歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)

クリアファイルに限らず、ボックス等、他の収納手段にも当てはまることですが、紙の取説は1カ所にまとめておくと便利。家電のトラブルが発生した際、「あれ取説どこだっけ?」とならずに済みます。

なかでも、クリアファイルの透明ポケットは視認性が高く、必要なものをすぐに取り出しやすいうえ、保証書や領収書も一緒に入れておけるという点でも、取説の保管にもってこいです。

「ボックス」に保管している理由は?

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「クリアファイルに入れて保管していたが、膨らんでしまってBOXで保管している」(56歳男性/総務・人事・事務)

「取説用の専用ボックスを置いてあるので、そこに全部入れている。そこを探せば必ず見つかる」(35歳男性/デザイン関係)

「説明書は大抵電子化されていて紙のものは必要ないかもしれないが、保証書やちょっとした付属品も一緒に保管するので、まとめてボックスにいれている」(47歳男性/その他)

クリアファイルは1冊1冊をきれいに収納できますが、取説が分厚かったり、冊数が多かったりすると、すぐにパンパンになってしまうという難点も。この点、ちょっとズボラな方法ですが、大容量ボックスにマニュアル類はとりあえず放り込んでおくというのもひとつの手です。ボックスであれば、紙類だけでなく付属品や備品も一緒に保管できるというメリットもあります。

「本棚・戸棚」に保管している理由は?

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「とりあえず本棚の1カ所にまとめて入れておけば、必要な時に探しやすいから」(59歳男性/コンピュータ関連技術職)

「取説は、家電が置いてある部屋の本棚か棚にまとめて置いています。そうすれば、その場所ですぐにとりだせて便利です」(55歳女性/主婦)

「家族がわかりやすい場所が本棚だから」(49歳女性/主婦)

本棚・戸棚派からは、家中の家電の取説を1カ所にまとめて保管するという声と、家電を使う部屋ごとに分けて保管するという声が寄せられました。たとえば、キッチン家電の取説は食器棚、パソコンやプリンターなどテレワーク関係の取説はデスクまわりの収納ラックに……というような保管の仕方も動線がよさそうですね。

あとは、本棚・戸棚は目につきやすい、取り出しやすいというメリットもあります。筆者自身、かつて床下収納を取説の置き場にしていたのですが、必要なときに取り出すのも使用後にまた収納するのも面倒くさかった記憶が……。本棚・戸棚のスペースに余裕があれば、取説コーナーとして活用するのもよいでしょう。

取説の保管でこんな悩みも?どうやって解決する!?

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取説の保管で何が困る?

「何となくそうしていますが、定期的に処分するのを忘れがちなので、何とかしたいと思っています」(52歳女性/コンピュータ関連技術職)

「分厚くなってしまったためスマホに入れるか悩んでいる」(54歳女性/主婦)

「取説が見つからなくて、結局ネット検索することが多い」(57歳女性/その他)

デジタルよりも何かと安心感のある紙の取説ですが、やはり物理的にかさばるというデメリットも。また、一箇所にまとめて雑多な取説を保管していると、その中から必要なものを探し出すのにも一苦労です。そこで、紙の取説の保管では以下のような工夫をしている人もいます。

取説の保管ではこの一工夫を!

「使用頻度が高く、多機能の製品の説明書だけクリアファイルに保管するようにしています」(58歳男性/その他)

「取説と一緒に保証書なども保管している場合が多く、年に一度の大掃除の時に保管を続けるか捨てるかを決めている」(54歳男性/総務・人事・事務)

「タグやステッカーを貼って区別できるようにしている」(39歳男性/コンピュータ関連技術職)

「外から見えて、簡易に取り出せるように、内容別にインデックスをつけるようにしている」(53歳男性/公務員)

もう家電本体はとっくの昔に処分してしまったのに、後生大事にためこんでいる取説はないでしょうか? 取説は家電本体と一緒に捨てるのがベターですが、うっかり残してしまいがち。大掃除の際などに不要な取説がないか要チェックです。また、使用中の家電であっても、操作方法がシンプルでほぼ取説を見返す必要がなさそうであれば、それも捨ててしまってよいかもしれません。

そして、クリアファイルにまとめて保管する場合は、必要なものを一目で取り出しやすいように、ラベルを付けるのもよいでしょう。

その他、こういう保管方法も?

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「ネットで見れるものは、ファイルで落として、紙は捨てている」(46歳男性/営業・販売)

「スキャナーでPDFファイルにして保管している」(56歳男性/コンピュータ関連技術職)

ちなみに、筆者自身かつてはクリアファイル派でしたが、使用後に定位置に戻さず出しっぱなしにした取説が迷子になるなど不具合を経て、現在は、ネット上からダウンロードしたPDFファイルをパソコンに保管するという手段に落ち着いています。

家電の購入後、開封したら即、型番で検索してネット上から取説を探し出して、紙は処分。ちなみに、ファイルを保存する際、ファイル名の頭に“20231101”など、購入した日付を入れておくと「そういえば、この家電、何年使ってたっけ?」というときなどに何気に便利です。

 

以上、取説の保管方法についてアンケート調査結果をご紹介しました。日常生活においてほぼ使用する機会はないけれど、いざというときにないと困る取説の収納に悩んでいる人はぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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