朝起きるときに目覚ましツールは何を使っていますか?
nullまず、朝の起床にどんなツールを使用しているのか尋ねたところ、結果は以下のように。
「目覚まし時計のみ」・・・81票(19.1%)
「スマホのアラームのみ」・・・246票(58.2%)
「目覚まし時計とスマホのアラームの併用」・・・22票(5.2%)
「その他」・・・74票(17.5%)
最も多かったのは「スマホのアラームのみ」で約6割。他方で、「目覚まし時計のみ」も2割近く……となかなか健闘しています。「目覚まし時計とスマホの併用」派とあわせて、およそ4人に1人がまだ目覚まし時計を頼っているという実態が明らかになりました。
なぜスマホだけではダメなのか?
null続いて「目覚まし時計のみ」「目覚まし時計とスマホを併用」と回答した人たちに、スマホだけじゃダメな理由を尋ねてみると、以下のような傾向が……。
1: 目覚まし時計のほうが起きやすいから

「音が大きい目覚まし時計を持っていて、いつもそれを使う。音が大きいほうがすぐ起きれるのでいい」(69歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「目覚まし時計のアラーム音が一番びっくりするから」(40歳女性/会社経営・役員)
「時間をすぐに見ることができるため」(66歳男性/その他)
「目覚まし時計のほうが止める動作がより必要で、起きざるを得ないから」(55歳男性/公務員)
目覚まし時計のメリットとしてまず多かったのは、やはり“目覚まし”に特化したアイテムであるがゆえに、その効果が高いこと。
スマホの場合、機種や設定にもよりますが、アラーム音がやや迫力に欠け、しかも寝ぼけながら画面に軽くタッチするだけでストップできることもあり、うっかり二度寝してしまいがち。その点、目覚まし時計はけたたましく鳴り響く音量と一目で現在時刻がわかる文字盤、さらに確実に止める必要がある操作性とが相まって眠気を吹き飛ばしてくれます。
2:スマホの電源を切っているから、スマホを寝室に置かないから

「寝ている時はスマホの電源を切っているから。深夜に迷惑電話がかかってくるのが嫌だから。」(62歳男性/営業・販売)
「寝室にスマホを置かない主義だから」(47歳男性/コンピューター関連技術職)
良質な睡眠を得るために、就寝前にスマホの電源を切ったり、そもそもスマホを寝室に持ち込まないようにしたりする人もいました。たしかに、スマホのアラーム機能は便利ではあるけれど、枕元に置いているとついついベッドでスマホをだらだら使用してしまいがち。就寝前にデジタルデトックスしたいなら、目覚ましはシンプルな時計を頼るのが得策かもしれませんね。
3:スマホは充電切れなど不具合のおそれがあるから

「スマホは、バッテリーが少ないから」(34歳女性/総務・人事・事務)
「スマホの充電切れで、遅刻したことがあるから」 (50歳女性/総務・人事・事務)
「以前スマホのアラームを止めたつもりが、間違えて電話をかけていたことがあった。それから使わなくなりました」(43歳男性/その他)
スマホでアラームを設定したはずなのに、そのスマホが充電切れで人間と一緒に「おやすみ」モードに入ってしまっていた……なんて目も当てられません。
もちろん、目覚まし時計も電池切れのおそれがないわけではありませんが、電池の寿命が近づくと、針がおかしな動きをしたりデジタル表示がかすれたりして「あ、そろそろ電池交換の時期だな」とわかることが多く、予期せぬトラブルのリスクはスマホのアラームより低いといえるでしょう。
4:使い慣れているから、愛着があるから

「目覚まし時計だけで何とかなるので」(57歳男性/その他)
「特に理由はないが目覚まし時計は安心感がある」(60歳男性/総務・人事・事務)
「昔ながらの目覚まし時計が落ち着いて好きだから」(65歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「プレゼントでもらったものだから使っている」(52歳男性/営業・販売)
特に理由はないけれど、目覚まし時計のほうが使い慣れているから……との声もありました。昔から目覚まし時計で起きるのが習慣で、それで特に不都合が生じていないのであれば、わざわざスマホに頼る実益は乏しいかもしれませんね。
5:複数のツールを併用したいから

「スマホの前段階で目覚まし時計をかけています」(50歳男性/その他)
「耳栓をして寝ていてスマホだけでは心配だから」(55歳男性/その他)
「どちらか一方に不具合があった時の保険」(36歳女性/その他)
「いろいろな音のほうが目が覚めやすい気がするから」(51歳女性/その他)
今回、少数派だった「目覚まし時計とスマホの併用」派からは、目覚ましアイテムをダブルで用いることでより確実に起床できるとの声が寄せられました。たしかに、目覚めが悪い人、絶対に寝坊したくない日などは枕元にスマホと目覚まし時計の両方をセッティングしておくのが安心かもしれません。
目覚ましの手段はスマホのアラームが多数派ですが、こうして見ると敢えて昔ながらの目覚まし時計を使う理由も納得ですよね。朝、なかなかスッキリ目覚められないという人はご参考にしてみてはいかがでしょうか。

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。