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小中高と卒業アルバム全部持ってる?「当然手元にある」人が4割の一方、「全捨て・ちょい残し」派も

幼稚園や保育園、小学校、中学校、高校、大学。卒業するタイミングで、たいがいは記念の卒業アルバムが制作されます。でも卒業してからはあまり開く機会がなく、しまいっぱなしになっているという人も多いかもしれません。時間が経過していることもあって、どのような扱いになっているのか気になるところです。

そこで『kufura』では、20〜60代の男女356人に、現在の卒業アルバムの状況についてお聞きしました。なんとなく取っておくものだと思っていましたが、結構思い切りよく処分している人も多いようで……?

卒業アルバム、今はどうなっている?

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「全捨て」が17%!「全て手元にある」人も約4割

これまでもらった自身の卒業アルバムが現在どのような状況になっているのかは、以下のような結果になりました。

全て処分したので持っていない・・・61人(17.1%)

高校や大学など1〜2冊残して、あとは処分した・・・34人(9.6%)

全て手元にある・・・139人(39.0%)

実家や倉庫などに置いてあるので、今は手元にない・・・122人(34.3%)

実家を出た際に一緒に持ってきた人もいれば、実家に置いてある人もいて、扱い方は人それぞれ。実家に置きっぱなしという人は、すべてそろっているかどうかもちょっと怪しいかも?

またこれまでの卒業アルバムのうち一部だけを持っているなど、冊数を減らした人もいます。全部処分した人、減らした人を合わせて3割弱いるというのは意外と多いと感じましたが、いかがですか?

では、それぞれの人がアルバムについてどう考えているかなどを聞いていきましょう。

さっぱり!「全て処分した」した人の意見

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まずは「全て処分した」という人たちの理由から紹介していきましょう。

写真を見るきっかけや機会がない

「見返さないので引越しの時に処分した」(33歳女性/弁護士)

「卒業アルバムを見返すこともほとんどなく、持ち続ける意味をあまり感じなかったためです。思い出は心の中に残っていれば十分だと思ったことや、保管スペースの問題もあって手放しました。また、今後見返すことはほとんどないと思ったのも理由のひとつです」(33歳女性/その他)

置いてあっても見ることはないので処分しました」(53歳女性/学生・フリーター)

卒業アルバムを開くタイミングは、単に昔を懐かしんだり、同窓会に備えて当時のクラスメイトを調べたりと人それぞれ。でも、そもそもそのような機会がないために、卒業アルバムが開かれることがないまま時間だけが経過することもあります。

一定の期間が過ぎた後で、今後も見ることはないと思うと処分した方がよいと考えてしまうのも納得です。

いい思い出がない、過去を思い出したくない

過去の自分は黒歴史なので見たくない」(57歳女性/コンピューター関連技術職)

学生時代は嫌な思い出が多く、残しておいても見ないし邪魔なだけだから処分した」(49歳女性/営業・販売)

もう当時のクラスメイトとは会わない」(49歳男性/営業・販売)

関係がなくなり今後も会うつもりがないから」(38歳男性/総務・人事・事務)

学生時代にあまりいい思い出がない、むしろ思い出したくないと思うならば、卒業アルバムは処分したいと思うものですね。手元にあると、チラッと視界に入っただけで当時を思い出してしまいます。

また当時のクラスメイトなどにずっと会っていないし、今後も会うことがないと思うならば、連絡先などが記載されている卒業アルバムは不要なのでしょう。過去と決別した人も多く、卒業アルバムの処分が区切りの1つになるのかもしれません。

スペースがない、断捨離の対象になった

「引っ越しと断捨離で処分した」(57歳女性/その他)

「終活として。残っていても後で処分に困ると思うため」(57歳女性/その他)

「置いておくスペースが無いので処分、特に困ったことはない」(35歳男性/その他)

「取っておいても意味がないので断捨離」(53歳女性/総務・人事・事務)

幼稚園小中高大、と揃った場合なかなかにスペースを圧迫するアルバム。「単純に邪魔だから」「引っ越しの時に処分した」などの意見が多くありました。思い入れが特になければ、ただの場所ふさぎですもんね。

一部を残して処分、知らない間に失くなっていることも

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一部を残してほかは処分した人たちの場合。思い入れのある時期の卒業アルバムだけを残すことになりそうですが、処分が自分の意思ではないケースもあるようですね。

楽しい時期のものだけ残しておけばいい

楽しかった時期のアルバムは懐かしく振り返ることもあるが、そうでないものは処分した」(35歳女性/その他)

見たいときがあるので残しているものがあるが、見ないものはもういいかなと思ったから」(27歳男性/その他)

保管しておきたい思い出だけ残している。後は処分した方が管理が楽」(44歳女性/主婦)

