有人派、セルフ派は半々!
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まず、「スーパーのレジは“有人”と“セルフ”どちらを使うことが多いですか?」という質問を投げかけたところ、
- 有人(店員さんがいるレジ)……208人
- セルフレジ……204人
と、ほぼ半数に割れる結果になりました。セルフレジの浸透がうかがえるものの、まだまだ有人レジを利用したいと思う人も多いよう。そこで、それぞれ利用したいと思う理由についても聞いてみたところ、どちらにも納得の理由がありました。
有人レジは「店員さんに任せられて安心」「楽でスムーズ」
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有人レジ派の利用理由は、主に二つに分かれました。
間違えないという圧倒的安心感!
「店員さんがいる方が安心だから」(35歳/女性/総務・人事・事務)
「安定感があり信頼できる」(48歳/男性/営業・販売)
「セルフでは万引きを疑われる」(64歳/男性/営業・販売)
「確実だし、トラブル回避になる」(54歳/女性/主婦)
店員さんのレジ打ちの方が間違いがなく安心、という人が大多数! なかには万引きを疑われることがないといった理由も。確かに、セルフの場合バーコードを通し忘れるのが怖いということはありますよね。筆者もセルフレジでは何度かカートの下に置いたティッシュペーパーの会計を忘れそうになり、お金を払う直前に慌ててレジ操作を戻したことがあります……!
効率的で楽だし結果的にスムーズ
「商品を個別に袋に入れてくれるため」(47歳/女性/営業・販売)
「お金を払うだけで良いので楽だから」(55歳/男性/総務・人事・事務)
「商品が多いときは店員さんのほうが効率よくやってくれるから」(43歳/女性/主婦)
もう一つの大きな理由は、店員さんの方がバーコードを通してくれる間に支払いの準備ができて楽で効率的、結果的にそのほうがスムーズに会計まで済ませられるという声。週に一度のまとめ買いで購入数が多い時は有人レジの方がいいという人もいました。

セルフレジの操作がわからない…
「機械を自分で操作するというだけで、ジタバタしてしまう」(57歳/女性/その他)
「セルフレジは、スキャンができなかったらどうしよう等慣れていないので不安が大きいから」(41歳/女性/主婦)
「セルフレジの使い方がよくわからない」(68歳/男性/その他)
次いで多かったのが、セルフレジの操作に慣れておらずスムーズに会計できるか不安というもの。モタモタしている間に後ろに列ができると、さらに焦ってしまうという人もいました。スーパーのポイントカードや商品券を使用したいと思うとセルフレジの操作が複雑化するので有人レジを選ぶ人が多いようです。
セルフでやってもお得感がない
「サービス業なんだから店員がやってくれるのが当たり前だと思う。セルフでやってると情けなく感じる」(67歳/男性/デザイン関係)
「レジ打ちをするのに、店員だと時給が発生するが、客には何の恩恵もないのは理不尽」(67歳/男性/その他)
「自分でレジ操作をしなければならないのに払う金額が同じなのは納得がいかないから」(47歳/男性/その他)
また、少数派ですが、セルフレジで自分でバーコードを通して会計までおこなったとしても割引きなどのサービスがないことに納得がいかないという声もありました。セルフレジ導入には人件費削減のほか人手不足解消や感染症対策、利便性向上など複合的な理由が挙げられると思いますが、セルフレジによって今まで受けられていたサービスが受けられなくなる、という利便性の退歩を感じる人もいるというのは、今でも有人レジを設けているスーパーが多い理由の一つなのかもしれません。
そのほか、
「店員さんとのコミュニケーションも楽しいから」(50歳/女性/主婦)
「単純に店員さんの手際を見るのが好きだから」(42歳/女性/主婦)
という声も。ベテラン店員さんの手際の良さは、確かに見ていてうっとりしてしまうことがありますよね。バーコードを通す商品の順番やカゴへの入れ方など、参考にしようとついジッと見てしまいます(笑)。
セルフレジは「気を使わない」「並ばず早く済む」
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自分のペースで会計でき店員と話さないので気楽
「自分のペース、入れ方でレジに通すことができるから」(27歳/女性/コンピューター関連以外の技術職)
「店員さんに話しかけられるのは負担に感じるから」(38歳/女性/主婦)
「大体はセルフレジの方が空いているから。人と話さなくて気楽でいいこともあります」(64歳/男性/その他)
「慣れたら楽だから。値引き物が多い時は店員に見られるのが恥ずかしいから。支払いも細かい1円玉とか小銭をたくさん使えるから」(61歳/男性/営業・販売)
セルフレジ派も大きな理由は二つ。そのうちの一つは自分だけで作業が完結する気楽さです。レジを通す商品の順番やペースも自分で加減でき、支払いも自分のペースでできるため気を使う必要がないという利点が大きいよう。値引きされた商品が多い時は恥ずかしいからセルフレジ一択!という人もいましたが、フードロス削減に貢献していると思えば恥ずかしく思う必要はないと思うのは筆者だけでしょうか。

回転が早く時短に
「慣れればセルフレジのほうが確実に早く、並ぶ時間も短い」(67歳/男性/総務・人事・事務)
「セルフレジのほうが有人レジより数が多く、待たなくてすむから」(53歳/女性/主婦)
「自分でやった方が早いしセルフレジのほうが空いている」(32歳/女性/総務・人事・事務)
「有人よりすぐに終わる、同時に袋詰めできる、態度の悪い定員に当たるリスクが少ない、お箸などを手に入れやすい」(34歳/男性/研究・開発)
もう一つ多数を占めたのが、セルフレジの方が空いていたり並んでも回転が早く、支払いまでの作業も早く済ませられるという声。「一度やってしまえばセルフレジが早い」という意見も多くありました。スマホやカード決済に慣れている人にとっては、セルフレジの方が早く済ませられることが多いよう。また、購入商品の数が少ない場合はセルフレジ、多い場合は有人レジと使い分けている人も。
そのほかセルフレジ派の理由に挙げられたのが
「店舗の経営効率のアップに協力したいと思うからです」(55歳/男性/その他)
「自分で出来ることは全て自分でこなしたい。楽しいから」(31歳/女性/その他)
といった声。値上げに賃上げの波が押し寄せ、一方で人手不足にも対応しなければならないと思うと、スーパーの負担は相当なものと想像できます。セルフレジを楽しく利用できるなら、それはwin-winといえそうですね。
今回のアンケートでは有人レジ派、セルフレジ派が拮抗する結果となりました。それぞれにもっともな理由がありましたが、共通しているのが効率を重視している人が多いというのが印象的です。今後のお買いものの時、どちらのレジに並ぼうかな?と思ったら、参考にしてみてはいかがでしょうか。