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入園・入学祝いにお返しは必要?いつ何を贈る?「入学祝いのお返し」のマナー

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わが子がいよいよ新入生に! 両親や親戚、親しい友人に“お祝い”をいただいて嬉しい反面、その“お祝い”の方法や相場が分からず、あれこれ悩んでしまう人も多いのでは?

そこで今回は、現代礼法研究所代表・マナーデザイナーの岩下宣子さんに、入学祝いのお返しのマナーについて、あらゆる疑問に答えていただきました。

「入学祝いのお返し」を贈るための基礎知識

Q1.「お返し」と「内祝い」は違う?そもそもの「内祝い」の意味とは?

A1.もともと「内祝い」とは「お披露目の場」の意味でした

「昔、子どもは地域や身内がみんなで守りながら育てるものでした。

内祝いにもいろいろありますが、入園・入学の場合は、親が周囲の人々に対して“おかげさまでわが子がこんなに大きくなりました、これからもよろしく”とお披露目をしながら、料理を振る舞い、感謝の心を伝える場だったのです。

それが時を経て、現在のような“お祝いのお返し”の意味になりました」(以下、「」内は岩下さん)

Q2.入園・入学祝いをいただいたら必ずお返しは必要ですか?

A2.お返しは基本的には不要ですが、「内祝い」の本来の意味からお返しをする方も多いです

「基本的には、経済力のない“子どものお祝い”に対するお返しは不要です。

入園・入学祝いは、身内の人が祝ってくださることがほとんどですので、家に招いてご馳走することも多いと思います。それが本来の“内祝い”です。

そうはいっても、家にお呼びしなかった方には、内祝いとして品物でお返しをする方も多いようです。

“本来ならばお招きしてお礼をしなければならないところ……”という一言を添えることも忘れずに」

Q3.先方から「お返しはいらない」と言われたら?

A3.感謝のメッセージを贈りましょう

「品物は贈らなくてもいいですが“いただいたものをこういう風に使わせてもらっています”など感謝を伝えるメッセージは必ず贈ってください。

ちなみに建前で“いらない”と言いながら、本心では“ほしい”と思っている人も中にはいますので、その見極めは慎重に」

「入学祝いのお返し」を贈るベストなタイミングと相場感

Q4.お返しを贈る正しい時期やタイミングはいつですか?

A4.いただいてから「1カ月後」ぐらいがベストです

「いただいたとたんにさっさとお返しをする人がいますが、早すぎると贈り主に“贈って悪かったかな”“気を遣わせてしまったかな”とばつの悪い思いをさせてしまいます。

お礼のメッセージは届いてから3日以内に。手紙・電話のみにこだわらず、メールでも全然かまわないと思います」

Q5.「入学祝いのお返し」の相場感や定番品は?

A5.いただいた金額の1/2~1/3を目安に。食品など消え物が無難です

「相場はいただいた金額の1/2~1/3程度。例えば10万円など、高額のお祝いをいただいた時は1/3でいいでしょう。

品物は、基本“相手が喜ぶもの”ならなんでもいいとは思いますが、一番避けたいのは、相手が気に入らないのに、残ってしまうもの。ですので、お菓子やつくだになどの食品(消え物)が一番無難だと思います。

ただし、祖父母に関しては特別。孫の写真をプリントした記念品やフォトフレームが案外喜ばれるのではないでしょうか。

あまり高価なものを贈ると“水臭い”と思われるので、注意してください」

「入学祝いのお返し」を贈る際の留意点

Q6.入学祝いのお返しにのし紙は必要?

A6.内祝いにこそ、のし紙が必要です

「蝶結びの水引ののし紙の上の段に“入学内祝”、下の段に“子どもの名前”を書きます。

贈る側(子ども)に対して、相手は目上にあたるので、下の名前だけで問題ありません」

内祝いの“のし”については、『間違えたくない!入園・入学祝いのお返しをする時の「のし」…表書きの基本マナー』を参考にしてくださいね。

Q7.お礼状は添えたほうがいいでしょうか?

A7.できれば親も子どももメッセージを書いて、品物に添えてください

「子どもも大人も両方書くのがベストです。字が書けない年ごろの子どもでしたら絵でもかまいません。人生とは習慣の織物。こうして書かせていくうちに“お礼を伝える”という素晴らしい習慣が子どもに身に付きます。

縦書き・横書きどちらでもいいですが、親は縦書きにしたほうが、改まった印象となりいいと思います。

手書きがベストですが、パソコンを使用しても構いません。その際は“悪筆なもので申し訳ありません”と一言添えつつ、署名だけは必ず手書きにしましょう」

 

いかがでしたか?

内祝いが“お披露目”に由来するとは驚きでした。この意味をしっかり踏まえ、より心を込めたお返しを贈りたいものですね。


【取材協力・監修】

岩下宣子(いわしたのりこ)

現代礼法研究所代表、NPOマナー教育サポート協会理事、マナーデザイナー。1985年の同研究所設立後、ビジネスマナーや生活に密着したマナーについて、企業や団体などを対象に研修、講演、イベントを開催。また、マナー教育の第一人者として、メディア出演や数多くの書籍出版等により、多くの人々にマナーの心や本質を伝えている。

 

【参考】

岩下宜子(2006)『美人の心得』(アーティストハウスパブリッシャーズ)

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