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「自転車で車道を走ってヒヤッとした」人は9割も!自転車違反の罰金へのリアルな意見

自転車に乗る場合は、原則車道を走ることになっています。これは自転車が「軽車両」と位置付けられているからですね。でも自転車専用レーンが整備されていないと、自動車と同じ車道を走ることになってしまい、時にヒヤリとすることもあるようです。

そこで『kufura』では、20〜70代の男女500人に、自転車で車道を走っている時のヒヤリ体験についてお聞きしました。

「自転車」で車道を走行中にヒヤリとした経験がある人は88%!

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最初に「自転車で車道を走っていて、ヒヤリとした経験はありますか?」と質問しました。20〜70代の男女500人のうち、「自転車に乗らない」「自転車で車道を走ったことがない」と回答した158人を除いた342人の内訳は以下の通りです。

よくある・・・55人(16.0%)
たまにある・・・245人(71.6%)
ない・・・42人(12.3%)

「よくある」「たまにある」と回答した人の合計は87.6%と、9割近くの人がヒヤリとした経験があると回答しました。

次に、「自転車で車道を走行中にヒヤリとした」理由について詳しく教えてもらいました。

車に追い越される瞬間が怖い

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車の幅寄せが怖い」(57歳/男性/その他)

車線の端を走っていたとき、大型トラックが猛スピードで追い越していって、風圧で引き込まれそうになった」(74歳/男性/その他)

国道でトラックに追い越されたとき、吸い込まれそうになった」(74歳/男性/その他)

後ろから猛スピードの車がくると、それだけでヒヤヒヤします」(49歳/男性/コンピューター関連技術職)

自動車専用レーンがない場合には、自転車は自動車と同じ車道を走ることになります。そうすると自動車との距離が近くなってしまい、危うくぶつかりそうになることもあるようですね。

またスピードを出している自動車や大型のトラックが自転車を追い抜くときには風圧を感じることも。しかも風圧が強いために自転車がふらついてしまったり、トラックの方に吸い込まれてしまいそうになったりすることもあるそうです。

左折する車、路駐する車の問題

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左折の車に巻き込まれそうになった」(49歳/女性/その他)

前を走っている車がウィンカーなしに急に左折した」(51歳/女性/主婦)

交差点直進で、左折車や右折車が気付いていない」(67歳/男性/その他)

走っている自動車が左折をする際に、自転車に気づかないこともあるそう。ちょうど自転車が死角に入ってしまうのかもしれませんが、そのまま左折すると自転車と衝突してしまいます。

また右折しようとする対向車も同じですね。自転車がきていることに気づかず急いで右折することもあり、危うく事故になるところだった人もいます。

 

自転車専用レーンに路上駐車している車が道を塞いでいるせいで、車が走っている方に寄って走らないといけない。スピードが出ている車の近くを走るとヒヤッとする」(40歳/女性/パート・アルバイト)

路上駐車を避けようとして道路の中側に移動したときに、後ろから車がくることがある」(50歳/男性/営業・販売)

自転車が路上駐車をしている自動車を避けて走行する場合、車道の方に大きく膨らむことになります。そうすると後ろを走っている自動車と接触しそうになることも。

自動車が駐車しているのですから、自転車は避けるしかありません。自転車が安全に走れるようにするには、自動車が交通ルールを守ることも求められますね。

実は自転車同士もヒヤリ経験が

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飛び出してくる自転車が危ない」(60歳/男性/公務員)

自転車が急に方向転換する」(75歳/男性/その他)

相手車両が逆走してきて、接触しそうになった」(53歳/女性/その他)

自転車がヒヤリとさせられる相手は、自動車だけではありません。自転車同士のヒヤリ経験もあるそうです。自転車が脇道から突然飛び出してきたり急に曲がろうとしたりすると、スピードが出ている自転車ではギリギリの対応になってしまうことも。

また自転車は左側通行ですが、それを守らずに逆走してくる自転車もいるそう。自転車同士がすれ違うには、道路の幅が十分でないことも多いですから、衝突の危険性もはらんでいます。

自転車が走るレーンの整備がされていないことで危険にさらされてしまう

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歩道と車道の段差で転んだ」(54歳/女性/主婦)

段差で横滑りしてバランスを失う」(49歳/男性/その他)

自転車専用のレーンがきちんと整備されていれば安全に走行できるのでしょうが、まだまだ走りやすいとは言えないところもあります。道路を走るとしても、自転車には走りにくい場合も。

自転車は少しの段差でもバランスを崩してしまいますし、道路の状態によってはタイヤが滑ってしまうこともあります。自転車が自動車とは別に安全に走れるように道路の整備も必要になるのでしょう。

2026年4月1日からの「自転車罰則金」をどう思う?

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2026年4月1日から自転車の交通違反に関する交通罰則切符(青切符)が導入されます。対象となるのは16歳以上、約113の違反行為に対して罰則金が課されます。これについて普段から自転車を利用している人たちはどう考えるのでしょうか。

軽車両扱いなので、ルールと違反はつきもの」(62歳/男性/その他)

自転車にも罰則を設けることで、安全への意識が高まると思う」(51歳/男性/営業・販売)

安全にするのはいいことだと思う」(41歳/男性/その他)

自転車の事故も怖いので、取り締まりは妥当だと思う」(50歳/男性/総務・人事・事務)

自転車は軽車両として扱われているので、自動車のようにルールを決め、違反をしたら罰則金を払うようにする必要があるのでしょう。それは罰則金を払いたくないからルールを守るという気持ちでしょうが、誰も怪我をしたり事故に遭わないようにしたりするには必要な措置なのかもしれません。

罰則をするなら自転車専用レーンを整備するべき」(32歳/男性/その他)

自転車専用道路などのインフラがしっかり整ってないのに罰則だけがあるのは、少し不平等だと思う」(44歳/男性/パート・アルバイト)

一方で罰則金を課すのであれば、自転車が走れるような専用レーンの整備が必要との声もあります。それが整っていないにも関わらず、罰則が先に決まることには納得できないのでしょう。インフラが整うことと罰則は同時進行でなければならないのかもしれません。

また、原則として自転車は車道通行ですが、13歳未満や70歳以上が運転したり、車道の交通量が多く事故の危険性が高かったりする場合は歩道も通行できるとされています。歩道通行での取締りの対象は、猛スピードで歩道を通行し歩行者を立ち止まらせた場合など「悪質で危険な行為」に限るとされています。

自転車に乗っている人がヘルメットをかぶっていたとしても、非常に無防備な状態です。自動車と接触しそうになったり、自転車同士の事故に遭いそうになったりと、ヒヤリとするようなことは思いの外頻繁に起きているのかもしれませんね。

万一事故が起きてしまったら、お互いに辛い思いをしてしまいます。それを防ぐためにも、自転車に乗る側、自動車を運転する側、両方の気遣いが必要になりそうです。

自動車を運転する側の意見を聞いた記事も、ぜひ参考にしてみてください。

取り除く

川崎さちえ
川崎さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。

2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。

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