“つぶ”が生む、癒しと集中のぬりえ体験
“つぶ”が生む、癒しと集中のぬりえ体験一見シンプル。でも、ぬればぬるほどハマっていく。それが、14歳のアーティスト・Conocaさんが生み出した「つぶつぶアート」です。曼荼羅アートに着想を得たこの手法は、小さな“つぶ”をひとつひとつ丁寧に描き重ねることで、絵全体が少しずつ形になっていくというもの。驚くほど細やかで、だけどぬること自体はとてもやさしい。そんな絶妙なバランスが、「気づけば夢中になっていた」と多くの人を魅了しています。

「動物の“目”を描いたとき、こちらを見つめ返してくるような感覚があって、それがとても楽しくて」そう話すConocaさん。最初はパステルや水彩も試したものの、細部まで描き込みたいという想いが強く、やがて色鉛筆にたどり着いたそう。そして無数の“つぶ”を重ねて描く独自のスタイルが誕生します。
描き続けるうちに、好きな動物たちの多くが絶滅危惧種だと知ったConocaさん。「だからこそ、絵の中ではキラキラと生きていてほしい。誰かが“かわいい”と思ってくれたら、その動物はそこに“存在している”ことになる気がするんです」と語ります。

14歳のアーティスト・Conocaさんって?
14歳のアーティスト・Conocaさんって?東京生まれの14歳。Conocaさんは、7歳で本格的に絵を描き始め、9歳のときに独自の技法「つぶつぶアート」を確立した若きアーティストです。
10歳で初めての個展を開催。ワークショップには記録的な参加者が集まり、大きな話題を呼びました。


その後も、国内外で展示を重ね、テレビ番組やWebメディア、雑誌などでもたびたび取り上げられるなど、多方面から注目を集めています。特に、絶滅危惧種の動物たちを色彩豊かに描いた作品は、社会的なメッセージも込められており、トルコ大使館に作品が寄贈されるなどグローバルな広がりも。
「つぶつぶアートぬりえ」が発売中!
「つぶつぶアートぬりえ」が発売中!
そんなConocaさんの「つぶつぶアート」を、自分の手で体験できるぬりえ本が発売中。
「自分が楽しんで描けば、その楽しさは見る人にも伝わる。好きな色を選んで、“これいいな”と思えた瞬間があれば、それがいちばんの“楽しい”だと思います」、Conocaさんがそう語るように、このぬりえ本には「自由に、楽しく、ぬってほしい」という想いが込められています。
本書には、Conocaさんがセレクトした21種類の動物が登場します。レッサーパンダやワオキツネザル、オオヤマネコといった絶滅危惧種から、ゾウ、ウサギ、キリンといった身近な動物まで、ページをめくるたびに色とりどりの命に出会えます。

本書最大の魅力は、“小さなつぶ”を少しずつぬり重ねていくことで得られる没入感。手を動かすうちに自然と集中力が高まり、気づけば雑念が消え、心が整っていく——まるで瞑想のような穏やかな時間が流れます。子どもはもちろん、ストレスの軽減やリラックス効果はもちろん、細部を意識して塗ることで脳の活性化にもつながるため、“オトナの脳トレ”としても注目されています。
本書には、ぬる時間をより心地よく、夢中になれるような工夫も随所に散りばめられています。
色の選び方やグラデーションのつけ方など、初心者にもわかりやすい丁寧なガイドがついているので、「きれいにぬれるかな……」という不安がある人でも安心してスタートできます。
また、スマホからアクセスできる解説動画も用意されており、手元の動きを見ながら、親子で一緒にチャレンジできるのもうれしいポイント。ぬり終えた作品は切り取って飾れる仕様になっていて、達成感とともに、お部屋に自分だけのアートを添えることもできます。
『つぶつぶアートぬりえ』は、誰にとっても優しく寄り添ってくれる一冊。親子で笑い合う時間、ひとりで心を整える時間、小さな色のつぶがつむぐ、色とりどりの世界を、ぜひ体験してみてください。
Conoca
2011年東京生まれのアーティスト。9歳で独自の技法「つぶつぶアート」を確立し、10歳で初個展を開催。作品はほぼ完売し、ワークショップには過去最多の参加があるなど大きな注目を集めた。絶滅危惧種などを描いた作品は、テレビ取材やWebメディアでも話題となり、現在は国内外で活動の幅を広げている。
公式サイト
文/皆川彩乃 撮影/黒石あみ