働く主婦にぴったりの貯め方は「コツコツ貯め!」
毎日の家事や育児、仕事に追われ、なかなかそれ以上のことには手がまわらないという方も少なくないでしょう。
もし時間ができたとしても、その時間はストレス解消やリフレッシュなど自分のために使いたいと思うのは、忙しい人なら当然のことかもしれませんね。
でも、やっぱり老後のことも気になります。今やお金は“自己責任”の時代になってしまいました。
そこで、なかなか時間を割けない方におすすめの貯め方はというと、とにかく手間をかけずにコツコツ貯める“積立”なのです。
一度仕組みを作ってしまえば、あとは基本的には“ほったらかし”でOK。時間が経つに連れ、どんどん貯まっていくというとてもラクち〜んな方法なのです。やってみる価値は大ありだと思います!
会社に「財形貯蓄」はありませんか?
会社勤めの方は、なんといっても財形貯蓄が一番ラクです。毎月のお給料から天引きされる形でコツコツ貯めることができます。お勤めの会社に、財形があるかどうかを確認してみてください。
財形とは、「勤労者財産形成貯蓄制度」の略です。
財形には、3種類あります。
(1)財形住宅貯蓄
(2)財形年金貯蓄
(3)一般財形貯蓄
具体的に見ていくと、(1)の「財形住宅貯蓄」は、いつかマイホームがほしい、マイホームをリフォームしたいなど、住宅資金を作りたいという方向けの制度です。
「財形年金貯蓄」とあわせて、貯蓄残高550万円まで貯められて、利子等に税金がかからない制度です。(ただし、該当住宅の要件があります)
(2)の「財形年金貯蓄」は、60歳以降に年金として受けとるための老後の資金作りを目的としているものです。
「財形住宅貯蓄」と合わせて、残高550万円までの利子等に税金がかからないものになります。年金と名のつく通り、リタイア後の備えとなるものですね。
そして一番身近なのは、(3)の「一般財形貯蓄」です。財形住宅、財形年金と違って利子等の税制面で優遇措置はありませんが、使用目的もとくに制限されていないので、結婚や出産、子どもの教育費などにまわすことができます。
財形のラクなところは、自分で何もしなくても、給料から天引きされるだけでドンドン貯まっていくところ。手続きは2つだけです。
(1) 会社に一声かける
(2)必要書類に記入し、申し込みをする
たったこれだけ。お給料の手取りは、貯蓄にまわるぶん少なく感じるかもしれません。でも、時間が経つと少しずつ慣れてきます。勝手に貯めておいてくれる優れものを利用しない手はありませんよね。
ただし、会社によっては、申し込み期間が決められているところもありますので、早めに確認をしてみましょう。
自分の口座からは自動で積立てられる「自動積立定期預金」
多くの金融機関で取り扱っているものが、この「自動積立定期預金」です。毎月決まった日に決まった金額を、「持っている普通預金から定期預金へ積立てる」というシステムです。
これをやっている人の多くが、ご自身の給与振込口座から、自動で積立てています。ご自身のお給料日の翌日などに積立てる設定をしておくと、余裕がある時期にお金を移動することができるので、今月足りなかった……となる前に積立てられて安心ですよね。自動的に貯まっていく仕組みを自分で作ってしまいましょう。
また、いつまでで満期という期日は決まっていないので、ずっと貯めておいてもいいのも有難いですよね。自分の中で目標金額を設定しておけば、その時点でどうするかも決められますね。
こちらも財形同様、一度申し込みをして仕組みを作ってしまえば、毎月コツコツ貯まっていきます。できれば早い段階ではじめてほしいところです。
結局、いくら貯められるの?
では、財形または積立定期預金をスタートさせたとして、一体いくら貯まっていくのでしょうか?
これは、みなさんの手取り年収をみてください。手取りの2割を毎月コツコツ貯めていくと、実は5年間でご自身の“年収分”が貯まる仕組みになっています。
例えば、こんな感じです。
月の手取り額が20万円の場合・・・毎月4万円の貯蓄で、5年後に240万円
月の手取り額が30万円の場合・・・毎月6万円の貯蓄で、5年後に360万円
月の手取額が40万円の場合・・・毎月8万円の貯蓄で、5年後に480万円
今月余ったら貯蓄にまわそう……と思っていても、なかなか余らないのが現実です。お給料からの天引きや、口座から強制的に貯めていくという仕組みがいざというときに役立ちそうですよね。
早い段階で仕組みを作ってしまい、5年後を1つの目標にしてみるのもいいかもしれません。
積立連載シリーズ1回目は、“ラクラク貯蓄”について見てきました。
次回は、最近よく耳にするようになったNISAから、「つみたてNISA」をご紹介します。