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4割以上が「何もしない」、最も購入されているのは「鏡餅」…令和のお正月飾り事情を聞きました

新年を迎えるにあたっては、玄関や家の中に飾り物をすることも多いですよね。昔ながらの伝統的なお正月飾りは、家族の行事のひとつとして楽しみにしている家庭も多いかもしれません。

『kufura』が20代以上の男女477人に行った「お正月飾りについてのアンケート」から、みなさん、どのようなものを飾っているのか、または飾っていないのかを紹介していきます。その理由にもそれぞれ納得感がありました。

何もしない人が最多、飾るとしたら「鏡餅」

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お正月の飾りとして自宅で飾るものを聞いたところ、以下のような結果となりました(複数回答可)。

鏡餅・・・116人

しめ縄・・・32人

門松・・・4人

飾り物はしない・・・215人

飾るものの中で最も多かったのは「鏡餅」です。しめ縄や門松は家の外に飾りますが、鏡餅は家の中で飾るもの。自分の生活の中でお正月気分を味わうには最も手軽なのかもしれません。

そして、それよりもっと多いのが「飾り物をしない」と回答した人たちで、約45%となりました。ここでは4つのパターンで、お正月飾りへの意識や変化の様子、その理由を見ていきます。

パターン1:変わらず毎年飾っている

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妻が毎年飾っているから」(45歳男性/営業・販売)

毎年の恒例行事だから」(45歳男性/総務・人事・事務)

「季節の飾り付けが大好きなので毎年やっています」(52歳女性/主婦)

「鏡餅だけは毎年購入している」(36歳男性/その他)

「お正月気分をきちんと味わいたいなと、最低限で鏡餅としめ縄は飾っています」(48歳男性/コンピューター関連技術職)

「何となく雰囲気で鏡餅を飾るだけで変化は何もない」(42歳男性/その他)

「パワーをもらうために飾るようにしてます」(41歳女性/主婦)

毎年のことだからと、お正月飾りを自然と続けているパターン。自分ではやっていなくても、家族が飾りの準備をしてくれているという人も。

あまり変化はない。場所をとらないように最小限の鏡餅だけにしている」(40歳男性/金融関係)

物価高騰のため、規模を縮小した」(47歳女性/その他)

「子どもが社会人になってからは、最小限になりました。でも、しめ縄だけはします。なんとなく、福を迎え入れたい気持ちで」(55歳女性/主婦)

「昭和時代に比べると正月の飾りものは年々減っているが、最低限、玄関、神棚、トイレ、各部屋には飾る」(52歳男性/その他)

飾りつけはするものの、飾るものの数を減らしたり、サイズが小さくなったという人も。その理由として、昨今の物価高、夫婦2人の生活になるなど家族構成の変化も影響を与えているようです。また、

「お餅つきを家でしていた頃は鏡餅も作ったけれど、今は市販のものを飾る」(62歳女性/主婦)

「鏡餅」は同じでも、昔は手作りだったのに……という人もいました。

パターン2:以前から飾っていない

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昔から飾る習慣がなかったので変化がない」(36歳男性/学生・フリーター)

飾りを置くところがないので、何も飾っていません」(77歳男性/その他)

「実家にいた時から飾る習慣が無いため変わらない」(28歳女性/コンピューター関連技術職)

「一人暮らしで、働き詰めなので飾る時間がない」(30歳女性/コンピューター関連技術職)

「継続して飾っていない。あまり意味がないと思うから」(34歳女性/総務・人事・事務)

次に、以前から飾っていないという人。理由としては、子どものころからそのような習慣がなかった、飾るスペースがない、時間がない、などさまざま。もともとそれほど興味がない人は、さらっとスルーしているようです。

パターン3:飾らなくなった

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回答の中で最も多かったのがこちらのタイプ。

飾るだけなのでもったいないと思い買わなくなった」(35歳男性/コンピューター関連以外の技術職)

節約のために飾らなくなった」(60歳男性/その他)

「以前は地元の職人が製造販売していた飾りを購入していましたが、その職人がいなくなってからは利用しなくなりました」(48歳男性/営業・販売)

「あまり正月を意識しなくなった」(49歳女性/総務・人事・事務)

「実家にいるときは親がきちんとやっていたが、一人暮らしになってからはしていない」(28歳男性/その他)

「昔はしめ飾りを買っていたが、マンションに住むようになってから買わなくなった」(64歳男性/その他)

「引っ越しをしてから、なんとなく飾らなくなってしまった」(39歳女性/主婦)

「周囲も飾らなくなったので自然と飾らなくなりました」(55歳男性/その他)

小学生の頃までは親が門松や鏡餅、車にも飾り物をしていましたが、現在は全くしなくなりました。そんな時代になったんだと思います」(50歳男性/その他)

「子どもが喜んでいた年齢まではやっていたけど、彼らが大人になってからはやらなくなった」(56歳女性/主婦)

以前はしていた、または実家ではしていたけれど、現在はお正月飾りをしなくなったという人たち。

その理由にもいくつか種類があり、飾り物の価格が上がっていることや、お正月は他にもお金を使う機会が多いこともあり節約意識から飾らなくなる、実家を出て以来飾っていない、ご近所さんも飾っていないからなんとなく、一人暮らしなので飾る必要がないと感じるなどさまざまのようです。

パターン4:飾るようになった

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自分の家を持ってから行事を意識して飾るようになった」(49歳女性/主婦)

結婚して家族ができてから飾りをするようになった」(52歳男性/その他)

正月用の置物などを室内に飾る事が増えました」(40歳女性/その他)

「毎年友人が干支の飾り物送ってくれるので、玄関に飾るようになった」(68歳女性/その他)

「昔は全然興味なかったけど、年を取るにつれて和の習慣に興味を持ち始めたから」(43歳女性/主婦)

「夫と子供の3人暮らしの時は飾らなかったが、母親と同居してからは飾っている」(44歳女性/総務・人事・事務)

季節に合わせた飾りを取り入れるのが好きならば、お正月飾りも欠かすことができないでしょう。鏡餅などの定番のものだけでなく、干支の置物などお正月飾りにも種類がたくさんあるので、選ぶのも楽しいものです。

生活環境が変わることで、お正月飾りをするようになったという意見も寄せられました。自分の家を持ったり、結婚をしたり、子どもが生まれたりすると、心境の変化も加わって行事に積極的になるのかもしれません。気持ちを新たにして新年を迎えるという気持ちもあるのではないでしょうか。

「年々お正月感がなくなっているので、飾ると少しお正月な雰囲気がしてやっている」(47歳女性/学生・フリーター)

昭和の時代くらいまでは、街全体でお正月を迎える雰囲気が強かったですが、現代では単なる年末年始の休日になりつつあると感じる人も多いでしょう。それにより、飾り物もやめてしまう人、あえてお正月を強調しようと飾り物をする人、いろいろな反応があるようです。

気持ちよく新年を迎える方法は人それぞれですから、なんとなく飾っている、なんとなく飾っていない、という人は、自分や家族に合った方法を探してみてもよいかもしれませんね。

川崎さちえ
川崎さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。

2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。

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