簡素化しつつもお正月にしめ飾りや鏡餅を飾っている家庭が多いことは先日の「お正月飾り事情」の記事でお伝えしたのですが、役目を終えたお正月飾りはみなさんどうしているのでしょうか。
筆者の子どものころは、小正月のどんど焼きに持ち寄って処分していましたが、都心ではどんど焼きなどの左義長(小正月の火祭りの行事)を見かけることも少なくなくなってきたように思います。
そこで引き続き、20代〜50代の既婚女性192人に「お正月飾りの片付けはどのようにしているのか」を聞いてみました。回答の多かった順に見ていきましょう。
「どんど焼き」などの小正月行事で処分
null「近所の神社のどんと焼きに持っていきます」(50歳/その他)
「保育園のどんと焼きに持っていっている」(45歳/主婦)
「神社のとんど焼きに持っていきます。ぜんざいをふるまっていただけるので、みんな楽しみにしています」(56歳/主婦)
住んでいる地域や神社で行われる小正月行事の際に焼くという昔ながらの方法はいまも健在。もっとも多くの回答が集まりました。「どんど焼き」「どんと焼き」などと呼ばれることも多い「左義長」という火祭りでは、団子を焼いて食べることもあり、子どもにとっては楽しみの行事のひとつでもありますよね。
昨年はお祭りが自粛されたために「毎年どんど焼きで焼き芋がもらえるので子どもと参加しているが、コロナ禍の間、家においたまま」(41歳/主婦)という方も。
ゴミとして処分
null「しめ縄、松飾りは、燃えるゴミの日に新聞紙にくるんで有料ごみ袋に入れて出す」(57歳/主婦)
「普通に捨ててる」(47歳/公務員)
「新聞にくるんで燃えるゴミに出しています。子どもが小学生の時は子ども会でどんど焼きしていたけど、大きくなったのでそれが無理になりました」(49歳/主婦)
「毎年変えるものだろうが、焼きに行くところがないので、何年か使いまわして最後はごみに出す」(57歳/主婦)
火祭りを行うのが地域的に難しくなってきたり子どもの成長とともに持って行く機会がなくなったりという理由が多くあげられたのがこちらの回答。実は、小正月行事に持っていくという先ほどの回答と同数でした。
丁寧に扱いたい場合は、塩で清めてから新聞紙や白い布でくるんでゴミとして出すということもあるようです。
神社でお焚き上げ
null「外すのは外すが、処分は次に神社に行った時に持っていこうと思っているが、その年の年末になってしまうことが多い」(52歳/学生・フリーター)
「毎月氏神様におまいりに行っているので、松の内がすぎたら持っていっています」(57歳/主婦)
「保管しておいて、神社に行くときにもっていく。できなかったときは次の年の初もうでの時に、お札などとまとめて持っていく」(52歳/主婦)
小正月行事ではなくても清めてからお焚き上げをしてくれる神社もあるので、神社に納めるのもひとつの手のようです。大晦日や新年にお焚き上げの場所を用意してくれている神社もあるので、その機会に持っていくという声もありました。
来年のためにしまう
null「毎年つかいまわしです。箱にいれて下駄箱の上のほうに保管しています」(53歳/主婦)
「年中使えるしめ縄を購入している」(35歳/主婦)
「捨てるような飾りはしません」(36歳/その他)
干支の置物など、また使えるものを正月飾りにして、お正月が過ぎたら保管しておくという声も。正月飾りは年神さまを祀る縁起物なので毎年買い替える人も多いと思いますが、ゴミの問題や経済的負担を考えると、毎年飾るものとしてしまっておくという考え方も大切なことかもしれませんね。
その他の回答
null「鏡餅だけなので食べて処分する」(47歳/その他)
「裏山の木に縛り付けておく。祖母がむかしからしているので、習慣になっている」(47歳/主婦)
「飾らない。お焚き上げに持っていくと混んでいるから」(45歳/主婦)
片付けの手間を考えた回答や昔ながらの処分法なども。
いかがでしたか? 伝統的な処分法もあれば時代を反映した回答も多く見られました。なんにせよ、出したままにはせずにきちんと片付けをすれば、清々しい新年のスタートをきることができそうですね。