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「貼付」の読み方は「はっぷ」?「ちょうふ」?ああ恥ずかしいカン違い、気まずい空気がマックスに「ママトモ同志 #65」

コミック連載『ママトモ同志』第65話!

自分では当たり前と思っていた言葉の読み方が、実は違っていたということありませんか? 「月極」を「げっきょく」、「琴線」を「ことせん」だと思っていたとか、わりとよくある事柄です。でも、その場に居合わせていると何ともモヤモヤとした空気が醸し出されてしまうんですよね。やんわり正しい読みをお伝えしたほうがいいのか、そのままスルーして一生恥を背負わせるのか。何が「優しさ」なのか、そこが問題です。

いるよね~「ふいんき」って言う人

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ビジネスシーンではあかん……

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山田シャルロッテです。

言い間違いや言葉のカン違いって、よくありますよね。

自分が長年カン違いしたまま使い続けていたことを、何かのきっかけでわかったりすると、すっごく恥ずかしいですよね。だから、誰かが同じように間違えているのを発見した場合も、指摘後の相手のいたたまれなさを想像すると、「その言葉、間違ってる」と突する気持ちは、なかなか起きません。そういう「お互いの気遣い」によって長年放置されたカン違いは、年齢が高くなればなるほど、より指摘されにくくなり、「長年まちがいっぱなし」となりがちです。

筆者は先日、中学生の我が子に「古参(こさん)」を「コザン」と言い続けていた間違いを指摘され、とっても恥ずかしくなりました。恥ずかしさのあまり逆ギレし「アンタだって保育園の頃『スパゲティ』を『すぱべっき』って言っていた!」と、大変大人げない言い返し方をして、ため息をつかれ、恥の上塗りになってしまいました。……このように「自分より目下だと思っている相手からカン違いを指摘される」というパターンは、言われた側が必要以上にブチギレてしまう、という危うさもはらんでいます。

ですので、こうした間違いを指摘する場合は「仲の良い間柄+他に人がいない時にそっと行う」か、マンガの2本目のように「社会的に修正等が必要なシーンに限る」のが得策だと思います。とても限定的な状況になるので、筆者がひとさまのカン違いを最後に指摘したのは8年前、「博学な友達が、『HIPHOP』を『ヒップポップ』と言い間違えて連呼した」ときでした。今思い出しても、長いセリフを言いました。

「あのさ、あのさ、○○ちゃんみたいな頭のいい、知識の広い人が言い間違いしてると、可愛すぎるから放置したい気持ちでいっぱいなんだけど、私もカン違いよくするから一度言い始めちゃうと直りにくいのすっごくわかるんだけど、あの……たぶん『ヒップホップ』だよ」

めちゃくちゃ気を使って長々前置きをし、最後の肝心の部分は消え入りそうな声で言ったのですが、それでも相手は一瞬真顔になり、「あ!」って恥ずかしい顔をして、それから「あ、あ、そうか。ありがとう!」と言い、話題を変えました。……やっぱり、仲良しでも「その時はしばらく気まずい」になる、という点で危険ですね。

言い間違い、言葉のカン違い、気をつけましょう……

山田シャルロッテ
山田シャルロッテ

ライター&イラストレーター・漫画家。1児を高齢出産後、都内で子育て中。
仕事をしながら子どものお稽古事やスポーツ活動の委員、PTA活動などもけっこう参加するので、ママ友多数。

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