子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

去年1年間で100万以上貯金した人に聞く「一番効果があった節約方法」実用的アイディアにこれなら割と簡単にできそう!?

2025年に入っても容赦なく続く値上げラッシュ。出費はふくらむ一方なのに、収入はさほど変わらず、毎月手元にほとんどお金が残らないと嘆いている人は多いのではないでしょうか。

こんな世知辛い状況では、いくら節約してもたまるのはストレスばかり? いいえ、まだ希望は捨てないで! 『kufura』では、2024年の1年間で100万円以上貯められたという男女103人に“貯金するうえで最も効果的だったと思う方法”についてアンケート調査を実施しました。達人たちが実践した節約術などのアイディアをご紹介します。

食費を節約するには?

null

「外食を減らして自炊しています。外食はお金がかかるので……」(41歳女性/主婦)

「外食をしないでお昼を手作り弁当に替えた」(45歳男性/企画・マーケティング)

「お昼ご飯の金額を決めて、お釣りを貯めていた」(47歳女性/営業・販売)

「スーパーに行く回数を減らすと、余分なものを買わなくなりました」(67歳男性/総務・人事・事務)

「普段買うものの最安値を把握して安いときにまとめ買い。その中でできるものを作る」(51歳男性/コンピューター関連以外の技術職)

「スーパーでは割引になる19時以降に買い物」(66歳男性/総務・人事・事務)

「食後の甘い物を極力我慢したらお金を使わなくなりました」(56歳男性/その他)

食費の節約で多かったのは、外食を減らすこと。例えば、庶民的なイメージのあるラーメンやファストフードですら、今は注文の仕方によっては一食あたり1,000円を超えてしまう……なんてことも珍しくなくなりました。ランチを外食するのではなく、家で炊いたご飯と簡単なおかずを詰めた弁当にすれば、日々かなりの節約に!

また、スーパーの買い物方法としては、今回は“必要最小限を都度買い”よりも“頻度を減らしてまとめ買い”という説が優勢。たしかに、お店に行くと、ついつい新商品などが目にとまって「何これおいしそう」と予定外のものまでカゴに入れてしまいがちですよね。家の食材で不足がある場合も、すぐ「買いに行かなきゃ!」という発想になるのではなく、ストックで何とか献立を組み立てられないか工夫するのも節約のポイントかもしれません。

この固定費はカットして正解!

null

「携帯電話は格安SIM。Wi-Fiをうまく使い通信費は抑える。サブスクなんて論外です」(67歳男性/その他)

「保険やスマホ料金を最低限のものにする。毎月かかる費用なのでトータルすると大きい」(49歳女性/金融関係)

「新聞の定期購読を解約。ニュースはネットで見る」(55歳男性/研究・開発)

「電力やガスのプランの見直し」(65歳男性/会社経営・役員)

食費などの変動費よりも固定費のほうがストレスなく確実に節約しやすいといわれますが、今回のアンケートによれば、通信費、保険料、新聞費あたりが狙い目のもよう。複雑な計算式など不要で、シンプルに毎月数千円の出費をカットできるとは、かなり実用的なアイディアですよね。

ちなみに、貯金1,000万円以上の人を対象にした“解約してよかった固定費”アンケート調査では、クレジットカードの年会費や固定電話費なども挙がりました。「あって当たり前だと思っていたけれど、実はこれってなくても大丈夫かも!?」という固定費のために無駄なお金を垂れ流していないか、自分の生活を振り返ってみてはいかがでしょうか。

これなら失敗しない!確実にお金が貯まる方法は?

null

「先にいくら貯めるのかを優先する」(58歳男性/営業・販売)

「給料から天引きして残りで生活をする」(62歳男性/その他)

「給与から直接引き落とし。手元に届く前に引き落とすため自然と貯まる」(34歳女性/総務・人事・事務)

貯金しようとしても挫折してしまう一因は、収入から生活費を引いた残りを貯金しようとするから。この発想では、物価高やら臨時出費やらでどうしても毎月の予算がオーバーしてしまい、結局、貯金にまわせないということになりがちです。

この失敗を阻止するためには、生活費よりも貯金を優先すること。つまり、給料の口座から毎月一定額を貯蓄用の口座に振り替えて、残りのお金で生活するようにすれば、確実に貯金は増えていきます。

「先に貯金して生活費が足らなくなったらどうする!?」と不安な人は、まずは家計にあまり響かない程度の少額から始めて成功体験を積んでみてはいかがでしょうか。

その他、こんな節約術も有効かも!?

null

「服はリユースショップで買う。消耗品なので安くて十分」(34歳女性/会社経営・役員)

「お金を使わない趣味を見つけること」(59歳男性/研究・開発)

「移動手段を自動車から電車にかえた」(65歳男性/会社経営・役員)

「衝動買い禁止。物を買うときに本当に必要か、最低一晩は寝かせる」(39歳女性/総務・人事・事務)

「食費や医療費など必要不可欠以外は節約する」(61歳女性/主婦)

「家計簿をつけることで、色々な無駄が見えてきて、意外ときちんと貯蓄に回せるようになりました」(48歳男性/コンピューター関連技術職)

今回のアンケートではさまざまなアイディアが寄せられましたが、それらに根底にあるのは、「その出費は自分にとって本当に必要?」と吟味する姿勢。節約とは単なるお金の問題ではなく、自分のライフスタイルを根本的に見つめ直す機会ともいえそうです。

実は、節約より大切なことって?

null

「節約はしていません。投資をして増やしました」(65歳男性/公務員)

「節約はあまり効果が期待できない。収入を増やす方が効果は高い。株式投資で貯金を増やした」(61歳/男性)

今回のアンケートでは、支出を減らすことよりも収入を増やすことに着目した意見も少なからず寄せられました。

物価の上昇に賃金アップが追い付いていない状況において、投資に活路を見出すのもひとつの手。もちろん、儲かるとは限らず、むしろ損するリスクも孕んでいるという点は念頭におくべきですが、まずはネットで株価をチェックしたり投資の解説ページに目を通したりなど、コストのかからない方法で収入アップへの道を模索してみるのはよいかもしれませんね。

 

節約や貯金というと、大変な忍耐力が必要なイメージもなきにしもあらずですが、実際に成功した人たちのコメントを見ると、ちょっとした発想の転換しだいという見方もできそうです。物価高のご時世だけど、2025年こそは目標額を貯めたい!……という人はぜひご参考にしてみてはいかがでしょうか。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載