子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

だから片付かない!「家の中にものが多い人が無意識にやっている習慣」をリサーチ

すっきりと片付いたシンプルな暮らしに憧れているけれど、現実的には、収納スペースに入りきらないほど家中にものがあふれて……という悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

そこで、『kufura』では、20代~50代の男女288人を対象に、家の中にものが多い人が無意識にやっている習慣を探るべくアンケート調査を実施しました。いくら気を付けてもいつの間にか散らかってしまう原因をご紹介します。

あなたのおうちはものが多い?多くない?

null

まず、自身の家について、ものが多いと感じるかどうか尋ねたところ、結果は以下の通り。

「とてもものが多いと思う」・・・112票(38.9%)

「少しものが多いと思う」・・・112票(38.9%)

「ものが多いと思わない」・・・64票(22.2%)

あくまで自己申告ではありますが、自宅にものが多いと思わない人はわずか2割。実に8割近くが「家にものが多い」と感じており、「とても多い」が4割近くも占めています。

「ものが片付かないのはうちだけじゃなかったんだ!」と内心ホッとした人も多いのではないでしょうか。

家にものがあふれる原因は?

null

続いて、家のものが多くなる原因を尋ねました。7つの選択肢の中から、自分にあてはまると思うものを全て選んでもらった結果はこちら。

第1位:ものを捨てるか迷ったときに「もったいない」と躊躇する・・・142票(63.4%)

第2位:思い出の品は取っておきたい・・・87票(38.8%)

第3位:整理整頓が苦手・・・66票(29.5%)

第4位:消耗品をつい買いだめしてしまう・・・64票(28.6%)

第5位:いただきものはなかなか捨てられない・・・53票(23.7%)

第6位:セールが好き・・・46票(20.5%)

※上記全てに当てはまらない・・・18票(8.0%)

原因として断トツで多かったのは、“もったいない病”。今すぐ必要なわけじゃないのに、「まだ使えるから」「いつか使うかも」と、ものをためこむ習慣こそ、家がスッキリと片付かない元凶といっても過言ではありません。

その他、買いだめやセール好きなどの買い物行動、そして買ったものをどのように管理・収納するのかという整理整頓の習慣にも原因があるといえそうです。皆さんはいかがでしょうか?

だから片付かない!家にものが多い人のリアルな声を紹介

null

とにかくもったいなくてものが捨てられない!

「家のものをなるべく少なくしようと心がけているが、いざ捨てようと思うともったいない症候群がでてしまう」(46歳男性/その他)

「捨てようと思っても、また戻してしまう」(59歳男性/広報・広告・デザイン)

「気に入った新しい洋服を買うが、もったいないので着なくなった服を捨てられず、どんどん増えていく」(59歳女性/主婦)

「本やCD、DVDが、捨てられない。値段もそこそこしたので、もったいないと思ってしまう」(49歳女性/その他)

「お菓子の缶やら箱やら紙袋などが捨てられない。使わなそうなものでも、デザインがきれいだったりすると、すぐには捨てない」(40歳女性/総務・人事・事務)

「そのときは必要だと思って買い込んだものでも、あとになって考えると必要ないものだったりする事が多い。特に掃除系のグッズ。いらない雑巾やスポンジが大量にあるが捨てられなくて困っている」(43歳女性/主婦)

「仕事の関係で、旦那が家電をもらって帰ってくる。いらないのに捨てられず溜まってしまう」(48歳女性/主婦)

タンスの肥やしとなっている衣類、本棚に眠ったままの書籍など、明らかに自分の生活にとって必要でないものを「捨てるのはもったいないから」と後生大事にためこんでいる人が続出。

基本的には、1年間、利用する機会のなかったものは、その後も出番がない可能性が高いので捨てるのが正解。どうしても「いつか使うかも」病を克服できない場合、さらに半年くらいの猶予を設けてもよいかもしれません。ただ延長期限を迎えたら、「いつかが訪れることはない!」と自分に言い聞かせてキッパリと処分しましょう。

思い出がいっぱいで捨てられない!

