正解:③大雨から避難するタイミングは「カサをさしてもぬれるどしゃぶりで、道路に水たまりが広がる」とき
null安全に避難できる最後のタイミングが、ここです。自宅より高い場所にある避難所へにげましょう。
じつは①(ゴーゴーと滝のような雨で、もう道路が見えないタイミング)、②(バケツをひっくり返したような雨で、道路が川のようになったタイミング)だと、もう避難には間に合いません!
雨で目の前が見えない状態での避難は転ぶ危険大。また、足元を流れる水の力は、想像以上に強力です。勢いよく流れる水が足首までの深さになっていたら、踏ん張れずたおれて流されてしまいます。
①、②の場合は一軒家なら最上階に、マンションなら3階以上ににげる「垂直避難」をしましょう。
なぜ、非難が遅れてしまうのか?
null危険なのに「大丈夫だろう」と思い込んでしまう心理を「正常性バイアス」といいます。
雨や風や雪はふだんからあるので、どこからが災害か判断がつかず「大丈夫」と思い込む人が多いのです。
災害時はこの「正常性バイアス」に惑わされず、的確な判断をしましょう。
近年、突然の豪雨に見舞われることがグンと増えましたよね。「このくらいの雨で避難するのは大げさでは?」と思っていると、気がついたら逃げ遅れて大変なことに……のような事態に、なりかねません。
自然災害が増えているこんな時代だからこそ、正しい防災知識を身につけて、命をまもる行動を選べる自分でいたいものです。
今回紹介した大雨での避難のほか、家で地震がきたときどこに逃げるのが正解? 雷がせまってきたらどこに逃げる?など増えてきている自然災害への備えも、この一冊で楽しく学べます。