一部の卒業アルバムを残すとしたら、楽しい思い出のある時期のものだけ。そのような時期は振り返ることもあるので、手元にあった方がよいのでしょう。

一方で特に思い出がないような時期のものは、見返す機会もないために処分の対象になっているようです。

いつの間にかなくなっていた

実家に置きっぱなしにしているあいだにいつの間にかなくなっていた」(67歳男性/その他)

実家に置いてきた私物はほとんど処分されてしまったので残っていないと思う」(69歳女性/その他)

「引っ越し、仮住まいで家族が一時ばらばらに住んでいた際、誤って処分してしまいました。少しだけ残っている」(53歳男性/会社経営・役員)

「引越しに次ぐ引越しの結果、自然と減っていった。大学の時のやつは、学位記、卒業論文(研究)等と一緒に大切にしまってあります」(53歳男性/その他)

結婚や引っ越しのために実家を出るタイミングで、卒業アルバムを実家に置いてくることもあります。そのままにしておくと、実家の親御さんなどが不要なものとして処分してしまうことも。実家も保管スペースの問題があるでしょうから、仕方ないのかもしれません。

それほど思い入れがないアルバムについては「いつの間にか減っていってた……」となってしまうこともあるようです。

とりあえず実家に…

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卒業アルバムを実家や倉庫などに置いているケースも。現在の住宅事情を反映した理由もあるようです。

スペースもないし、何となく…

置き場所がなく、実家に置いてあるが見る機会がない」(34歳女性/総務・人事・事務)

見返すことはないが、とりあえず実家に置いている」(49歳女性/総務・人事・事務)

「なんとなくそのまま」(38歳男性/その他)

「重さがあって邪魔なので実家においてあって気が向いたときに見ることが数年に一度ぐらいある」(44歳女性/主婦)

「年を取ったら見返すことがありそうだから置かせてもらっている」(55歳男性/その他)

今住んでいる家では、卒業アルバムを保管しておくスペースの確保が難しい場合もあるようです。卒業アルバムは一般的な書籍などよりもサイズが大きいですから、本棚に入らないこともあります。特別にスペースを確保するのも大変なので、空間に余裕のある実家で保管している人も少なくありません。

別に見ないけど何となく置きっぱなし、という意見も多かったです。

なんだか捨てにくい

必要ではないけれど、捨てにくい」(42歳女性/主婦)

特に見ることはないですが、捨てるに捨てられないからです」(43歳男性/学生・フリーター)

「黒歴史で見返したくもないけど、母に捨てるなと言われたので、しまってある」(31歳女性/学生・フリーター)

「見ることもないので要らないが捨てるのも忍びないから実家に放置といった感じでしょうか」(42歳男性/その他)

卒業アルバムにはたくさんの人の写真が掲載されています。それを捨てるのはなんだか気が引ける……。そんな思いもあるようですね。捨てられずにいるので「とりあえず」という感覚で実家に置いておく人が多数。

手元で保管している人は?なるほどの理由も

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現在住んでいる家で保管している人にも、いろいろな理由があるようです。「捨てられない」の捉え方もさまざまになりそう。

楽しい思い出のあるものだから

アルバムなどが好きで持っておきたいから」(20歳女性/営業・販売)

見返すことはほとんどないけれど、思い出として取っておきたいから」(30歳女性/その他)

大事な思い出だから」(34歳男性/その他)

あまり見ていないけど学生時代の思い出の品なので大切に保管している」(44歳女性/その他)

卒業アルバムは、当時を振り返ったり楽しい出来事を思い出したりするきっかけになるものです。今とは違う自分や友達が写っているのですから、大切な思い出として保管したくなるとの意見もあります。

実際に見る機会は少ないのでしょうが、ふと見たくなったらいつでも見られるのが、手元にあるメリットですね。

個人情報が掲載されていて捨てづらい

処分するにも個人情報なので面倒臭い」(38歳男性/その他)

住所等個人情報が記載されているから」(64歳男性/総務・人事・事務)

厚みがあるので、捨てづらい。当時は個人情報が載っているから」(46歳女性/その他)

処分したいが処分方法がわからないのでそのまま」(41歳女性/主婦)

年代によっては、卒業アルバムに住所や電話番号などが記載されている場合もあります。そのため処分に困るという意見も。そのまま捨てて、もし情報が漏れたら迷惑をかけることになってしまいますね。処分の仕方がわからないから、手元に置いている人も意外と多いのかもしれません。

 

卒業アルバムは過去を振り返るときに見る、大切な思い出の品。一方で見る機会が少ないために、処分に踏み切る人も少なくありません。必要なものだけ残して、あとは潔く処分するのも手。その際には個人情報の扱いに注意したいですね。

川崎さちえ
川崎さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。

2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。

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