「片付けを始めても、思い出があると捨てられない」(46歳男性/研究・開発)

「子どもの作った工作や描いた絵、思い出深い子ども服など、子ども関係のものが捨てられない」(56歳女性/主婦)

世界でひとつだけの子どもの工作や絵画などは、捨ててしまえばもう2度と復元ができない……。そう思うと捨てる意志がくじかれてしまいますよね。ただ思い出のあるものを全て保管しておこうとすると、いくら収納スペースがあっても足りません。どうしても踏ん切りがつかない場合、いつでも見返せるようにスマホやデジカメで撮影して、物理的には処分するのがおすすめです。

お買い得だとつい釣られてしまう…

「セールがあればそこまで必要性が高くなくても買ってしまう。衝動買いしてしまうことが多く、未使用のものをためこみがち」(28歳女性/企画・マーケティング)

「着るかも使うかもで買ってしまう。安いとまとめ買いして使いきる前にまたセールがあると買ってしまう」(52歳女性/主婦)

「100円ショップが大好きで安いからと思い余計なものを買ってしまいます」(32歳女性/主婦)

「ティッシュ、トイレットペーパーなどの日用品が安くなっていると買ってしまって結果嵩張る」(30歳女性/総務・人事・事務)

「サラダ油など、値上げ前に買いだめして、少し場所をとってしまうので買いすぎかなと思う」(33歳女性/その他)

“セールが好き”と“消耗品をつい買いだめしてしまう”の層は重複する傾向がありました。つまり、まだストックがあるのに、特売情報を見かけるとつい買い足してしまうという行動パターンも、家の中にものがあふれてしまう一因だといえそうです。

たしかに、割引があると得した気分になりますが、買わなきゃ出費はゼロ。節約のためにも、過剰在庫を抱えないためにも、「安いから買う」から「今すぐ必要なものだけ買う」という路線にシフトしてはいかがでしょうか。

整理整頓をつい後回し…

「多すぎて整理したいけど、つい次でいいかなと思ってしまう」(50歳男性/その他)

「捨てようと思っていても面倒になり後で後でとやらなくなる」(50歳女性/その他)

「買ったものを整理整頓できなくて忘れてまた買ってしまう」(45歳男性/その他)

家の中にものが多い人は、整理整頓をつい後回しにし、在庫を把握していないため、すでに持っているものを買ってきてしまい、さらに家の中にものがあふれる、という悪循環に陥りがち。

「時間に余裕ができたら整理整頓しよう」ではなく、1日のスケジュール内にお片付けタイムを設けるとよいかもしれませんね。筆者自身が今まさにデスク上に書類等が積みあがっているのを見て見ぬふりをしている有様で、あまり上から目線のことはいえないのですが……。

推し活中、コレクター気質の人は要注意?

「推し活で買い集めたグッズが生活スペースを圧迫しているが、欲しくて買ったコレクションなので捨てるのは絶対に無理」(35歳男性/その他)

「家族全員趣味がコレクションなのでどうしても物が多くなる」(56歳女性/主婦)

「普段は使わない腕時計を何十本と所持している」(58歳男性/その他)

「好きなキャラクターのぬいぐるみは二体以上お迎えしてしまう。結局、部屋に二体以上の同じぬいぐるみが何種類もある」(24歳女性/パート・アルバイト)

今回のアンケート調査では、趣味のアイテムがあふれてしまうとの声も少なからず寄せられました。推しのグッズが新発売されるとやはり欲しくなってしまうし、古いものを捨てるなんてとんでもない!……というのがファン心理。なかなか難しい問題ですね。

 

筆者自身、ついつい共感してしまうコメントのオン・パレード。皆さんはいかがだったでしょうか? 無意識にやってしまう習慣から脱却するのは簡単ではありませんが、まずは自分の思考の癖を把握して、少しずつでもおうちのスッキリ化を目指したいものですね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載