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マンション購入者に聞く「次また買うとしたら新築or中古?」良さ・後悔、経験者の生の声を参考に!

一生に何度も経験することのないマンションの購入。実際に居住し始めてから「やっぱりチェンジ!」というわけにはいかないので物件選びは慎重に慎重を期したいところですよね。

そこで、今回のテーマは“マンションを買うなら新築or中古どっち?”。実際にマンション購入経験のある人を対象に、新築と中古それぞれのメリット、デメリットについて尋ねました。

新築or中古?マンション購入経験のある人の割合は…

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まず、男女500人を対象にマンション購入歴を尋ねたところ、以下のようなデータが得られました。

「新築マンションを購入したことがある」・・・81票(16.2%)

「中古マンションを購入したことがある」・・・36票(7.2%)

「どちらも購入したことがある」・・・11票(2.2%)

「マンションを購入したことはない」・・・372票(74.4%)

今回のアンケートでは、マンション購入経験があるのはおよそ4人に1人。“新築or中古?”という切り口では、新築派が優勢ですが、ごく少数ながら「両方購入したことがある」という人もいました。

次にマンションを買うなら新築or中古どっち?

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前問で「マンションを購入したことがある」と回答した128人を対象に、もしも次に買うなら新築と中古のどちらが良いのか尋ねました。

新築マンション購入者(81人)+中古マンション購入者(36人)+「両方購入経験者(11人)

「新築がよいです」・・・96票(75.0%)

「中古がよいです」・・・32票(25.0%)

新築マンション購入者(81人)

「新築がよいです」・・・73票(90.1%)

「中古がよいです」・・・8票(9.9%)

中古マンション購入者(36人)

「新築がよいです」・・・15票(41.7%)

「中古がよいです」・・・21票(58.3%)

両方購入経験者(11人)

「新築がよいです」・・・8票(72.7%)

「中古がよいです」・・・3票(27.3%)

今回の“新築or中古?”論争では、新築派が圧勝。特に、新築購入経験者では「次も新築でなきゃ!」という人が驚異の9割オーバーです。

一方、中古購入経験者では中古支持者がやや優勢であるものの、新築への乗り換え希望組も4割を占め、やはり新築人気の高さがうかがえます。

新築マンションの強みは?

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まっさらな状態で気持ちがいい!

「気分一新でスタートできそう」(60歳男性/その他)

「真新しいものが手に入るのは気持ちがいいよね。奥さんも喜んでいました」(66歳男性/その他)

「きれいな状態なので大事に使いたくなる」(45歳女性/その他)

「中古マンションしか知らないので、新築のすがすがしい気分も味わいたい」(67歳男性/その他)

新築マンションの購入を希望する理由としてまず多かったのは、「理屈抜きで新しいものは気持ちがいい!」との声。一生に何度とない買い物だからこそ、まっさらな状態のマイホームにこだわりたい……との気持ちがうかがえます。

最新の設備が付いている

「セキュリティがしっかりしていて、設備が最先端」(48歳男性/公務員)

「今は中古マンションに住んでいますが、設備が古い。専有部は自分で改善できますが共用部の古さは対処できず困っています。最新設備の新築マンションがうらやましいです」(64歳男性/コンピューター関連以外の技術職)

「新築マンションは外観、内装、間取りまで新しいスタイルを取り入れている」(68歳男性/その他)

新築マンションは、機能やデザインがその時点での最新鋭。多少、購入費用はかかっても、何かと便利かつスタイリッシュな空間に暮らしたいなら新築に軍配が上がるといえそうです。

実は、中古マンションのほうが費用がかかる?

「中古は設備等の手直しをする必要が多く、結局新築を買ったときより、お金がかかることがある。新築のほうが耐用年数が長い」(65歳男性/その他)

「中古マンションは価格は手頃だが、浴室、洗面所、トイレなど全面交換リフォームしないと他人が住んでいた残り香を消せない」(68歳男性/その他)

「設備が古いと交換しないといけなくなる。築20年ぐらいでかなりガタが来ます。キッチンや風呂場やトイレのパッキンが傷み、交換しないと水漏れを起こす」(61歳男性/営業・販売)

前項の“新築ならば設備が最新”の裏返しになりますが、中古マンションはリフォームやメンテナンスの必要があり、結局は費用も手間もかかってしまうとの声も。

また、修繕積立金が新築のほうが安いとのコメントもありました。

その他、新築マンションのメリットは?

「新築の場合、入居前の顔合わせ会が開催されて、怪しい隣人がいないか判断ができる」(65歳男性/その他)

「中古だと、昔から住んでいる人たちのルールがあって、うまく馴染めるか不安だから」(55歳男性/営業・販売)

「新築でないと、売却するのが難しい。もし万が一気に入らなければ売りやすいから」(45歳女性/デザイン関係)

ご近所付き合いも新築のほうが安心? この点に関しては、後ほどご紹介するように中古マンションのほうが情報を集めやすいという見方もできますので、ケース・バイ・ケースかもしれません。

中古マンションの強みは?

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安い!

「新築は高すぎて手が出ない」(60歳男性/その他)

「使用感は気になるものの、安さには勝てません」(59歳男性/その他)

「中古のほうが価格のわりに立地がいいところが多い」(49歳女性/総務・人事・事務)

「同じ価格で都心によりアクセスが良くなる」(67歳男性/その他)

中古マンションの強みといえば、新築よりもリーズナブルなこと。新築にこだわると予算の制約上、どうしても妥協せざるをえない点がいくつか出てきます。たとえば、同じ価格で“通勤に便利な中古”と“やや不便な新築”のどちらを選ぶかはかなり悩ましい問題ですよね。どうしても譲れない条件がある場合、中古のほうが理想に叶う物件が見つかりやすいかもしれません。

価格以外にはこんなメリットも?

「自分の好みの間取りや内装に改装しやすい中古のマンションが良い」(66歳男性/その他)

「今は中古のマンションに住んでいます。購入費用は抑えられたし、入居時にリビングや寝室などはリノベーションされていて、特に古さは気になりませんでした。その他の台所や浴室などは、数年してリノベーションしたのですが、自分好みにできてよかったです。次購入するときも中古を購入したいです」(65歳女性/その他)

「中古でも評判の良いマンションであれば新築よりメリットがある」(63歳男性/その他)

さきほど、新築派からは“中古はリフォームの必要がある”と難色を示す声がありましたが、逆に、自分好みに自宅をカスタマイズしたい人にとっては、それがメリットとなるようです。

その他、中古マンションのほうが口コミ評価などを集めて吟味すれば掘り出し物が見つかる期待感があるなど、どちらかというと“通”好みの印象を受けました。

 

一世一代のマンション購入は、何かと不安がつきもの。今回ご紹介した経験者の生の声もぜひ参考にしてみてくださいね。

中田綾美
中田綾美

成人までの人生を受験勉強にささげた結果、東京大学文学部卒業。その後なぜか弁護士になりたくて司法試験に挑戦するも、合格に至らないまま撤退。紆余曲折の末、2010年よりフリーライターの看板を掲げています。

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