子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

作り置きブームの裏で…主婦たちが「作り置き」をしない理由・やめた理由

おかずを作って保存する“作り置き”メニューは、夕ご飯の強い味方。仕事や育児で疲れているときに、作り置きしたおかずが冷蔵庫にあるというだけで安心しますよね。とはいえ、最近では「作り置きをやめた」という声もチラホラと聞かれるようになりました。

今回は、作り置きおかずの実態を調査しました!

5割超が「作り置きしない」「やめた」と回答

null

『kufura』編集部はまず、既婚女性294人におかずを日常的に“作り置き”しているかどうか、聞いてみました。

結果は以下の通りです。

作り置きする・・・37.4%

作り置きしない・・・46.3%

以前は作り置きしていたが、今はしていない・・・7.8%

どちらでもない・・・8.5%

このように、アンケートでは、“作り置きしない”派が優勢となっています。

共働き家庭や子育てで忙しい家庭の間で作り置きのおかずのブームが続き、関連本が相次ぎベストセラーになっていましたが、中には作り置きのおかず作りから離脱した人も見受けられました。

それでは続いて、おかずを作り置きをしている女性、していない女性、していたけれどやめてしまった女性に、それぞれの理由をうかがってみました。

「作り置きする派」の理由は時短・弁当・味!

null

まず、日常的に作り置きをしている110人の女性にその理由を聞いてみました。その理由は3つの回答に集約されていました。

(1)気持ちに余裕が生まれる

「時間と気持ちに余裕をもてる」(44歳・営業・販売)

「小さい子どもがいて料理の時間が取れないこともあるので、作り置きしておくと安心」(26歳・その他)

「副菜を作りおきしておけばメインを当日作るだけで済むから」(41歳・主婦)

(2)お弁当に使える

「作りおきしていると弁当を作るとき便利」(43歳・主婦)

「弁当にいれたいから」(29歳・総務・人事・事務)

(3)味が染みておいしくなるメニューもある

「たくさん作った方がおいしくなるし、時間が経つと味がしみておいしくなるものがある」(57歳・主婦)

「作り置きすることで味がしみ込んで、よりおいしくなるものもある」(45歳・その他)

時間があるときに翌日以降の副菜を作って冷蔵・冷凍しておくと、買い物や料理の手間が省けるため“時間貯金”ができますよね。前の日につくったものをお弁当に入れることで、時間とお金の節約につながることもあります。

また、味の濃い煮物や漬物は、冷蔵庫で半日~1日“寝かせる”ことで味が染みておいしくなるものがあるとの意見もありました。

「作り置きをしない派・やめた派」6つの理由

null

 

続いて、「作り置きをしていない」「以前していたが、今はしていない」と回答した女性159人にその理由を聞いてみました。その理由は多岐にわたっていました。

(1) 食材が傷むのが怖い

まずは、時間の経過や食べきれないことによる食材の劣化の不安です。

「作り置きしても無駄になってしまうことがあるので、すぐに食べ切れる量で作ります」(34歳・主婦)

「食中毒が心配」(50歳・主婦)

(2) 家族が好きではない

「子どもが飽きてしまい食べなくなるから」(43歳・その他)

「作り置きは旦那が食べない」(43歳・営業・販売)

「家族が飽きて、結局自分一人で食べる事になる」(55歳・その他)

子どもや夫が作りたてを好む、同じ副菜を続けて出すといやがられて結局余る、そして傷む……という悪循環の経験者も見受けられました。

(3)メニュー考案・おかず活用計画が大変

「コロナ対策でスーパーに行く回数を減らしたので、その日のおかずと作り置きのおかずに必要な食材を計算して、日持ちも考えながら購入するのが面倒と感じる」(35歳・主婦)

「作り置きしても上手く食べきれず食べ切るのに必死になってしまうので」(31歳・主婦)

「上手にサイクルとして取り入れられなかったのであきらめた」(37歳・主婦)

作り置きには、“献立作り”と“おかず活用計画”が大切。とはいえ、計画通りに進まないこともままあり、計画に縛られてしまうことで疲れてしまったという声も。

(4)あればあるだけ食べてしまう

作り置きの計画が狂うひとつの理由としては、“家族が食べてしまう”というものがありました。

「モリモリ食べてくれるから残らない」(39歳・主婦)

「先の作り置きする気持ちの余裕がない。余らせようと思ってたくさん作っても、だいたい全部食べられてしまう」(47歳・主婦)

「作り置きのつもりで大量に作ってもその分爆食いする夫……」(40歳・主婦)

こうした試行錯誤を経て、「結局食べる分だけ作るようになった」という人も見受けられます。

(5)その都度作った方がラク

子どもが巣立った家庭、家族の不在時間が長い家庭においては、作り置きで“時間貯金”をするよりも、時短料理をするほうがかえってラクという声も。

「夫は仕事で家にあまりいないし、子どもはまだ小さく、家でちゃんと食事するのは自分だけなのに、いちいち作り置きするのは面倒」(38歳・その他)

「2人家庭なので食事作りはそんなに大変ではないから」(58歳・主婦)

(6)作り置きをがんばりすぎて疲れてしまった

「頑張りすぎて心が折れてしまったため」(38歳・主婦)

「作り置きする事自体がストレスになってきた」(34歳・主婦)

計画して、買い物して、まとめて作って保存して、活用する……という一連の流れに疲れてしまった女性も見受けられました。

以上、今回は作り置きおかずに対する既婚女性の声をご紹介しました。

おかずの作り置きが軌道に乗っている家庭もあれば、作り置きに頼らない食生活でまわっている家庭も見受けられました。どうやら、適した料理スタイルは家庭によって異なっているようです。

大切なのは、食材管理&料理担当者にとって、一番ストレスがない方法を選ぶこと。

どんな方法であっても、食卓に座って、一口おかずを頰ばったときに「ほっ」と一息つけるやり方を見つけたいですね!

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載