モノが溢れて一苦労!「収納スペースがもっとあれば…」
nullマンション・アパート編では、特に目立ったのが収納に関する意見でした。
「玄関脇にシューズクローゼットを作りたい。靴以外にも家族分の傘や子どもの部活動の道具などでごった返している。ベビーカーも意外と場所を食っていて、物を避けて出入りしています」(50歳女性/主婦/マンション)
「収納スペースを増築することは叶わないが、せめて湿気がこもる木材の押し入れから開放的でモダンな洋風のクローゼットに改装したい」(43歳女性/主婦/マンション)
「一部屋を全てクローゼットにして服や靴、鞄を置く部屋にしたい」(52歳女性/総務・人事・事務/マンション)
生活を営んでいくうちに物が増え、収納スペースが足りないと感じている人が多数。一方で
「備え付けの収納棚を取り払って生活スペースにしたい。断捨離をして物を減らした今、使い道がなく無駄なデッドスペースになっている」(34歳女性/会社経営・役員/マンション)
のように、むしろ収納スペースを居住スペースに充てたいという人もいました。
隔たりのない広い一部屋が理想…「壁・段差をなくしたい」
null部屋の区切り方に関する意見も多く寄せられました。
「各部屋が狭いので、将来的には壁を取って一つの大きな部屋にしたい。物や家具を一部屋にまとめた方が過ごしやすいはず、と今になって後悔している」(47歳男性/研究・開発/マンション)
「2LDKの壁をぶち抜いて1LDKにしたい。その方が掃除がしやすく、夫婦の会話も増えると思うから」(47歳女性/主婦/マンション)
「定年後に向けて夫婦が一部屋で過ごせるように、リビングとダイニングを繋げるリフォームを考えた。しかし加入しているマンションの自治会への申請や、隣接する部屋の住人に騒音に関する申し入れをしなければならないことが分かり、現在は保留中」(57歳女性/企画・マーケティング/マンション)
「リビングと隣り合う部屋の境目にある段差をなくして大きなリビングにしたい。つまずくことも増え、地味なストレスです」(58歳男性/その他/マンション)
壁を取り払って一つの大きな部屋にしたいというコメントが数多くあったほか、部屋を隔てる段差がネックになっているケースもあるようです。なかには集合住宅ゆえの手続きの多さに、リフォームの実施に二の足を踏んでいる人も。
加えて、部屋を繋げると暖房効率が悪くなるという悩みが新たに生まれる可能性もあり、よく考えてから実行に移す必要がありそうです。
ライフステージの変化で気づく「必要だった部屋と設備」
null子どもの成長や義家族との同居といった生活環境の変化の中で生まれる、間取りへのニーズがあることも明らかになりました。
「子どもが大きくなってきたので個別の部屋を用意してあげたいが、使える部屋がなく申し訳なく思う」(42歳女性/主婦/マンション)
「義母の部屋を通らずにベランダに行けるようにしたい」(60歳男性/会社経営・役員/マンション)
「子育てが落ち着いた今、一人になれる部屋が欲しい」(31歳女性/主婦/アパート)
「思春期の子ども達が身だしなみを気にするようになり、トイレやお風呂、洗面所が大渋滞。もう一セット水回りがあればと日々思います」(51歳女性/主婦/マンション)
なかでも目立ったのが、子育ての中で出てくる住まいへのお悩み。思春期を迎えた子どもの部屋の確保や、洗面台などの共有スペースが足りないといった理由で間取りを変えたいと思う人が多い模様です。
一方、子育てが手離れしたタイミングで生活空間への改装を希望する人もいました。
畳の部屋のメリットとは…!?「和室がいらなかった」
null畳敷きの和室については、そもそもの必要性について疑問を抱く声も集まりました。
「和室を洋室フローリングに改装したい。洋室の方が使い勝手がいいと思うし、畳のお手入れが面倒」(53歳女性/その他/マンション)
「リビングが狭く感じるので、隣の和室と地続きにしたい。一部屋くらい和室があった方が落ち着くと思って入居を決めたが思い込みだった。よく考えたら和室は要らなかったと思う」(51歳男性/営業・販売/マンション)
「畳の上にカーペットを敷いて過ごしているので、和室の意味がなくなっている。畳だとフローリングよりも擦れたりしてダメージを受けやすそうなので、退去時の敷金の精算も不安」(29歳女性/その他/アパート)
これまでの「あればいいのに」という希望と打って変わって、和室に関しては「なくてもよかった」という人が多いよう。畳の目に詰まる埃のお掃除や日焼け対策など、意外とお手入れに手間がかかるのが和室。加えてふすまや障子があると、張り替えも一苦労ですよね。
その他「日当たり」や「防音」などの希望も!
null他には、こんな意見が寄せられました。
「日当たりをよくしたい」(50歳男性/企画・マーケティング/マンション)
「音響設備をしっかり整えて自分だけの空間を作りたい」(60歳女性/主婦/マンション)
「書斎の日当たりが悪く、寒くなりやすい間取りなので居心地がいまいち。せめて床暖房を導入したい」(45歳男性/金融関係/マンション)
「階下への防音対策としてリビングの床をクッションフロアにしたい」(44歳男性/総務・人事・事務/マンション)
日当たりや部屋の温度に関する悩みのほか、防音対策や音響設備の導入などで、よりのびのび暮らせる空間にしたいという意見もありました。
「収納スペースがもう少しあれば……」や「もう一部屋欲しい」など、リアルな経験に基づいたコメントが多数集まった今回のアンケート。どの意見にも共通しているのは、今の暮らしをさらに良くしたいという前向きな姿勢かもしれません。
入居時や購入時の契約によっては、間取りの変更など大幅な改築ができないケースもあるようなので、家選びではそこも重要なチェックポイントになりそうです。今住んでいる家でできることは限られるとはいえ、リフォームや引っ越しなども選択肢に加えながら、少しでも暮らしやすい居住空間を整えていきたいですね。
次回は【戸建て編】をお届けします!
三上 六花(みかみ ろっか)。ライター。
美容ジャーナリストのアシスタントを経て独立。持ち前の旺盛な好奇心をアンテナに美容ワールドを探索中。
映画と漫画をこよなく愛し、帰宅後は隙あらば即エンタメタイムの多趣味人。週に15番組ほど聴く、生粋のラジオリスナー。